美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-
仕事、人間関係、気温の変化、膨大な情報……。気付かないうちに、心や体はさまざまなストレスにさらされています。「今日はなんだかしんどいな」「肌がくすんで見える」そんな日こそ、いつもより少しだけ自分をやさしく扱う“リセット美容”の日にしてみませんか?疲れをため込まないために、肌・心・体をやわらかく整える夜の習慣をご紹介します。

疲れをためこまないための“リセット美容”とは
リセット美容とは、“頑張る美容”ではなく、“ゆるめる美容”のこと。忙しい毎日の中で心と肌が疲れ切ったままだと、どんなに丁寧なスキンケアをしても効果が実感しにくくなります。 ・なんとなく肌がゴワつく ・気持ちが落ち着かない ・寝つきが悪い ・全身が重だるい これらは「心身が疲れているサイン」。そんな日は、自分を労わり、回復の時間を意識的につくることが大切。リセット美容は、肌だけでなく心のケアにもつながる“総合メンテナンス”といえます。
心と体をほぐす夜のリセット習慣
疲れた日は、まず心と体のこわばりをゆっくりほどくことからスタートしましょう。スキンケアの前に心身を温め、ゆるめることで、美容効果も高まりやすくなります。 お風呂で一日の疲れを流す 38〜40℃のぬるめのお湯にゆっくり浸かると、血流が促され、体の緊張もゆるみます。 肩や首がこっている日は、湯船の中で肩まわしや軽いストレッチを取り入れるとさらに◎。 お気に入りの入浴剤やアロマオイルを加えれば、心までほぐれる“癒しのひととき”になります。 好きな香りで気持ちをゆるめる 香りは心のスイッチを切り替える力があります。アロマの中でも、以下の香りはリラックス目的の定番として人気です。 ・ラベンダー(穏やかな気分に整える) ・ゼラニウム(気持ちのバランスをサポート) ・イランイラン(緊張感が強い日におすすめ) その日の気分に合う香りを選ぶだけで、心がふっと軽くなるはず。寝る前に焚く、枕にスプレーするなど、簡単な方法でOKです。 マッサージで巡りを整える 疲れが溜まると、首・肩・脚の巡りが滞り、むくみや肌のくすみに影響することがあります。オイルやボディクリームを使い、気持ちいいと思う強さでマッサージを。特に、鎖骨まわりや耳の下などリンパが集まる部分は、軽く流すだけでも顔色が明るく見えやすくなります。 ゆっくり呼吸して自律神経をリセット 疲れた日は呼吸が浅くなりがち。ゆっくり息を吸い、倍の時間をかけて吐くだけで、副交感神経が働きやすくなり、心が落ち着きます。スキンケア前の1〜2分深呼吸は、手つきも優しくなり、心身を整える効果的なスイッチになります。

肌も心も“休ませる”スキンケア
リセット美容の日は「完璧なスキンケアをしよう」と頑張らなくて大丈夫。むしろ“頑張らない美容”のほうが、肌にも心にも負担が少ない場合があります。 あえてシンプルケアで肌を休ませる 疲れた日は、あれこれ塗り重ねず、肌への負担を控えめに。やさしい洗顔 → 化粧水 → 乳液(またはクリーム)のシンプルケアでも、肌は十分に満足します。 特に、たっぷりの化粧水をハンドプレスでじんわりなじませると、肌の柔らかさが戻り、気持ちまでほぐれていくような感覚に。「疲れていても最低限のケアはしたい…でも手間はかけたくない」という方には、オールインワンゲルが便利。ワンステップでケアが完了するため、心身が疲れた日にも続けやすいアイテムです。 肌に触れる時間を“自分へのご褒美”に スキンケアの時間は、肌に触れる“自分を労わる時間”。やさしく肌を包むように触れるだけで、心が落ち着き、安心感が生まれます。「今日もよく頑張ったね」と自分に声をかけるつもりで、ゆっくり丁寧にケアしてみてください。
翌朝の自分を軽やかにするリセット習慣
リセット美容は夜だけで完結しません。翌朝まで疲れを持ち越さないために、小さな習慣を取り入れるのがおすすめです。 白湯やハーブティーで内側から整える 寝る前に温かい飲み物をゆっくり飲むと、体がほっとゆるみ、寝つきが良くなる人もいます。 気分で選びやすい定番はこちら ・カモミール(寝る前のリラックスに) ・ルイボス(めぐりをサポート) ・生姜湯(冷えが気になる日に) 今日一日の疲れに「おつかれさま」と伝えるような気分で味わってみてください。 朝日を浴びて新しい1日をスタート 疲れがたまった日の翌朝は、気分が重くなりがち。そんな日こそ、カーテンを開けて太陽の光を浴びましょう。朝の光は体内時計を整え、気持ちの切り替えにも役立つといわれています。ほんの10秒でもOK。光を浴びることで、心と体がふっと軽くなるはずです。
まとめ
疲れた日は、頑張らなくていい日。“リセット美容”は肌のためだけでなく、「心を守る時間」でもあります。ほんの小さな習慣の積み重ねが、明日の気分や肌の調子を大きく変えていきます。あなたがあなた自身をやさしく扱える時間を、大切にしてあげてくださいね。 2025.11.26
<執筆者>
西野真由美/フリーライター
ブライダル業界の法人営業経験を経て2018年にフリーライターとして独立。女性向けコラムを多く執筆し、現在では幅広いジャンルにてライティングとディレクションを行う。医療美容のジャンルでの執筆経験も多数あり。読者の悩みに寄り添い、解決に導くための文章を得意としている。
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