美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-

【コラム】真冬の寒さに負けない!毎日コツコツ続けたい温活アイディア

季節は二十四節気の「小寒」から「大寒」を過ぎて、1年の中で最も寒い時季を迎えました。ちょうどこの頃は、外気と室内の寒暖差や湿度の変化などから私たちの体を守るための「恒常性(ホメオスタシス)」という働きが低下しがち。肌や体にまつわるプチ不調を感じたら日々の習慣を振り返ってみましょう。そこで、今回は真冬を乗り切るためのアイディアをいくつかご紹介します。

冬の植物の画像

     

体の冷え対策に!3つの「首」を温めよう

冷え症は女性にとって大敵!普段感じているちょっとしたプチ不調"の原因は、冷えからくるものだといっても過言ではありません。ここでは、手軽に始められる温活のひとつの方法として「3つの首」を温める方法について、改めておさらいしましょう。

3つの首とは、「首」「手首」「足首」のこと

「首」とつく部位を、冷たい空気から守るように工夫してみましょう。まずひとつめのパーツの首ですが、この部分には太い血管が通っているため、マフラーなどで温めると血行がよくなります。外出時はもちろん、自宅にいるときも室内用のマフラーや首元まで温められるニットなどを着用してみましょう。

次に足首です。心臓から一番遠いところにあるので、冷えやすいことは想像しやすいと思います。厚手の靴下や自宅でのルームシューズ、フットウォーマーで足元を極力温めるようにしましょう。以外と見落としがちな手首も、実は冷えやすいパーツです。例えば、長袖を着たとき、常に袖をまくっていませんか。手首の皮膚は顔と同じで、約0.2ミリ程度のラップのように非常に薄いので、外気の影響を受けやすいのです。したがって外出時は保温性の高い長めのニットを着用したりアームウォーマーやリストウォーマーを活用したりするのがおすすめです。

 

美しい首の画像

お腹の冷えは全身の冷えにつながる!?

体の中心にあるお腹には大切な臓器がたくさん集まっているため、体の中でも面積が広く血流量が多いパーツです。お腹周辺の血液が冷えると全身に冷たい血液が巡り、その結果、体全体の冷えにつながってしまうことも考えられます。とはいえ、自分のお腹が冷えているのかどうかはなかなか実感がわかないもの。次に紹介する方法で、早速自分のお腹をチェックしてみましょう!

お腹の冷えをチェックする時間帯は朝

冷えを確認する方法はとても簡単。まず朝、目が覚めたら布団に入ったままで脇の下に手を入れて体温をチェック。次にその手をお腹に当てて、脇の下とお腹に伝わる温度の感覚を比べてみてください。もし一晩中温かい布団の中にいたにも関わらず、脇の下よりお腹の方がひんやりしていると感じたならお腹、ひいては全身が冷えやすい状態といえます。

お腹の冷えを解消するのに最も頼もしい存在なのが「腹巻(ウエストウォーマー)」です! お腹周辺の血液を温めることで、温かい血液が体のすみずみにいきわたり、その結果、冷え性の改善にもつながります。「腹巻」と聞くと厚手のタイプのものを思い浮かべる方も多いと思いますが、それは昔の話。近頃では、機能性や素材にこだわった薄手の腹巻やデザイン性に優れたものも豊富にスタンバイ。洋服に響きにくい薄手のタイプのものもありますので、気軽に毎日の温活に取り入れてみましょう。また、どうしても腹巻が苦手という方は、お腹までをすっぽりと包んでしまうルームウェアタイプのボトムスも有効です。ぜひ活用してみてください。

寒い日には、温かい飲み物をチョイス!

真冬とはいっても、寒い日も厚着や暖房などでうっすらと汗をかいたり、喉が乾いているときは冷たい飲み物を選んだりしたくなるもの。寒い日に温かい場所で食べるアイスクリームやスイーツタイプの甘いドリンクも美味しく感じるという方も、きっと多いのではないでしょうか。でも、ちょっと待ってください! 体はぽかぽかしていると感じていても、冬の場合は体の「芯」が冷えていることも大いにあります。特に、胃腸は食べ物や飲み物の温度をダイレクトに感じるので、極力意識して温かいものを選ぶ方がベター。

もっと温活の効果を高めたいという方は、いつも飲んでいるドリンクに「スパイス」を少しプラスするのもひとつの方法。特にシナモンや生姜は、薬膳料理においても体を温めて血行を良くする作用があるとして重宝されてきました。温活にも一役買ってくれること間違いなしです。例えば、紅茶なら「生姜」を少し加えるだけの手軽さです。また、体を冷やすとは知っていてもコーヒーが大好き!という方は、「シナモン」をぜひ足してみてください。もし飲みにくいと感じた時は、黒砂糖や甜菜糖などの甘味や、牛乳をプラスすることで飲みやすくなります。

温かい飲み物の画像

ハチミツを使ったスキンケア&ボディケアで潤いを

全身の温活をマスターしたら、ここからはスキンケアのお話をご紹介します。空気が乾くと肌に十分な潤いが行き届かなくなってしまうもの。肌が乾燥しやすい冬に美容面をサポートするアイテムとして積極的に活用したいのが「ハチミツ」です。はちみつは保湿力が高く殺菌作用もあることから、肌のコンディションを整えてくれる心強い存在です。

もし自宅に非加熱の純粋ハチミツがあれば「ハチミツパック」にトライを。例えば、乾燥した唇にハチミツを直接唇に塗ってからラップで覆ってみましょう。また、化粧水を手に取り、ハチミツをほんの少量足して、よく混ぜて使うことで日々の保湿にも活用できます。

最近では、ハチミツの成分が入っているスキンケアアイテムが多く販売されているので、これらを積極的に導入してみるのもおすすめ。例えば、毎日の洗顔にハチミツ成分入りの石けんを使うことで、肌の潤いをキープしながらも肌の状態をクリーンに整えてくれます。本来のハチミツとは異なりベタつきも抑えられて使用感が心地よいこと、そして洗顔であれば毎日必ず行うステップなので習慣化しやすいのでおすすめです。もちろん、洗顔後にはローションや美容液を使用した保湿も忘れずに行いましょう。空気の乾燥に負けない肌をコツコツと育みましょう!

     

はちみつの画像

寒さと乾燥から肌を守る!フェイシャルケア

寒い日が続くと、肌のコンディションに違和感を覚えるという声が多くなります。冷たい風が顔に当たると血流が悪くなり、くすみが原因で顔色も悪く見えがちに。そういうときこそ、普段よりも丁寧なフェイシャルケアを試してみましょう!

いつものスキンケアと蒸しタオルでセルフエステケア

肌の乾燥が気になるときは、シンプルながらも丁寧なケアに挑戦してみましょう。まず、肌の摩擦を軽減してくれるようなジェルやオイル、クリームなどのやや固さのある保湿化粧品を手にとります。次にそれを顔や首、デコルテになじませて、小さな円を描くようにクルクルとなじませます。くすみやたるみが気になる方はフェイスラインに沿って軽くプッシュしたり、心地よい力加減で指を動かしたりしましょう。この時に注意したいのが、指の動かし方。基本は「内側から外側、下から上」で行うのが正解です。先述した通り、顔の皮膚はとても薄いのでやさしく、心地よい力加減で行ってみてくださいね。さて、ここで蒸しタオルの出番!温かくて気持ちがよいと感じる程度の温かさの蒸しタオルを用意したら、顔全体を覆うようにして温めましょう。血流がよくなりくすみ防止につながります。

また、余力のある方はフェイシャルケアの準備段階としてぜひ、デコルテのケアも取り入れてみてください。鎖骨のきわに沿って、中指と薬指を使って内側から外側に向けてリンパを流すように優しくさすってみましょう。老廃物が流れてパッと顔色がよくなり、体内の循環もスムーズになり一石二鳥です。

肌にとって心地よい空間をつくろう

肌は乾燥が進むと敏感になり、さまざまな肌トラブルの引き金となります。肌の慢性的な乾燥を防ぐためにも、季節を問わず部屋の湿度を50%~60%程度に保ちましょう。肌はもちろん、風邪などのウィルスからもカラダを守ります。なお加湿器をセットする他、湿らせたバスタオルをハンガーにかけて、室内に干すだけで湿度を上げることができることもできるので、旅行の際などにもぜひ試してみてください。

今年は暖冬とはいえ、寒い時季はもう少しだけ続きそうな予感。肌や体調の変化やサインに気づいたときは「日頃のお手入れや生活習慣はどうだろう?」と、内外ケアを見直すきっかけにしてみてくださいね。

2020.1.29

           

心地よい画像

<執筆者>
齊藤美幸 / ビューティーセラピスト&アドバイザー

千葉船橋のプライベートサロン「リフレクソロジー&アロマ シリウス」にてリフレクソロジーをはじめとするボディトリートメントやフェイシャルや耳つぼのセオリーを応用したオリジナルの施術を提供。カラダの内外双方からアプローチするメソッドで美容と健康の両立を目指すビューティケアを得意としている。

【所有資格】リフレクソロジスト、アロマセラピスト、耳つぼストーンセラピスト、薬膳・漢方検定、美肌検定
https://www.sirius-miyuki.com


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