美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-

【コラム】グレーヘアのお悩みにも!頭皮ケア&マッサージ

年齢を重ねた女性の髪トラブル。なかでも白髪やヘアロスなどは、その世代の多くの女性たちを悩ませています。近年ではおしゃれなグレーヘアが注目されていますが、できることなら本来の髪色をキープしたいと願う女性は多いもの。そこで今回の記事は、白髪が生える原因を探り、頭皮環境を整えるシャンプーの方法についてご紹介します。

髪の悩みの画像

     

白髪ができる理由は人それぞれ

若い頃から白髪に悩む方もいる一方で、逆に年齢を重ねても黒髪のままの方もいるなど、人によってさまざまな白髪事情。白髪に関しては直接的な原因が分からないとされてきましたが、近年では生活習慣の他にストレスや頭皮環境、ホルモンバランスの影響などを受けていることが明らかにされています。また、このほかに「色素幹細胞」の働きが維持できなくなって白髪になる、という考え方も知られるようになってきました。

実は、髪は毛根から生えてくる直前までは白い状態のままだといわれています。この生まれたての白い毛を染めるのがメラノサイトと呼ばれる色素細胞で、この細胞の働きがうまくいかなくなると、髪の毛は白いままで伸びて白髪となるのです。

毛髪を作る毛母細胞に色素が供給されていれば、自分の髪色のままで髪は伸びていきますが、反対に、何らかの理由で色素が供給されなくなると白髪として生えてくるのだそう。したがって、対策をきちんとすることで白く伸びた髪も、黒に戻る可能性があるといわれています。

   

グレーヘアに悩む女性の画像

       

今日からすぐに始められる白髪ケア

健康な毛髪を作るためには、多くの栄養が必要です。タンパク質はもちろん、亜鉛や鉄分などのミネラル類の他に、抗酸化作用や血行促進に役に立つとされているビタミン類、特にB、C、Aをバランスよく摂ることをおすすめします。1日30品目食べるという考え方がありますが、30品目は難しくても、この数字を意識していろいろな食材をバランスよく食べることを心がけてみてください。 他には睡眠時間の確保、喫煙や食生活などの生活習慣の改善、頭皮の環境を整えることも大事です。

頭皮が硬くなるのは眼精疲労がひとつの原因とされています。スマホやタブレット、パソコンが原因となって疲れ目の症状に悩まされる人も多くなりました。疲れ目の症状に悩んでいる方は、側頭筋のコリも原因となっているようです。ここを前回の記事でご紹介したように、シャンプー時はもちろん、普段から疲れ目を感じた時などに念入りにほぐしてあげるのもおすすめですよ。

   

ビタミンたっぷりサラダの画像

       

頭皮環境を整えるシャンプーの方法

頭皮は普段自分で見ることができなくても、日々のケアを続けることで頭皮がどう変化していくかを知ることはできます。指先で触れた感覚、硬いか柔らかいか、乾燥しているか脂っぽいか……。スキンケアと同じように頭皮も気にかけてみてください。

頭皮と髪に優しいシャンプーを選ぶ際には、アミノ酸系洗浄成分を使ったシャンプーをおすすめします。一般的に石油系界面活性剤(成分表にラウレス硫酸などと表記されているものを始め、この他にも多数あり)やアルコールが原料になっているシャンプーは、洗浄力がとても強いため、頭皮の乾燥に繋がってしまいます。また、人によっては痒みを感じることもあるのでなるべく避けて、頭皮に優しくマイルドな成分を使ったシャンプーを選びましょう。

シャンプー前のブラッシング&予洗いはマスト!
まず髪を洗う前にブラッシングで、髪についている汚れを落とします。目の粗いブラシで、絡まりやすい毛先からとかしていきます。いきなり頭頂部からとかすと、途中で髪が絡まって切れ毛や抜け毛の原因にもなりますので、髪を守るためにも丁寧なブラッシングを心がけてみてくださいね。
また、シャンプーをつける前にぬるめのお湯で髪を軽く予洗いすることで、髪に付着したほこりや汚れを落とせますし、シャンプーも泡立ちやすくなります。

頭皮をほぐしながらシャンプーを
しっかり泡立てたシャンプーで頭皮をマッサージするように、指の腹で持ち上げるように洗うと、汚れが落ちるだけでなく血行も促進されます。決して爪を立てて洗わないように気を付けてくださいね。

すすぎは洗っている時間の2倍かけよう
しっかりと泡や汚れを落としましょう。洗い残しやすすぎ残しがあると、かぶれや湿疹、かゆみなどの肌トラブルの原因になります。また、すすぐお湯の温度を低めにすることも大事です。熱めのお湯で顔を洗うと乾燥を引き起こすのと同じように、頭皮も顔と繋がっているので、顔を洗うような熱すぎない適温(38度前後)ですすぐことをおすすめします。

コンディショナーを使う際の注意点
リンスやコンディショナーは、頭皮にすりこむことのないよう、髪の中間あたりや毛先などの傷みやすいといころを中心に塗ります。3分から5分程全体になじませてからよく洗い流します。髪にぬめりを残した方が、効果が出やすいという考え方がありますが、これはベタつきなどの頭皮トラブルになりかねないので気を付けるべきポイントです。
シャンプー時に頭皮を優しく刺激することで、血行促進が期待できます。こちらは前回の記事でもご紹介しましたので、ぜひこちらをお読みくださいね。

おわりに

髪のエイジングサインにとって大切な要となる頭皮。頭皮環境を整えることで、白く生えてきた髪も黒に戻る可能性もありますし、他のお悩み要素の解決にも繋がります。日々の継続したセルフケアをコツコツと積み重ねて、年齢を重ねても自信の持てる髪を育てていきましょう!

2021.11.25

   

シャンプーする画像

  <執筆者>
齊藤美幸 / ビューティーセラピスト&アドバイザー

千葉船橋のプライベートサロン「リフレクソロジー&アロマ シリウス」にてリフレクソロジーをはじめとするボディトリートメントやフェイシャルや耳つぼのセオリーを応用したオリジナルの施術を提供。カラダの内外双方からアプローチするメソッドで美容と健康の両立を目指すビューティケアを得意としている。

【所有資格】リフレクソロジスト、アロマセラピスト、耳つぼストーンセラピスト、薬膳・漢方検定、美肌検定
https://www.sirius-miyuki.com


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