美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-

【コラム】不調を脱して毎日気分良く過ごすために。「自律神経を整える」ための3つのアクション

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不調な女性画像

     

眠れない、イライラする「何となく不調」の裏側にあるもの

「寝つきが悪く、夜中に何度も起きてしまう」「小さなことにイライラしがち」「1年中手足が冷えている」―――。病気とはいえないけれど、このような心身の不調を抱える方は、きっと少なくないはず。その理由の1つとして注目されているのが「自律神経」の働きです。

自律神経は、私たちの体温や血流などを、無意識下でコントロールしている存在。暑い時に発汗して体温を下げたり、運動時に心拍を増やして、私たちの日々の活動が円滑に進むようサポートしています。

この自律神経には、身体を活動モードへと導く「交感神経」と、休息へと導く「副交感神経」があり、本来は1日の中で交互に働いています。

       

仕事や家事に忙しい女性は、1日中「オン」のモード

朝目覚める少し前から、交感神経が優位になります。心拍数を上げて血管をぎゅっと収縮させ、外の環境と戦う「オンのモード」へと導きます。一方で、夕方以降になると次第に副交感神経が優位になり、心身を休息させる「オフのモード」へと導きます。

本来であれば、夜になると心拍が減少して、全身の緊張もゆるんでいくはずですが、そうもいかな人もきっと多いことでしょう。

現代社会においては、夜遅くまで仕事や家事で忙しくしている方が少なくありません。常に交感神経が働いている状態ですから、血管が収縮することで、手足が冷えがちに。また「オンのモード」が持続することで、眠りの質が低下したり、イライラする原因になることもあります。

目覚める画像

オフのモードにスイッチするために、まずは「目を休める」

先日ある取材で、交感神経を優位にする要因は、「視覚」を通して入ってくることが多いと聞きました。蛍光灯やスマートフォンの画面による光の刺激や、絶え間なく流れてくる情報がそれにあたります。

とはいえ、デジタルツールなくして生活が成り立たない今、意識して「目を休める」ことはとても大切です。できれば就寝前には、スマホやタブレットを手放すのが理想的。

起床時にスマホのアラーム機能を使っている場合は、「目覚まし時計」に変えてみるのも一案です。寝る直前はネットの情報ではなく「紙の本や新聞」に触れてみたり、「アイマスク」の使用も意外に効果的。物理的に光や情報を遮断すると、入眠しやすくなる効果があるそうです。夜に行うスキンケアでは、みずみずしいスキンケア製品やアイケアアイテムを用いて、目周りの緊張をやさしくほぐしてあげるのもいいですね。

   

アイマスクの画像

       

生活の中に、副交感神経を優位に導く工夫を取り入れて

目を休める以外に、五感を通して副交感神経を優位に導くヒントをご紹介します。忙しい方ほど、毎日の生活で無理なく取り入れて、心身をリラックスさせてあげましょう。

1:ゆっくり深呼吸。お気に入りのアロマを味方につけて
自律神経に対して、自身で直接アプローチできる方法が「呼吸」です。何かに集中して呼吸が浅くなった時ほど、ゆっくりした呼吸を意識して。深い呼吸は副交感神経を優位に導く働きが期待できます。お気に入りのアロマを炊くと、自ずと呼吸が深まるはず。

2:血流を促すために、ウォーキングやストレッチなどの軽い運動を
ウォーキングやストレッチ等の軽めの運動は、血流を促して身体の緊張をほぐす働きが期待できます。特に一定のリズムで歩くなどの「リズム運動」は、副交感神経を優位に導くという説も。激しい運動は交感神経を優位にするため、軽めの運動にするのがポイントです。

3:ぬるめのお風呂にじっくりつかって血流を促進
入浴はシャワーで済ませずに、ぬるめのお湯に15分以上つかりましょう。温熱効果で全身の血流を促し、浮力によって筋肉の緊張がゆるみます。心地よい香りの入浴剤を使うと、自然に呼吸が深まる効果も。

おわりに

寒暖差がある季節の変わり目は、自律神経のバランスも乱れやすくなるといわれています。秋から本格的な冬に変わりゆく季節、生活の中にリラックスできる要素を、ぜひ取り入れて。自律神経のバランスを整えて、心身ともに穏やかに過ごせますように。

2023.10.11

   

眠る女性の画像

   

<執筆者>
宇野ナミコ / 美容ライター

ライター歴28年。女性誌の美容班アシスタントを経て独立し、現在は女性誌やweb、広告分野で美容の記事を執筆。担当分野はスキンケア、メイクアップ、ヘアケア、美容医療やフェムケアなど幅広く、丹念な取材をもとにした、分かりやすい記事に定評がある。
主な担当媒体は、FIGARO.jp、WWD JAPAN.com、CREAweb、NetViViなど。

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