美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-
昨今、さまざまな美容アイテムが誕生するなか、どの順番でのせれば良いかというのは、多くの人が抱えるスキンケアの疑問のひとつ。実は、その順番や組み合わせによって得られる効果には大きな違いがあります。今回は、スキンケアの効果的ななじませ方について詳しく解説します。正しい順番でアイテムを使用することで、肌の輝きをさらに育みましょう!
【ステップ1】落とすケア&ピーリングの順番
スキンケアの基本ステップ、まずは「落とすケア」をご紹介。このステップでは、基本的にメイクや大気汚染物質、チリ、ホコリなどを落とすクレンジングのみで十分です。よりさっぱりとした質感を求める方や落としきれなかった汚れを落とす場合は、洗顔石鹸やフォームなどを取り入れても良いでしょう。ただし、過度な洗顔は肌のバリア機能を低下させたり、クレンジングに含まれる保湿成分まで取り除いてしまう可能性があるため、基本は「保湿力の高いクレンジングを中心に使用する」という考え方で良いでしょう。
また、洗顔ブラシやピーリングなどのスペシャルケアに関しては、素肌の状態をしっかり確認してから行うかどうかを判断しましょう。メイクをしている状態では、鼻や頬、あごなどの黒ずみが日焼け止めやメイクの汚れによるものなのか、それとも老廃物の蓄積によるものなのか、判断が難しくなります。そのため、まずはクレンジングや洗顔などで肌を清潔にしたうえで、肌の黒ずみの原因をチェックしましょう。
【ステップ2】化粧水にクリーム、オイルに美容液…どの順番でなじませるのが正解!?
一般的な考え方としては、2つあります。早速確認してみましょう。
1) 水分量の高いものからなじませる
まず、スキンケアの基本的な考え方として、肌の角質層を柔らかくするために水分量の高いものからなじませていくことが挙げられます。こうすることで、化粧品が持つ効果を最大限発揮させることができます。
この考え方を元にすると、まずはじめに化粧水を顔や首全体にしっかりと浸透させるのがおすすめ。さらに、水分量が豊富なオールインワンクリームやゲルクリームをクレンジング直後、あるいは化粧水で整えたあとの肌になじませるのが良い選択といえるでしょう。このときに重ね付けを行うと、より肌の柔らかさや水分量が向上し、続けて使用する美容成分の浸透率が高まります。
次に、エイジングケアに特化した成分が濃縮された美容液や美容エッセンスを塗布します。もしオイル成分を高配合した美容オイルを使用する場合は、美容液の後に順番を続けて塗布しましょう。
その後、これまでに塗布した成分が肌深く浸透するよう、またその効果を長持ちさせるために、ナイトクリームやオールインワンゲルを使って、保湿効果を引き出します。クリームは、肌のうるおいを持続させるだけでなく、先に塗布した美容液や美容エッセンスと組み合わせることで、さらなる効果を期待することができます。
さらに、近年注目を集めているフェイスオイルについて、100%オイルで成り立っているものは、保湿効果が非常に高く、肌の水分を逃がさない特性があります。そのため、クリームの後、最後のステップとして使用するのが理想的です。
2) 最も浸透させたい成分からなじませる
第2のアプローチは、最も浸透させたい成分をクレンジング後の真っさらな肌にまず塗布する方法です。特にアイケアやシミ対策のスポットケアは、肌の深層へとダイレクトに効果をもたらすよう、直接塗布するのが効果的です。また、いくつかのメーカーは、100%オイル成分のオイルを洗顔直後の肌に適用することを推奨している場合もあります。これらのアイテムを塗布した後は、きちんと肌に密着させて、潤いがしっかりと感じられるまで少し時間(3〜5分)を置くことがポイントです。
肌へ美容成分が十分に浸透したと感じたら化粧水、美容液、そしてクリームの順になじませましょう。
【応用編】クリームにオイルをブレンドする方法も
近年、日本においてオイル状の美容液の人気が急上昇しています。もし肌が乾燥していてなかなか肌になじまないと感じる場合は、ゲルクリームやクリームなどに数滴混ぜ、手のひらでブレンドしてから塗布すれば、心地よくなじませられるはず。ぜひ、試してみてくださいね。
おわりに
今回は手持ちのスキンケアの効果を最大限発揮できるよう、なじませる順番をご紹介しました。このほかにも、栄養バランスのとれた食事、ウォーキングなどの適度な運動、そして良質な睡眠も立派なスキンケアです。ぜひ、日々のスキンケアのステップと共に見直してみてくださいね。その結果、肌はより一層輝きを増すことでしょう。 2023.11.8
<執筆者>
宇野ナミコ / 美容ライター
ライター歴28年。女性誌の美容班アシスタントを経て独立し、現在は女性誌やweb、広告分野で美容の記事を執筆。担当分野はスキンケア、メイクアップ、ヘアケア、美容医療やフェムケアなど幅広く、丹念な取材をもとにした、分かりやすい記事に定評がある。
主な担当媒体は、FIGARO.jp、WWD JAPAN.com、CREAweb、NetViViなど。
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