美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-

【コラム】うねる髪をどうにかしたい!梅雨のヘアケアで真っ先に行いたい4つのステップ

いよいよ今年も梅雨のシーズンが到来。梅雨はうねりやパサつき、広がりなど、あらゆる髪の悩みが一気に増えてしまう要注意な季節です。しかし、湿気対策をしっかり行うことで、梅雨の時期でも美しい髪を保つことができます。
今回は、梅雨にぴったりのヘアケア方法を詳しくご紹介。高温多湿の日本では、通年取り入れられるケアともいえるのでぜひ参考にしてみてくださいね。

   

ヘアケア 女性の画像

     

湿気と髪のうねり、そして年齢による毛質の変化に注意

日本の梅雨はうねりの大敵。なぜなら髪の毛は湿気を吸収すると、キューティクルが開きやすくなり、内部の水分バランスが崩れやすくなるからです。特に、もともとクセのある髪やカラーリングなどを繰り返したことによるダメージヘアの場合は、髪の内部に空洞がたくさんあったり、内部組織の結合のバランスが崩れていたりと、湿気をより吸収しやすい状態です。

また、年齢を重ねると髪質も変化していきます。加齢によって髪の毛が細くなったり、ハリやコシが失われたりしている髪は、梅雨の湿気に対してさらに敏感になることも少なくありません。

     

【STEP1】適切なシャンプー&コンディショナーを選ぼう

湿気対策として行いたいのが、髪の内部に栄養や適切な水分を閉じ込めること。そして、その栄養を逃さないこと。この2つをデイリーケアで意識することで、広がりやすい髪を防ぐことができます。シャンプー&コンディショナーは、栄養成分がたっぷり入ったダメージケア用のものをまず手にとってみてください。

また、アミノ酸由来や頭皮と同じ弱酸性のシャンプーも、髪の健康を守るうえでは有用です。時間がゆっくり取れる日は、コンディショナーやヘアマスクを髪に塗布したあとバスタオルで覆い、湯船に10分ほど浸かりましょう。スチーム状態になり、栄養成分が髪により浸透しやすくなりますよ。

シャンプーの画像

【STEP2】ドライヤーのあて方で仕上がりが決まる

梅雨の季節、ドライヤーでの乾かし方も大きなポイントに。お風呂からあがったらまずは大きめのバスタオルで髪全体を包み、水分をタオルに吸収させます(この間にスキンケアを行いましょう)。10分ほど経ったらいよいよドライヤーを。

まず、髪の根元で指を左右に動かしながらマッサージするように乾かします。次に風を下方向にあてながら、髪全体を乾かしていきます。このとき髪がまとまるように毛束を下に軽く引っ張りながら乾かすと、ヘアスタイルの崩れを防ぐことができます。9割ほど乾いたと感じたら、最後に冷風を髪全体にあて、キューティクルを引き締めます。こうすることで湿気に強い髪を作ることができます。

なお、髪を乾かさないで寝てしまうと、開き切ったキューティクルから水分がどんどん蒸発し、余計に乾燥やダメージを引き起こしてしまいます。疲れていたとしても、健康的な髪と頭皮のためには、必ず乾かしてから寝るようにしましょう。

   

ドライヤー 女性の画像

 

【STEP3】過剰なアウトバスケアに注意

アウトバスケア(洗い流さないトリートメント)は髪を保護し、スタイリングしやすくするためには有効ですが、使い過ぎには注意が必要です。先述の通り、髪は水分と油分のバランスが適切に保たれてはじめて、扱いやすい髪になります。栄養やツヤを与えたいからと、油分をたっぷり含んだアウトバスケアを過剰に塗布してしまうと髪に重さを与え、逆にうねりやベタつきを引き起こすことがあります。

おすすめのつけ方は、髪が乾燥していたり、ヘアサロンでカラーリングを行ったり、あるいはダメージが気になると感じたときだけ使用すること。特に毛先を中心に塗布し、根元にはあまりつけないようにすることで、重さやベタつきを防ぐことができます。また、シリコン入りのケア製品は水分の侵入を防ぐ効果があります。お出かけ前にヘアスプレーや湿気に強いスタイリング剤を使うこともおすすめです。

【STEP4】インナーケアはビタミンA×亜鉛×タンパク質に注目

私たちの体、そして髪は食べ物でつくられています。ビタミンA(卵、ニンジン、ほうれん草、レバー)や亜鉛(牛赤身、牡蠣、ナッツ)などのミネラル、タンパク質(鶏ムネ肉)をバランスよく含んだ食事を意識して摂取することも、健康な髪を維持するためには重要です。なかでも卵は、この3つの栄養素をバランスよく含んだスーパーフード。意識して取り入れてみましょう。

それでも髪質がなかなか改善されないという場合は、湿気対策として髪をまとめるスタイルもおすすめです。シニヨンやポニーテールなど、まとめ髪にすることで湿気による広がりを防ぎ、すっきりとした印象を保つことができます。

特に今年は、クラシックな黒いリボンがトレンドで、日常に取り入れやすいアクセサリーが揃っています。また、パールやストーンをあしらったバレッタやヘアゴム、カチュームなどは、シンプルなまとめ髪であっても華やかさを演出することができます。お気に入りのアイテムをドレッサーにスタンバイさせておくと安心です。

    

チキンサラダ

 

まとめ

湿気に負けない髪を作るためには、日々のケアが欠かせません。自分の髪質やライフスタイルに合ったケア方法を見つけて、快適な梅雨のシーズンを過ごしてくださいね。

2024.6.28

 

<執筆者>
小西俐舞ナタリー / 一般社団法人日仏ビヤンネートル協会代表

パリで生まれ育ち東京で暮らしながら、美容媒体編集者として培った知識と経験を元に同協会を設立。FMラジオパーソナリティやエルオンライン、マリ・クレールなどを通じてフランスと日本の最新トレンドやオリジナルのビューティメソッド、「ビヤンネートル」にまつわる情報発信を行う。

https://institut-du-bienetre.com

>>前の記事へ>>【コラム】血色感で-5歳印象へ。ほんわり肌を温める「大人のチーク」

[コラム一覧へ]