美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-

【コラム】足の角質ケアは「保湿」が鍵!足裏やかかとに角質ができる原因と理由

季節が移り変わると、足元のおしゃれも楽しみになります。サンダルを履き、ネイルで指先に彩りをプラスしたところで、かかとや足元の角質や乾燥が気になることはありませんか。特に、しぶとい角質はいくらケアしてもなかなかとれずに苦戦することも。今回はこれからの季節で特に気になる足裏の角質ケアと、毎日自宅でできるセルフケアについてお伝えします。

フットケアの画像

     

どうして足裏やかかとの角質はしぶといのか?

【ポイント1】皮脂線がないため乾燥しやすい
足裏には汗腺はありますが、皮脂腺がないためもともと乾燥しやすい部位とされています。これに加えて生活環境の乾燥要因、歩行や運動による外的刺激、新陳代謝の衰えなどさまざまな要因が重なると、角質肥厚(かくしつひこう)という角質がさらに厚くなる角化の状態を引き起こしてしまいます。素足で過ごす時間は、常に無防備な状態といえます。その状態でエアコンやストーブなどの冷暖房にあたると、皮膚の乾燥を助長させてしまう恐れがあるので、靴下やストッキングなどを履いて足を守ることがベストな選択だといえます。

【ポイント2】角質の溜まった足は“お疲れ”のサイン
不調を改善に導く健康法「リフレクソロジー」では、足裏には全身の臓器や器官が投影されていると考えられていて、不調を感じる部位に対応する反射区をもみほぐすと、その臓器や器官が活性化するとされています。かかとは婦人科系の反射区にあたるので、ここに角質がつくと「子宮や卵巣などに疲れが出ているサイン」と捉えられます。角質は「疲れが出ている臓器や器官を守るための鎧」という考え方があるため、特に婦人科系では月経痛などの症状があらわれる場合があります。

【ポイント3】歩き方のクセや習慣を見直そう
歩き方のクセが足に角質を作ることもあります。例えば、足に合っていない靴を長時間履き続けたり、素足で靴を履いたり、歩く時の姿勢や歩幅、靴擦れなど、普段歩いている時の何気ないちょっとした行動やクセが、足に角質を作る原因になることがあります。合わない靴を選ぶと、歩く時に靴の中で足が動き摩擦が起きて硬くなり、当たるところに痛みが出て、さらにその痛みをかばうために歩き方が変になるなど、悪循環が起こります。日々の「歩く」時のクセや習慣が足裏に負担をかけて、その結果角質を作り、厚くしている可能性があります。

   

フットの画像

       

もっとも簡単な角質ケアは丁寧な「保湿」にアリ!

まず徹底したいことは「保湿」です。かかとには皮脂腺がないため、できるだけこまめに保湿ケアをすることがベストな方法です。また、角質を十分にうるおすことで、ターンオーバーのリズムも整います。ここでは足の角質ケアの方法と、保湿のコツについてお伝えします。

【ケア1】足を丁寧に洗う
足をきれいに洗うことはフットケアの基本です。指先はもちろん、爪と皮膚の間も丁寧に洗います。 洗面器にお湯をはり、その中に足を浸して温めます。石けんの泡をしっかりと立たせて手にとり、手指と足指で握手をするように指を組み、指と指の間の水かき部分までしっかりと洗います。汚れがたまりやすい爪と皮膚の間も、忘れずに行ってくださいね。
洗う時に足指をしっかり動かすことで、血流もよくなり、むくみ解消への一助にもなります。また、足の甲はリンパの反射区になります。甲もしっかり洗うことでリンパの巡りを促進するため、むくみの解消にもつながります。

【ケア2】お風呂上りはしっかりと水分を拭き取る
湯上りに足を拭く時、バスマットを踏むだけで済ませていませんか?それだけでは足の水分を拭ききることはできません。タオルで足指の間の水分を丁寧に拭き取るやり方がベストです。水分が残ってしまうと、他のトラブルにつながってしまう可能性があるので、指と指の間をしっかりと拭き取ることを忘れずに心がけてみてくださいね。

【ケア3】クリームで保湿する
水分を拭き取ったら、すぐに保湿します。まずは身近にあるスキンケア用の保湿成分がたっぷり配合されたクリームを毎日朝晩とこまめに塗り、塗った後は靴下などで保護するようにして、しばらく様子をみながら塗り続けます。足裏で角質ができやすいのは、特にかかとや、肩の反射区でもある小指の下あたりです。角質がついている箇所を中心に、何度かに分けてボディケア用などのクリームをすりこみます。この時かかと全体を温めたり、足裏全体をもみほぐしたりするだけで、かかとはもちろん足裏全体の血行がよくなります。クリームを塗りながら触れて気持ちが良いところをプッシュするなど、併せて行ってみてください。

   

足の角質ケアの画像

 

足にも日々の紫外線対策を行おう

紫外線が強く降り注ぐようになっても、足元のUVケアはどうしても忘れがちになってしまいます。うっかり日焼けから守るために、靴下やストッキングをなるべく履くように心がけましょう。UVカット機能付きストッキングは、足の甲や足首などを日焼けから守ってくれます。特に、長時間外で過ごす機会が多い方や、お仕事柄外回りが多い方、パンプスで見える甲などの日焼けには特に気をつけましょう。
もし日常生活の中で日焼けをしてしまったら、なるべく早めに保湿します。肌のつくりは顔、体、足裏と全身どこも同じであるため、保湿で肌をしっかりうるおしてターンオーバーを促進します。

おわりに

足裏のしぶとい角質も毎日丁寧にケアすることで、柔軟な足を取り戻すことができます。あまり人目につかないパーツであるため、「少しくらいケアしなくても大丈夫かな?」などと思いがちですが、毎日コツコツ続けることが、うるつやかかとをキープする秘訣です。ぜひ毎日のケアを諦めずに続けてみてくださいね。

2023.6.15

   

きれいな足の画像

  <執筆者>
齊藤美幸 / ビューティーセラピスト&アドバイザー

千葉船橋のプライベートサロン「リフレクソロジー&アロマ シリウス」にてリフレクソロジーをはじめとするボディトリートメントやフェイシャルや耳つぼのセオリーを応用したオリジナルの施術を提供。カラダの内外双方からアプローチするメソッドで美容と健康の両立を目指すビューティケアを得意としている。

【所有資格】リフレクソロジスト、アロマセラピスト、耳つぼストーンセラピスト、薬膳・漢方検定、美肌検定
https://www.sirius-miyuki.com


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