美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-

【コラム】おうち時間でもできる!冷えに負けないカラダを作るボディケア

二十四節気の「霜降」を迎えるちょうど今頃は、立冬に向かって気温が日々少しずつ下がっていく頃。冷え症の方にとっては辛い時季の始まりです。この冷え、実は女性ホルモンの影響を受けているという考え方もあります。今回の記事では多くの女性たちの悩みの種でもある「冷え症」と女性ホルモンとの関連性、そして簡単にできる冷え性対策セルフケアについてご紹介します。

冷え・冷え性の女性の画像

     

「冷えている」とはどういうこと?

手足の末端やお腹、二の腕、太もも、ヒップなどが温まりにくく、常に冷えているような感覚が自分自身でも感じ取れる状態のことをいいます。冷えの種類はさまざまで、特に多いのは手足の末端が冷える「末端冷え性」。そしてお腹まわりや内臓が冷える「内臓冷え」は、自覚症状が出にくい冷えのひとつなのです。普段から平熱が低く風邪をひきやすい」、「コーヒーや紅茶をよく飲む」、「冷たい飲み物が好き」など、これらに心当たりがある方は内臓が冷えやすいといいます。

内臓が冷えているかどうか調べるには、脇の下とお腹に手を当ててみてください。お腹の方が冷たく感じたら内臓が冷えているということ。気温が自然と下がる今、自ら体を冷やすような行動や習慣はなるべく避けた方がベターです。(参考記事:真冬の寒さに負けない!毎日コツコツ続けたい温活アイディア)

    

女性ホルモンのバランスが及ぼす「冷え」について

女性ホルモンの「波」は、1か月の中で大きく変化し、心と体にゆらぎを生みます。冷えに特化してお話すると、月経期はプロゲステロンの減少とともに体温が下がるので、この時期は体が冷えやすいとも言われています。

さらに、経血や水分とともに熱も体の外に出ていくために、冷えが促されてしまうのです。それを防ぐためには、冷え対策を日常の暮らしに取り入れること。末端や内臓の冷えの自覚がある方は、卵巣が冷えている可能性もあります。卵巣の冷えは、女性ホルモンがうまく分泌されていないことによる不調を招きやすくなってしまうので、早めの対策が必要です。

   

お腹に手をあてる女性の画像

   

冷え性改善しよう!体を温める3つのアイディア

1.末端冷え性に!足指じゃんけんで足先の血行を促す
多くの女性を悩ます末端冷え性。その原因は、男性に比べてポンプの役割を果たす筋肉量が少なく、末端に血液が行きわたりにくいから。血行を促すために積極的に足指を動かしましょう!

【足指じゃんけん】このエクササイズは裸足になって行います。

・足指すべてをぎゅっと丸める(グー)
・グーの形から、親指だけを立てる(チョキ)
・足指すべてを思い切り開く(パー)

この一連の動きを、足指がぽかぽか温まるまで続けてみてください。習慣化すれば、きっと末端の冷えから解放されるでしょう!


2.内臓の冷えに!白湯や食べ物で内臓から温める

一度沸騰させたお湯を50度くらいに冷ました白湯を飲むことで、代謝も上がり、肌にも良い影響を与えてくれます。また、体を温める食材を積極的に食べることもおすすめです。冬に収穫されるものや寒いところで採れる野菜、根菜類などを積極に選んでみてください。ニラやしょうが、にんにく、シナモンなどのスパイスもおすすめです。


3.冷えからくるむくみ対策に!クリームやオイルを使ったセルフトリートメント
体内に滞ってい余剰の水分が「むくみ」となり、その水分が体を冷やす原因になっています。脚がだるく、重たく感じる時は、巡りが滞っている状態です。それを解消するためにはボディクリームやオイルを使ったセルフトリートメントがおすすめ!クリームなどを使うと、滑りがよくなるので摩擦から皮膚を守ります。また、保湿もばっちりできるので一石二鳥。ここでは足のだる重い症状をラクにするセルフケアをお伝えします。

   

シナモンとドライオレンジの画像

   

だる重足改善エクササイズ

【1.立膝の姿勢をつくります】
床に座り、膝を立てます。脚の骨のふちに沿って、外側の骨のきわのところを人差し指、中指で、くるぶしから膝近くにあるポコっとでた骨まで押しながら流します。

【2.膝まわり】
膝のまわりの骨に沿って、両手の人差し指、中指、薬指の3本の指腹を使って刺激しながら円を描くようにぐるぐるとなぞります

【3.アキレス腱から膝裏まで】
親指と人差し指で「V」の字を作ります(親指以外の4本は揃える) そのまま、かかと→アキレス腱→ふくらはぎ、という流れで親指と人差し指でつまみながら下から上に向かってつまみ、圧をかけながら動かします。

【4.膝裏のリンパ節を開くように押す】
3からの流れでふくらはぎから膝の裏にたどり着いたら、人差し指、中指、薬指の3本の指で膝裏をかき出すように動かします。膝裏をえぐるようなイメージで、ここをしっかりとかき出せば、リンパ節が開き、滞っていた老廃物が流れやすくなります。

1から4の手順で、イタ気持ちいい力加減で行うのがおすすめ。自宅でのテレビタイムやお風呂上がりの際はもちろん、旅先でたくさん歩いて足が冷えたり疲れを感じたりしたときにもぜひ取り入れてみてくださいね。

おわりに

一口に体の冷えといっても、原因や理由はさまざま。年齢的な体の変化が訪れやすい時季だからこそ、今抱えている体のプチ不調とも向き合って、その原因や理由を知り、対策をとることがこれからの季節を心地よく過ごすために必要なのかもしれません。できることからコツコツと、自分自身の今やこれからのために、ひとつずつ見直してみましょうね。

2020.10.28

   

ハーブティーの画像

 

<執筆者>
齊藤美幸 / ビューティーセラピスト&アドバイザー

千葉船橋のプライベートサロン「リフレクソロジー&アロマ シリウス」にてリフレクソロジーをはじめとするボディトリートメントやフェイシャルや耳つぼのセオリーを応用したオリジナルの施術を提供。カラダの内外双方からアプローチするメソッドで美容と健康の両立を目指すビューティケアを得意としている。

【所有資格】リフレクソロジスト、アロマセラピスト、耳つぼストーンセラピスト、薬膳・漢方検定、美肌検定
https://www.sirius-miyuki.com


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