美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-
7月に入りました。そろそろ梅雨明けの声が聞こえてくる頃ではありますが、今のところはまだはっきりとしない天気が続いています。太陽が恋しくなるこの時季は、時々雲の切れ間から太陽の光がさすとそれだけで気持ちが高まります。 以前のコラムでは、肌に対する紫外線対策についてお伝えしましたが、実はお肌と同様に、紫外線の強い夏は頭皮や髪にも対策が必要です。また、私たちが抱える髪の悩みについては、女性ホルモンとの関係性もあるといわれています。“髪は女の命”という言葉があるくらいに、女性にとっては年代かかわらず、永遠のテーマといえるでしょう。今月は夏ならではのヘアケアについてご紹介します。
髪も肌と同様、生活習慣を大切に
年齢を重ねると共に、肌や体と同じように髪にも変化が表れます。その主な原因はホルモンバランス。女性ホルモンには髪を豊かにする作用がありますがそれが減ると、毛量も自然と少なくなります。特に、更年期頃になるとその傾向が強く表れるとされています。 この他に、髪のボリュームが少なくなる原因として挙げられるのが髪の栄養不足。ホルモンは血流やリンパ液の流れにのって、目的の器官や組織に届けられるのですが、食生活の乱れや睡眠不足、血行不良、そしてストレスなどが原因で血流が不十分になると、その目的を果たせなくなってしまうのだとか。その結果、髪に栄養が届かなってしまい、髪は細くなってしまいます。もし、「髪が細くなってきた!?」と感じたら、生活全般を見直すことがとても重要に。睡眠や栄養を十分にとり、ホルモンバランスを整えることがカギとなります。
すこやかな頭皮へ。頭皮マッサージと押さえておきたいツボ
美容院でのシャンプーや美容サロンのヘッドスパなど、頭のマッサージは本当に心地が良いもの。脳に近い頭をほぐすことで、リラックス効果やストレス解消が期待できます。また、頭皮への直接の刺激は、血行を改善する近道にも。血液の巡りがよくなると髪にも栄養が届くようになるため、美しい髪を育むうえでの土壌が整います。毎日のシャンプーの最中でも構わないので、ぜひ今から紹介する方法をマスターしてみてくださいね。 【ポイント1】指の腹で頭皮全体を指圧する まず、両手の親指を支点としてうなじや首のつけ根、後頭部などに親指を置きやすい位置に置きます。次に、残りの4本の指で頭をすっぽりつつみ、指の腹を使いながら「点」で圧をかけたり、小さな円を描くようにクルクルとまわしたりします。ポイントは頭皮全体を動かす&揺らすイメージで刺激をすること。この時、爪を立てると頭皮に傷がつくので、「指腹」を意識して優しくほぐしましょう。 【ポイント2】ツボ押しで血行促進 「百会(ひゃくえ)」は、髪のお悩みに有用性のあるツボです。見つけ方はとても簡単です。左右の耳の上端に親指を当てた時に、中指が頭頂部で出会うところにこのツボはあります。先ほどと同じように指の腹でグッと押し込むようにプッシュします。毎日怠らずにケアをし続けて血流を促しましょう。
紫外線から頭皮を守るために日々できることを
顔や手足と比較して、どうしても忘れがちになってしまう頭皮の紫外線対策。ヘアスタイルによって異なりますが、頭皮は顔の倍以上の紫外線を浴びているともいわれています。 紫外線が及ぼす頭皮への影響は、髪の成長を妨げたり、頭皮の炎症を引き起こしたり、さらには髪の毛のキューティクルの傷みなど、実にさまざま。紫外線起因によるダメージを防ぐためにも、まずは日傘や帽子を上手に活用することがベスト。日傘については以前の記事でもご紹介しましたが、選び方や消費期限の目安など、いくつかポイントがあるのでぜひ参考にしてみてくださいね。
帽子の選び方のポイントは2つ!
実は、帽子にも選び方があります。その形状からも、紫外線を遮ってくれる優秀なアイテムですがその反面、通気性が悪いと頭が蒸れてしまい、頭皮の皮脂バランスや毛穴の詰まりなどに影響を及ぼすことも。帽子を選ぶときは、まず色が薄めであることが大切。そして通気性がよく、つばの広いものを選ぶようにしましょう。また、汗をかいたらすぐにハンドタオルなどで拭きとることを習慣づけましょう。 なお、通気性という面を考慮したおすすめの帽子は麦わら帽子。おしゃれで素敵な麦わら帽子も最近では多く販売されているので、お気に入りのものを見つけてみてはいかがでしょうか。
頭皮がダメージを受けたらまずすべきこと
外でのレジャーを楽しんでいるうちにうっかり頭皮が真っ赤に焼けてしまったことはありませんか。紫外線を浴びた直後の頭皮ダメージは、乾燥と炎症の2つ。そのまま放置してしまうと頭皮の赤み&痛み、かゆみ、フケ、皮のめくれなどを引き起こし、その後に白髪の発生やヘアロスにつながるといわれています。 もし頭皮にダメージを受けたら顔や肌と同じように、なるべく早めに保湿ケアを心がける必要があります。ブラッシングで頭皮に強い刺激を与えたり、負担をかけたりしないように優しく丁寧に扱います。弱酸性のものや、界面活性剤不使用、あるいはアミノ酸系など、刺激の少ないアイテムでシャンプーを行い、自身の肌が持つ皮脂や潤いそのものを守りながら保湿力を高めることが大切です。また、トリートメントやコンディショナーは、頭皮に直接なじませず、太陽によって水分を失いがちな毛先中心に塗布を。それでも、頭皮の乾燥がきになる方は、スカルプローションなどを用いて先述した頭皮マッサージを実践してみましょう。あるいは、洗いすぎを疑ってシャンプーの使用量を減らす、あるいは頻度自体を少し落としてみるのもひとつの方法。キューティクルが整い、ツヤのある髪が戻ってくるはずですよ。
おわりに
梅雨が明ければ日差しが強い季節の始まりです。紫外線は一年中頭に降り注ぐからこそ“防御ケア”が大切。特に夏の強い紫外線から髪や頭皮を守るために、まずは日傘や帽子で予防対策を。もし万が一焼けてしまったら、しっかり保湿。これらを心がけて健やかな髪を手に入れましょう。2020.7.16
<執筆者> 齊藤美幸 / ビューティーセラピスト&アドバイザー 千葉船橋のプライベートサロン「リフレクソロジー&アロマ シリウス」にてリフレクソロジーをはじめとするボディトリートメントやフェイシャルや耳つぼのセオリーを応用したオリジナルの施術を提供。カラダの内外双方からアプローチするメソッドで美容と健康の両立を目指すビューティケアを得意としている。 【所有資格】リフレクソロジスト、アロマセラピスト、耳つぼストーンセラピスト、薬膳・漢方検定、美肌検定 https://www.sirius-miyuki.com