美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-
少しずつ秋風が感じられるこの季節、過ごしやすい気候となりましたね。しかし、肌には夏の紫外線によるダメージが表面化しやすい時期でもあります。今回は、秋にブライトニングケアが必要な理由と、具体的なケア方法についてご紹介します。効果を最大化するためのなじませ方もぜひマスターしてくださいね。
春より秋?ブライトニングケアがこの時季に必要な理由
美容雑誌や美容サイトを見ていると、春にブライトニングやホワイトニングの特集が組まれているのをよく目にされると思います。これは、紫外線が強くなる3月から4月の時季に合わせて、日焼け止めクリームによるUV対策、そしてダメージを受けた肌の修復を目指してほしいからです。しかし、特に肌に透明感を与え、くすみを解消するためのブライトニングケアを本格化させたいのが実は秋なのです。その理由は、夏の紫外線によるダメージが表面化し、肌の新陳代謝が活発になることから、ケアの効果をより実感しやすくなるからです。
また、秋は春夏に比べて紫外線も少しずつ弱まっていくタイミング。これにより、ブライトニング成分の浸透も促進され、より効果が持続しやすくなります。さらに、秋の過ごしやすい気候で肌へのストレスも少なくなるため、肌がケア成分をよりよく受け入れることができます。したがって、秋はブライトニングケアに適した季節であり、夏のダメージをリセットし、乾燥の厳しい冬に向けて肌を美しく保つためのチャンスともいえる時季なのです。
ブライトニングケアをはじめる前に!大切なファーストステップとは
この季節、「化粧水が入りづらくなった」と感じることはありませんか。これは夏の間に、紫外線や外部環境のダメージ、汗や皮脂の過剰分泌によって、肌表面の角質層が厚く硬くなり、保湿成分の浸透が阻害されるためです。
したがって、秋はまず、「落とすケア」を重視することが大切です。洗顔ブラシやピーリング製品など、特別なアイテムを使って肌表面の古い角質や汚れを取り除くことで、化粧水の浸透が以前と変わらなくなってきたら、それは肌の余分な皮脂や老廃物がクリーンになった証拠です。このタイミングでブライトニングケア専用のアイテムに切り替えていくと、より効果が感じられるようになるでしょう。
なお、冬とは異なり、10月頃までは気温も適度で十分な湿度が保たれているため、肌が過度に乾燥することもなく、落とすケアを行うのに最適な時期です。この時季にしっかりとケアを行うことで、乾燥の厳しい冬を迎える前に、健康で美しい肌を保つ基盤を築くことができます。
どの成分が効果的?ブライトニングケアアイテム
この時季の肌は夏のダメージが現れ、年間を通して「くすみ」や「黄ぐすみ」を感じる人もきっと多いはずです。そこで注目したいのが、有効成分として認められているブライトニング成分です。
例えば、アルブチンはメラニンの生成を抑制し、シミ・ソバカスの形成を防ぐ働きがあります。これにより、透明感あふれる明るい肌へと導いてくれます。また、トラネキサム酸はメラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを予防します。特に、肌のトーンを均一に保ち、透明感をアップさせる効果が期待できます。
これらの成分は、肌の透明感を低下させる糖化やカルボニル化にも効果的。黄ぐすみの原因となるこれらの反応を抑制し、肌のクリアな透明感を保ちます。
一方で、有効成分以外にもブライトニング効果をもたらしてくれる植物由来の成分やエキスも存在します。近年の研究技術の進展により、これらの成分の効果が科学的にも証明されてきています。東洋、そして西洋では、古来より植物が健康や美しさを保つために利用されてきました。現代の科学と植物による叡智が融合したブライトニングコスメに注目してみるのも良いかもしれませんね。
ハンドプレス&シワとは逆方向になじませよう!
化粧水やクリームをなじませる際、様々な方法が提唱されていますが、結論としていえるのは、「摩擦」によって肌の炎症やくすみ、シワなどを増殖させない限り、どの方法でも正解です。それぞれのライフスタイルや肌質に合わせて、心地よく感じるなじませ方を選択することが重要です。
ただし、秋の肌ケアで特におすすめしたいのが、ハンドプレスのテクニックです。厳しい夏の暑さと紫外線を乗り切った肌は、通常よりも硬くなりがちで、化粧水の浸透が阻害されやすい状態になります。コットンパックも良い方法ですが、直接手で優しくプレスすることにより、肌の奥まで成分が浸透しやすくなります。
ハンドプレスをする際のコツは、おでこから始め、目元、頬、口周り、そして首という順に、上から下へと両手で包み込むように行うことです。これにより、肌に均等に成分を届けることができます。また、各パーツには、約15〜20秒程度の時間をかけてゆっくりとプレスすることがポイントです。これにより、化粧水やクリームの成分が十分に肌に浸透し、乾燥からくるダメージを防ぐことができます。
また、クリームを塗る際にシワとは反対の方向にジグザグになじませることで、クリームがシワの凹凸にしっかりと浸透し、肌へと密着します。これにより、有効成分が肌の各層に行き渡りやすくなり、より効果的なケアが期待できます。
おわりに
乾燥が進むこれからの季節には、適切なブライトニングケアと丁寧なスキンケアが必要です。ぜひ今夜から取り入れて夏のダメージから回復しつつ、しっとりとした秋肌を手に入れてくださいね。 2023.9.27
<執筆者> 齊藤美幸 / ビューティーセラピスト&アドバイザー 千葉船橋のプライベートサロン「リフレクソロジー&アロマ シリウス」にてリフレクソロジーをはじめとするボディトリートメントやフェイシャルや耳つぼのセオリーを応用したオリジナルの施術を提供。カラダの内外双方からアプローチするメソッドで美容と健康の両立を目指すビューティケアを得意としている。 【所有資格】リフレクソロジスト、アロマセラピスト、耳つぼストーンセラピスト、薬膳・漢方検定、美肌検定 https://www.sirius-miyuki.com