美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-
きっと多くの方が、「冷え」は良くないということを何かで耳にしたことがあると思います。ですが、具体的に冷えがもたらす悪影響についてしっかりと説明できる方は少ないでしょう。 今回の記事では、冷えがもたらす影響について、美容面・健康面の2つの観点からわかりやすく解説します。これから秋、冬へと移り変わる今だからこそ、冷えについて正しく知っておくことが大切です。ぜひ最後までしっかり読んでみてくださいね。
秋冬だけじゃない!「冷え」対策は年中必要
最初に伝えておきたいことがあります。 それは、「冷え」について意識する必要があるのは秋冬だけではないということ。夏でも冷え対策は必須です。外が暑いか涼しいかに関わらず、常に冷え対策をしておくことで、冷えによる悪影響を未然に防ぐことができます。ただし、もちろん夏以上に秋冬の方が冷えのリスクは高まります。だんだんと涼しくなるこれからの季節は、今まで以上に入念な冷え対策が必要です。
「冷え」が及ぼす美容面における影響
ではさっそく、美容面において「冷え」がどのような悪影響をもたらすのかについて解説します。美容面における冷えの影響については、大きく以下の3つの点をおさえておく必要があります。 ・体重増加 ・肌トラブルの増加 ・むくみ それぞれについて解説します。 ◇代謝低下により体重が増加しやすくなる よく、冬になると体重が増えてしまう、冬は痩せにくい、などと感じる方がいますが、これは気のせいではありません。冷えと体重増加は密接に関係しています。冷えにより、基礎代謝が低下すること、さらには体温を保つために脂肪を蓄えやすくなることが原因です。つまり、体を冷やすと太りやすくなるのは本当で、冬場のダイエットで思うように体重が落ちにくいのも同じ理由です。 ◇ターンオーバーが滞り肌トラブルを招きやすくなる 寒い時期ほど肌が荒れやすくなると感じる方も多いのではないでしょうか。実は、冷えは肌トラブルも招いてしまいます。その主な理由は、ターンオーバーが滞ってしまうからです。冷えにより、血流やリンパの流れが悪くなり、結果的にターンオーバーの機能低下が起こります。ターンオーバーは、肌を常に美しく保つために欠かせない機能。ターンオーバーが滞ると、古い角質が長く表面に残ってしまいます。古い角質が残り続けると、肌は適切な水分量を保てず乾燥し、くすみやシミ、吹き出物など、さまざまなトラブルを招いてしまうのです。 ◇血行不良によりむくみやすくなる 冷えるとむくみやすくなるのも、冷えがもたらす悪影響のひとつ。その理由は、冷えることで体の中の水分や老廃物がうまく流れずに溜まってしまうからです。さらには、体のむくみにより血管が圧迫され、血行がさらに悪くなります。血行不良はさらなる冷えにつながります。つまり、冷え→むくみ→さらなる冷え、といった悪循環を招いてしまうのです。この状況にならないためにも、最初の「冷え」をなるべく回避していくことが重要です。
「冷え」が及ぼす健康面における影響
続いて、冷えが健康面に及ぼす影響についてです。健康面における冷えの影響については、大きく以下の3つの点をおさえておく必要があります。 ・内臓機能の低下 ・肩こり・生理痛・頭痛 ・免疫力低下 それぞれについて解説します。 ◇内臓機能が低下しやすくなる 内臓は、冷えることでその働きが鈍くなるのが特徴です。内臓が冷えると、できるだけ熱を保とうとするため、血管が収縮してしまいます。こうなると、内臓への血流も滞り、本来行き渡るべき酸素や栄養素がうまく運ばれなくなります。内臓への血流が悪くなれば、当然内臓のはたらきも低下します。たとえば、腸を冷やしてしまうと、消化酵素がうまく作用しづらくなり、消化不良が起こりやすくなるのはそのためです。このように、冷えは内臓の機能低下を招いてしまいます。 ◇肩こり・生理痛・頭痛などが起こりやすくなる 寒いと肩が凝る、生理痛がひどくなる、と感じる方も多いでしょう。これらもまた、冷えによる血行不良の影響です。冷え症の方ほど肩こりや生理痛がひどい傾向にあるのも納得ですね。また、冷えにより首や肩が凝り固まってしまうと、結果的に頭痛を引き起こしてしまうケースも珍しくありません。だからこそ、肩こりや生理痛、頭痛に悩まされないためには、体を温め、血行不良を少しでも防ぐことがとても重要なポイントとなります。 ◇免疫力が低下しやすくなる また、体が冷えると風邪やさまざまな体調不良を招きやすくなります。理由は、冷えによる免疫力の低下です。体温が少し上がるだけで免疫力はぐっと高まります。低体温が良くないといわれるのはそのためです。免疫力が上がれば、それだけで風邪を引きにくくなります。
まとめ
今回は、冷えが及ぼすさまざまな悪影響について解説しました。 冷やすことがどれほど良くないかがきっとお分かりいただけたことでしょう。次の記事では、冷えを防止する対策法を紹介していきます。季節に関わらず体を冷やさないことを常に心がけておきたいものですね。 2025.9.19
<執筆者>
西野真由美/フリーライター
ブライダル業界の法人営業経験を経て2018年にフリーライターとして独立。女性向けコラムを多く執筆し、現在では幅広いジャンルにてライティングとディレクションを行う。医療美容のジャンルでの執筆経験も多数あり。読者の悩みに寄り添い、解決に導くための文章を得意としている。
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