美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-
初夏の心地よい気候に誘われて、外出の機会も増える季節。誰かと会う際に、イキイキとした肌印象のカギを握るのは「血色感」です。くすみが気になる大人の肌に、自然な血色感を添える方法とは……?今回はトレンドを取り入れた、大人のチーク使いをご提案します。
なんだか老けて見える? その理由は「血色感」かもしれません
メイクをきちんとしたはずなのに、「何となく疲れて見える」「老けたような気がする」。そんな風に感じたことはありませんか。お疲れ印象の原因は、ひょっとすると「血色感」が足りていないせいかもしれません。肌は本来、半透明の角層越しに血流が透けて見えて、自然な赤みを宿しているんですね。ほんのり上気したような血色感は、イキイキとした印象を演出してくれるはず。 ところが年齢を重ねると、血流そのものが低下しやすくなります。さらにターンのオーバーのリズムが滞ると、くすみが生じて血色感を低下させてしまうことも。特に面積の広い「頬」の血色感が低下すると、疲れた印象に見えやすくなります。
この春のトレンドは、温もりあふれる「血色カラー」
折しもこの春は、美容の世界で「血色カラー」が注目を集めるシーズン。トレンドはアプリコットやピンク、オレンジといった、温かみのあるカラーたちです。アイシャドウにもリップにも「あったか色」が続々登場するなかで、大人の女性におすすめしたいのは、何といっても「チーク」。 肌の延長にある血色カラーを上手に取り入れて、頬をほんのり温めてあげると、イキイキとした表情が手に入ります。すでにチークをご愛用の方も、今シーズン充実する「クリームタイプ」にぜひ注目を。肌に溶け込むようになじみ、自然な血色とツヤを添えてくれるからです。
大人のチーク使いは注意が必要。「平成メイク」に陥ることも!?
チークは血色感の頼もしい味方ですが、一方で、大人の肌に使う場合はちょっぴり注意が必要だったりもします。 まず、ぼてっとつけ過ぎると、いわゆる「おてもやん」になってしまいがち。乾燥しがちな大人の肌に、1度に多量につけると、チークがうまく一体化してくれず、カラーが浮いて見えることもあります。 もう1つ、大人の女性が気をつけたいのは、「頬全体に幅広めに入れるぼかし方」です。これはひと昔前に流行した「愛されチーク」。確かに可愛らしい印象ではありますが、やや平成っぽい雰囲気になってしまうかもしれません。 今シーズンの「血色カラー」を叶えてくれる「クリームタイプ」のチークは、こんな大人特有のお悩みに応え、簡単に肌と一体化して、今っぽい仕上がりを叶えてくれますよ。 幸福感あふれる-5歳印象を叶える、大人のチーク使い大人の女性が簡単&ふんわり立体的に仕上げる、チーク使いのポイントをご紹介します。 ●チークの選び方 クリームタイプで、繊細なパールを配合したものがおすすめです。クリームなので乾きがちな肌にも溶け込むようになじみ、パールの輝きで自然なツヤを添えてくれます。 カラーは、ピーチやアプリコットなど、肌の延長にある色を選ぶと失敗しにくいはず。 ●簡単なぼかし方をマスター! ・指の腹でクリームチークをすくい、軽く手の甲でならします。 ・ニッと笑った時に、頬が一番高く盛り上がる位置に最初に指を置きます。 ・そこから外側に向けてポンポンと軽くたたき込むようになじませていって。頬の高い位置に血色とツヤがあると、立体感とフレッシュな印象が際立ちます。 ・1度に大量につけず、足りないと思ったら少しずつ重ねていくのがポイントです。
おわりに
チークは上手に使うと、元気な印象に見えるうえに、骨格を際立たせて「小顔」に見える効果もあります。チークをお使いの方も、初挑戦の方も、新作のクリームチークをぜひ試してみて。幸福感あふれる若々しい表情が手に入るはずです。 2024.5.2
<執筆者>
宇野ナミコ / 美容ライター
ライター歴28年。女性誌の美容班アシスタントを経て独立し、現在は女性誌やweb、広告分野で美容の記事を執筆。担当分野はスキンケア、メイクアップ、ヘアケア、美容医療やフェムケアなど幅広く、丹念な取材をもとにした、分かりやすい記事に定評がある。
主な担当媒体は、FIGARO.jp、WWD JAPAN.com、CREAweb、NetViViなど。
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