美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-

【コラム】これからが紫外線のシーズン!降り注ぐ紫外線から肌を守るためのヒント&アイディア

5月の始めに立夏を迎え、暦の上では「夏」が始まりました。ついに一年の中で紫外線が強くなり始める時季の到来です!外出する機会が普段と比べて少なくても、紫外線対策はマストです。今回は肌にとって最大の敵ともいえる「紫外線」についてご紹介します。

芍薬の画像

     

シミ・シワ・たるみなどの元凶は紫外線

肌老化の65%は紫外線によるもので、「光老化」とも言われています。通常、日光を浴びると、肌を守ろうとしてメラニン色素がつくられますが、通常であればターンオーバーによって適切に排出されます。しかし、繰り返し紫外線を浴びてしまうと、メラノサイト(色素形成細胞)の数が増え、表皮が厚くなるなどの変化が生まれます。その結果として、シミができてしまうのです。さらに、真皮にまで到達した紫外線の影響を受けたコラーゲンは変性・劣化し、弾力が失われます。その結果、肌のハリを失い、たるみやシワが刻まれてしまうのです。

なお、紫外線に「A波」「B波」の2種類があります。それぞれ肌にどのような影響を及ぼすのでしょうか。改めておさらいしてみましょう。

UV-A(紫外線A波) 波長が長く、雲や霧を通り抜けるUV-A。太陽が出ていない日でも、降り注ぐその量は晴れの日と比較してもさほど変わりません。また、窓ガラスなども通過してしまうほどの強さを持っていて、知らない間に肌の深部の真皮にじわじわと悪影響を及ぼし、コラーゲンを破壊し、シワやたるみを起こすことも。 また、紫外線は一年を通じて降り注ぎます。特に、4月から9月頃までは強く、冬になっても紫外線量は減りません。つまり、変動が少ないので、年間を通じて気をつけなくてはならないのがUV-Aなのです。

UV-B(紫外線B波) 夏の7月から8月頃にピークを迎えるB波。A波に比べると、比較的肌の浅いところにまでしか到達しないのですが、肌表面にダメージを与え、肌が赤くなる炎症をともなう日焼けの原因になります。肌の表面にダメージを与え、サンバーン(肌を赤くヒリヒリさせる状態)を起こします。また、皮膚細胞のDNAを傷つけるため、シミやシワの原因にもなります。一度傷ついたら完全に元に戻すことができないため、日頃からしっかりとガードしましょう!

 

日差しをあびている葉の画像

紫外線から肌を守るアイテムの活用

サングラスで目を、UVカット衣類で肌を守る

この時期になると、室内や電車の中は冷房が効いているため、冷えから守るために上着やストールを羽織っている方も多いと思います。この時期は「UV加工」が施されたものを選ぶのが正解です。UV-Aは雲や窓ガラス以外に「衣類」までも通過するので、UV加工がされていたものをチョイスしてみてくださいね。

外を出歩く時はサングラスと日傘を併用することをおすすめします。直接太陽を見ることはなくても、紫外線は地面からの照り返しで目から入ってきます。日焼け止めを直接塗ることができない目には、UVカット機能がついているサングラスで紫外線対策をとりましょう。また、サングラスを選ぶ際には、UVカット率やUV透過率をチェックすることもお忘れなく。

日傘の選び方、重要視したいポイント

外を出歩く時に忘れてはならないのが日傘。最近では晴雨兼用の傘が多いため、一年を通してお気に入りの傘を普段から持ち歩く人も多いことでしょう。ところで、日傘を選ぶ時、見た目の好みだけで選んでいませんか。紫外線から肌を守るためには、サングラスと同じように機能性を重視した方がベストなので、ぜひ以下の選び方を参考にしてみてくださいね。

1.UV加工処方&UVカット率の高いもの
熱コーティング加工がされたものは傘の下の温度が下がり、涼しく感じることも。

2.内側の生地が濃い色を
太陽からの直射光を防ぐ日傘の表面は明るくても暗くてもOKですが、空気中で四方八方に広がって届く散乱光が入り込む内側の色は、黒や茶、紺といったような暗い色の方がベストです。

3.日傘は消耗品と心得て
日傘は、使えば使うほど施されている加工は消耗し、どんなに長くても2〜3年ほどしかもたないと言われています。長く使っている方はこの機会に見直してみましょう。特に、色褪せが見られたら替え時です。

帽子をかぶった女性の画像

     

自宅で過ごす時も気をつけて!生活紫外線

自宅の中での「うっかり日焼け」に注意しましょう。例えば、洗濯物を干す、ゴミを出しに行く、郵便物を取りに行く、ちょっとそこまでの買い物に出かける……。こういった「生活紫外線」は日々蓄積され、シミなどができてしまう大きな原因になっているのです。

日々の生活の中でのUV対策は、肌に負担のかからないUVクリームや、UV化粧品を活用しましょう。また、出かける予定がない時はノーメイクで過ごす方も多いと思います。しかし、紫外線が特に強いこの時期は、紫外線を防ぐ効果のあるファンデーション、パウダー、リキッドを使い、紫外線から肌を守ることが大事です。

おわりに

紫外線予防に有効なUVクリームに加え、日常に取り入れられるアイテムでもぜひ対策をとってみてください。夜は併せて保湿もしっかり行えば、夏の間でも透明感のある肌をキープできるはずです!

2020.5.28

      

日差しが差し込むダイニングの画像

<執筆者>
齊藤美幸 / ビューティーセラピスト&アドバイザー

千葉船橋のプライベートサロン「リフレクソロジー&アロマ シリウス」にてリフレクソロジーをはじめとするボディトリートメントやフェイシャルや耳つぼのセオリーを応用したオリジナルの施術を提供。カラダの内外双方からアプローチするメソッドで美容と健康の両立を目指すビューティケアを得意としている。

【所有資格】リフレクソロジスト、アロマセラピスト、耳つぼストーンセラピスト、薬膳・漢方検定、美肌検定
https://www.sirius-miyuki.com


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