美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-

【コラム】暖房乾燥に立ち向かう!50代からの肌を守る“冬のバリア機能強化”ケア

年明け早々、鏡を見て「なんだか肌が疲れて見える」と感じていませんか。私たち大人の肌にとって最も過酷な時期を迎えていることをご存知でしょうか?
外は冷たい風、そして一歩室内に入れば、暖房がガンガン効き、汗はかくのに乾燥する、まるで砂漠のような環境。この「外の寒さ」と「室内の乾き」の激しい温度変化こそが、50代・60代の肌に潜む乾燥やシミ・シワなどの「エイジングサイン」を加速させる原因のひとつなんです。

なんだか最近、鏡を見るたびに小じわが深くなった気がする、ファンデーションのノリが悪い、肌がかゆい……。それは、ただの乾燥ではありません。「年齢による乾燥」と「環境による乾燥」のダブルパンチで、肌の土台であるバリア機能が崩壊寸前になっているサインなのです。

今回は、本格的な冬の乾燥シーズンを乗り越え、小じわやかゆみなどの深刻なトラブルを予防するための、徹底した保湿とバリア機能強化の美容戦略をお伝えしますね。

   

疲れている女性の画像

     

50代からの乾燥は「小じわ」や「かゆみ」に直結

若い頃の乾燥は、皮膚表面のつっぱり感で済むことが多かったかもしれません。しかし、50代以降の乾燥は違います。年齢を重ねるにつれて、肌内部の天然保湿因子(NMF)や、細胞間脂質であるセラミドが減少し、肌の「うるおいを作る力」「うるおいと留める力」そのものが低下しています。その状況に、外気や暖房による乾燥が加わるとどうなるでしょうか。

1. 小じわの定着
乾燥によって肌表面がしぼみ、一時的なちりめんジワができます。これが続くと、深い真皮性のシワへと定着するリスクが高まります。

2. かゆみや敏感
バリア機能が破綻することで、スキンケア製品やメイクなども含めた外部の刺激(衣類の摩擦、わずかなホコリなど)が肌の奥に入り込みやすくなります。これが炎症を引き起こし、かゆみや湿疹、ヒリヒリ感など肌トラブルや敏感症状となって現れるのです。炎症はシミや肝斑の悪化要因にもなります。

だからこそ、この冬は「うるおいを足す」だけでなく、「うるおいを逃がさない強固な壁」を作るケアに全力を注ぎましょう。

悩む女性の画像

     

徹底すべき【バリア機能強化】の3つの柱

冬の頭皮ケアは、毎日のシャンプー選びと洗い方を見直すことから始まります。デリケートな頭皮のバリア機能を守るためには、「優しい洗浄力」と「適切なpH」がカギとなります。

1.セラミドで「足す」から「満たす」へ
バリア機能の主役は、レンガ(角質細胞)の間を埋めるセメント(細胞間脂質)のような働きをしている「セラミド」です。年齢と共に減っていくセラミドを、スキンケア製品で日々継続してしっかりと補うことが最重要です。

2.油分でしっかり「フタ」をする
化粧水や美容液で満たしたうるおいを逃がさないよう、最後に必ず油分配合のアイテムでしっかりとフタをすることが大切です。特に乾燥が深刻な冬の夜は、普段よりもリッチな質感のジェルやクリームを使いましょう。 アボカドオイルやスクワランなどのエモリエント成分(油分)が含まれたスキンケア製品は、乾燥が続く肌に、第二の皮脂膜のような役割を果たし外敵刺激からお肌を守ってくれます。

3.洗顔・入浴時の「お湯の温度」を見直す

どんなに高級な化粧品を使っても、洗い方一つで全て台無しになってしまいます。熱すぎるお湯は必要な皮脂を根こそぎ奪い、乾燥を悪化させます。冬は寒さから、無意識のうちに洗顔時のお湯の温度をあげがちです。 洗顔時の温度: 32度〜34度の、「ぬるい」と感じる程度がベストです。皮脂の流出を防ぎ、お肌の潤いを守りましょう。

また、クレイパックや角質ケアなど皮脂や角質を取るアイテムは夏場よりも使用頻度を減らしたり、毛穴の詰まる鼻周りだけ行うなど、お顔全体のバランスをみて控えめにしましょう。

お顔だけでなく、体の乾燥によるかゆみが気になる方は、ボディソープを手のひらで泡立てて、優しくなでるように洗いましょう。ナイロンタオルなどでゴシゴシ洗うのは厳禁です。それでも乾燥する人は、身体が汚れる、衛生面で配慮が必要なお仕事の方でなければ、ボディソープでの洗浄を毎日ではなく数日に1回に減らしましょう。身体の臭いが出る部分は決まっています。
頭皮、耳の後ろ、脇、性器周辺、足の指の間以外は毎日石鹸やボディソープで洗わずお湯洗いでも問題ありません。石鹸やボディソープは少なからず皮脂やうるおいを流してしますため乾燥の強い方はお湯洗いの日数を増やしてみましょう。

まとめ

年末年始は何かと予定が入り忙しい時期ですが、この時期の丁寧なスキンケアこそが、乾燥や肌トラブル、そしてシミ・しわ・たるみなどの「冬の肌老化」を食い止める大切な時期です。未来のあなたの肌を左右していきます。乾燥を食い止め、エイジングに負けない、潤いに満ちた健やかな肌で新しい年を迎えましょう!

2026.1.5

 

<執筆者>
永松麻美/エステ講師
https://suhada-salon.com

>>前の記事へ>>【コラム】がんばりすぎる女性ほど気づいてない「心の乾燥」対策

[コラム一覧へ]