美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-

【コラム】エイジング肌のお悩みシワができる原因と対策をご紹介

東京では木枯らし1号の便りも届き、立冬を迎えて暦の上では冬になりました。これから少しずつ冷え込み、寒さが身にしみるようになっていきます。冷たい風が当たると顔をしかめがちになりますが、その無意識のくせがシワにつながってしまうことも。今回はシワについて、その原因や対策についてご紹介します。

冷え・冷え性の女性の画像

     

シワができる原因とその対策

シワができる原因は、加齢による皮膚の弾力性の低下や表情筋の衰えなどの内的要因と、紫外線や刺激、乾燥などの外的要因が考えられます。早速、外的要因から紐解いていきましょう。

     

1,紫外線の蓄積

紫外線に気をつけるべきなのは夏だけではありません。紫外線は一年中、冬でも曇りの日でも毎日降り注いでいることは、皆さんもご存知の通り。実際に紫外線を浴びているかどうかは分かりにくいものですが,日々降り注ぐ太陽光線をエネルギー量で分けると、50%が可視光線(ヒトの目で見える光)、5パーセントが紫外線、残りは暖かさを感じる赤外線だといわれています。つまり紫外線は、可視光線や赤外線のように眩しさや熱さを感じません。紫外線を浴びていることが実感できず非常に分かりにくいからこそ、つい油断してしまうのです。

なお、日々の生活の中で少しずつ浴びている紫外線のことを「生活紫外線」といい、この日々の蓄積が、シミの大きな原因となっています。例えわずかな外出やマスク着用の日々であっても、日焼け止めやUVケアなどの紫外線対策は、季節を問わず一年を通してマストといえるでしょう。


(参考)紫外線が肌に及ぼす影響についてはこちらからどうぞ
これからが紫外線のシーズン!降り注ぐ紫外線から肌を守るためのヒント&アイディア

2.表情の癖がシワをつくる!?

今年に入ってからマスクありきの生活が長く続いていますが、マスクで口元など顔の半分を覆っているために表情が乏しくなりがちに。マスクで覆っていない顔の部位だけで、感情を伝えるのは非常に困難です。つまり、気持ちを伝えるために無理して作った表情が、シワを刻む原因となっている可能性が高いともいえます。

例えば笑顔を作る時、目や鼻に余計な力を入れていませんか。必要以上に目を細めると、目尻はもちろん、鼻のつけ根(目頭のすぐ近く)にも横ジワが入ります。顔の中心がくしゃっとならないように気を付けましょう。マスクを着けて、笑顔の練習をするのもおすすめです。どうすれば自然に笑えるか、知らないうちに作られるシワが刻まれないよう、鏡を見ながら表情をチェックしてみてくださいね。

表情筋は普段意識しないと動かさない筋肉で、マスクをしていると余計に動かさなくなってしまいます。この筋肉の衰えがシワの原因にも繋がってしまうので、表情筋を鍛えるストレッチをぜひ日々のセルフケアに取り入れてみてください。


<口輪筋(こうりんきん)のトレーニング 3ステップ>

1.「あ」「え」「い」「お」「う」の順で、鏡を見ながらゆっくりはっきりと発声してみてください。これを10セット行いましょう。

2.「う」の口で空気を思い切り吸い、頬をぐっとへこませます。

3.頬のへこみを戻したら、口の中の空気で唇の上下を膨らませます。2〜3の動作を5回繰り返しましょう。

普段使わない筋肉なので少しだけ筋肉痛になるかもしれませんが、スムーズに表情筋を動かせるようになるまで続けてみてくださいね。

      

お腹に手をあてる女性の画像

   

女性ホルモンのバランスが及ぼす「冷え」について

女性ホルモンの「波」は、1か月の中で大きく変化し、心と体にゆらぎを生みます。冷えに特化してお話すると、月経期はプロゲステロンの減少とともに体温が下がるので、この時期は体が冷えやすいとも言われています。

さらに、経血や水分とともに熱も体の外に出ていくために、冷えが促されてしまうのです。それを防ぐためには、冷え対策を日常の暮らしに取り入れること。末端や内臓の冷えの自覚がある方は、卵巣が冷えている可能性もあります。卵巣の冷えは、女性ホルモンがうまく分泌されていないことによる不調を招きやすくなってしまうので、早めの対策が必要です。

 

保湿不足はシワのみならず肌トラブルのもと

夏の間の紫外線によるダメージや暖房などの影響を受けて肌は乾燥し、角層の水分量が低下。そうすると、潤っていない肌は柔軟性がダウンし、表情による肌の折れ曲がりが深くなります。くり返し同じ場所が折れ曲がることでシワとして定着してしまうのです。

それを予防するためには、まずは十分な保湿にプラスして、肌年齢トラブルを解消に導いてくれる成分が含まれた美容液やオイルなど、アイテムを導入するのもひとつの方法です。紫外線による肌ダメージを持続的にケアするといわれているフラーレンや、乾燥肌にアプローチするといわれているスクワランが配合されたアイテムを継続して使うことで、お悩みを解決に導いてくれますよ。

   

シナモンとドライオレンジの画像

   

ファンデーションを使う時のひと工夫

パウダーファンデーションを塗った時に肌が粉っぽくなってしまうと、シワが目立ちやすくなります。メイク前の保湿(化粧水や美容液、クリームなど)が充分にされていると粉っぽくはならないはずですが、どうしても気になる方はファンデーションの代わりにメイクの仕上げの時に使うフェイスパウダーを使うのもおすすめです。
粒子が細かいパウダーは肌に軽くフィットするため粉っぽくならないですし、シワが目立ちにくくなるでしょう。シワが目立ってしまうのを防ぐため、目元や口元など、よく動く部位に厚くつけすぎないことが大切です。あくまでも薄めに、軽くつけることを意識してみてくださいね。

おわりに

ホルモンバランスの変化や代謝の低下など、女性は常に起きている身体的変化も重なり、肌の衰えを感じやすくなる時期。特に、シワやシミ、たるみやくすみ、乾燥などさまざまな肌トラブルに見舞われがちになります。いい肌の状態をキープすべく、肌トラブルの原因と向き合って対策をとるためにコツコツとセルフケアを続けていきましょう。

2020.11.11

   

ハーブティーの画像

 

<執筆者>
齊藤美幸 / ビューティーセラピスト&アドバイザー

千葉船橋のプライベートサロン「リフレクソロジー&アロマ シリウス」にてリフレクソロジーをはじめとするボディトリートメントやフェイシャルや耳つぼのセオリーを応用したオリジナルの施術を提供。カラダの内外双方からアプローチするメソッドで美容と健康の両立を目指すビューティケアを得意としている。

【所有資格】リフレクソロジスト、アロマセラピスト、耳つぼストーンセラピスト、薬膳・漢方検定、美肌検定
https://www.sirius-miyuki.com


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