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【コラム】抜け毛や薄毛のお悩みに!ヘアロスを防ぐ内外ケア

約10万本とも言われている髪は、1日に約40~70本、人によっては100本近く抜けるといわれており、日々その程度の抜け毛だったら問題はないとされています。ところが、実際に抜けた毛髪を見てしまうと、次に健康な髪が生えてくるかどうか正直不安になるもの。今回は髪について、その中でも特にヘアロスを予防するために日々心掛けたいことをご紹介します。

女性の悩みの画像

     

ヘアロスとは?その原因を探る

髪は頭皮で生まれて作られ、女性の髪の一生は約5年といわれています。成人一人あたりの髪の量は平均約10万本で、そのうち約85~90%は成長期、残りは休止期。休止期の髪が1日で平均40~70本ほど抜けているのですが、その分、別のところで新しい髪が生まれています。ある一定の周期で繰り返す「発毛と脱毛のリズム(ヘアサイクル)」が、なんらかの影響を受けて乱れてしまうと、髪の成長が止まって脱毛に至る可能性があるのです。

先述した通り、髪は頭皮で生まれて作られている、ということは、健康な髪が生えてくるためには頭皮の健康を維持することが鍵となります。つまり、頭皮に負担をかけすぎないように心がけることが大切です。例えば、洗髪の回数は適しているか、シャンプー時に頭皮を爪で傷をつけていないか、シャンプーやコンディショナーをきちんと洗い流せているか、というように、髪を洗うという行為でもいくつかのチェック項目があります。

また、それ以外にも紫外線の影響や、いつも同じ髪の分け目というような外側から影響を受ける場合もあれば、ホルモンバランスの乱れや睡眠、栄養バランス、血行不良やストレスというように、体の内側から影響を受ける場合も考えられます。さらに、年齢や免疫力低下など、髪や頭皮への負担以外に、日々の生活習慣がヘアロスの原因に繋がってしまっている場合もあるのです。

   

長い髪の女性の画像

       

今日からすぐにできる!ヘアロス予防のためのアイディア

頭皮にとって大切なのは負担をかけないように頭皮環境を整えること。健康な髪をキープするために特に気を付けたいのがドライヤーの使い方や、栄養バランスを考慮した食生活。どちらも毎日の事ですので、意識するとしないとでは大違い。ぜひ今日から心がけてみてくださいね。

1.ドライヤーの使い方
ドライヤーを長時間当てすぎたり、だからといって短時間で生乾きにしてしまったり。どちらの場合も髪のキューティクルや頭皮に影響を与えてしまいます。髪を乾かす時は、十分にタオルドライを行ってから、髪や20~30センチ離して全体に温風を行きわたらせます。ある程度乾いたら、今度は冷風に切り替えてオーバーヒート(熱しすぎ)を防ぎます。また、温風と冷風を繰り返し当てることで、髪のツヤアップにも繋がります。熱から髪を守るために、肌に使うゲル状のクリームを少量手にとり、手のひらでよく伸ばしてから髪になじませるのもツヤ髪のためにおすすめです。

2.栄養バランスのとれた食生活
髪の主成分であるケラチンは、たんぱく質の一種です。ケラチンが足りなくなると、髪の健康に影響するので、たんぱく質をしっかり取りましょう。女性では1日に約50グラムのたんぱく質が必要とされているので、日々の食事の中で動物性、植物性たんぱく質をバランスよく取ることが大切です。

動物性は肉、魚、卵に多く含まれていますが、脂質が気になる方も多いのではないでしょうか。脂質の取りすぎは、頭皮の血流に影響を及ぼす可能性があるため、植物性たんぱく質の大豆製品なども併せて摂るのがおすすめです。近頃ではSDGsの観点から「代替肉」という大豆たんぱくを使った製品も多く出回りつつあるので、そういったものを選択肢に入れながら、偏らないようにバランスよく取ってみるのもおすすめです。

また、ビタミンやミネラルも併せて取ります。ビタミンは血管や粘膜、皮膚、骨などの健康を保ち、代謝を促す働きにも関与している大切な栄養素です。また、糖質やたんぱく質の働きをサポートする存在です。ミネラルは体内で合成できないので、こちらも食事から取ります。たんぱく質やビタミン、ミネラル共にバランスの良い食生活を心がけて取ることを心がけてみてくださいね。

   

タンパク質サラダの画像

       

ヘアロス対策に!ハンドマッサージ

今回お伝えするセルフケアは、手の反射区を使って体の内側にアプローチする方法です。手は脳に近いので、リラックス状態を体感しやすいと言われています。ぜひ、日頃のセルフケアにプラスしてみてください。

1.両手のひらのソーラープレクサス
両手のひらをすぼめてくぼむエリアをソーラープレクサスといいます。この反射区は、ストレスを軽減してリラックス状態に導くとされています。このソーラープレクサスを、もう片側の親指先を使って軽くプッシュします(親指以外の4本の指を刺激する手の甲に添えて壁を作ってあげるとプッシュしやすいです)。力を入れ過ぎないように、グッと押し込むイメージで、3秒プッシュしたら1〜2秒離す、という形で3~5セット繰り返します。

2.指先(爪)
指は頭部に対応する反射区です。特に爪のあたりは頭皮の反射区で、血流などを促して頭皮環境を整えるサポートをします。5本の指先の爪の生え際から先端に向けて、押し滑らせるイメージでプッシュします。

3.肺の反射区
手のひら側の人差し指、中指、薬指のつけ根辺りにあるツボは、肺の反射区です。手の中央(ソーラープレクサス)よりも上にあるので気持ちの良い箇所を探してみましょう。丈夫な毛根を作るためには新鮮な酸素が必要になるため、ここを親指で刺激することで呼吸改善のサポートをします。

この時期は手が冷えやすく、さらにエタノール消毒の影響で指先が乾燥しがちになります。反射区ケアをする際、特にお休みの前には保湿成分がたっぷり入ったクリームを使って、手全体や指先を保湿しながらほぐすことでリラックスに繋がります。
頭皮をほぐす髪のエイジング対策については、11月の記事の中でご紹介していますので、そちらも併せてお読みください。

おわりに

ヘアロスはエイジングサインのうちの一種ではありますが、日々の心がけとセルフケアが髪の成長につながります。今ある髪を大切に、そしてこれからも健康な髪を育てていくために、コツコツ続けてみてくださいね。

2021.12.8

   

花束の画像

  <執筆者>
齊藤美幸 / ビューティーセラピスト&アドバイザー

千葉船橋のプライベートサロン「リフレクソロジー&アロマ シリウス」にてリフレクソロジーをはじめとするボディトリートメントやフェイシャルや耳つぼのセオリーを応用したオリジナルの施術を提供。カラダの内外双方からアプローチするメソッドで美容と健康の両立を目指すビューティケアを得意としている。

【所有資格】リフレクソロジスト、アロマセラピスト、耳つぼストーンセラピスト、薬膳・漢方検定、美肌検定
https://www.sirius-miyuki.com


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