美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-

【コラム】毎日のスマートフォンも原因!?生活に潜む“表情ジワ”ができる習慣を探ろう

笑顔で作られたシワは年齢を重ねるほどに魅力的ですが、ちょっとした表情のクセや習慣が、顔に深いシワを刻んでしまう原因になることもあります。今回は、日常に潜む“シワ行動”を紹介するとともに、シワからのたるみ予防にもつながる頭皮マッサージのコツをご紹介します。

シワの悩みの画像

     

2つのシワの種類のとシワが消えなくなる理由

(1)真顔のときに確認できる静的シワ
静的シワとは、顔を動かさない状態でもはっきり見えるシワのことをさします。一般的には、ほうれい線やマリオネットラインなどが挙げられますが、これは皮膚そのものの乾燥や老化によって起こります。角層中のうるおいや油分が不足し、肌表面のしなやかさが損なわれると、肌表面に浅いシワができ、それが次第に深く刻まれたシワへと変化していくのです。

静的シワを防ぐには、うるおい不足から肌を守ることが欠かせません。保湿力の高い化粧水やクリーム、オイルなどを使って表皮が乾燥しないように保湿し続けることが大切です。

(2)顔の動きによって生まれる動的シワ
一方、動的シワは表情筋の動きに関わってできるシワ、つまり“表情ジワ”のことをさします。笑顔をつくることによってできる健康的なシワの場合もありますが、ここ数年のマスク生活の影響で、相手とのコミュニケーションがとりにくく、感情を伝えるために必要以上におおげさに目元を動かした経験はありませんか。

こういった行動を繰り返すことは表情の癖になり、顔に深い表情ジワが刻まれる原因にもなります。しかしながら、無表情でいることは表情筋の衰えにもつながりますので、適度に筋肉を動かして退化させないように気を配ることも必要です。

   

女性の肌の画像

       

表情ジワが生まれる原因!? メイクオフ後のブルーライトに注意

近年、肌への影響が大きいといわれているのがブルーライト。スマートフォンやパソコンを手放せない現代は、常に手元など近距離から放たれるブルーライトを浴び続けています。ブルーライトは日光にも含まれている青い光線で、強いエネルギーを持っています。パソコンやスマートフォンは至近距離で使われるため、常に肌に大きな影響を受けていることになります。

太陽光と同じということは、肌の表皮ではメラニンが生成されやすい状態になり、真皮ではコラーゲンが破壊されてシワやたるみの原因にもなります。したがって、メイクオフした後にスマートフォンやPCを使うことは、無意識に肌を傷つけているのと同じといえそうです。

また、ブルーライトは睡眠の質を下げる原因にもなるため、まさに“美容の敵”です。無防備な肌にも決して良いとはいえないことから、就寝前にパソコンやスマートフォンを使うのはできるだけ避けましょう。寝室にはスマートフォンを持ち込まない、使用時間を制限する設定を設ける、通知をオフにする、利用頻度の高いアプリをあえて消す・直ぐに開けないようログアウトするなど、デジタル機器との付き合い方を考え直すことも大事です。

   

ブルーライトの影響の画像

 

深いシワ&たるみを食い止めるにはセラミドとNMFを

肌の表面よりも深いところ、つまり真皮や皮下組織のコラーゲンやエラスチンが変性・減少してくると、深く目立ったシワが増えていきます。このシワがさらに進行すると、ケアがより難しいとされるたるみへと変化してしまいます。これは、表情筋のハリや弾力が低下した結果、皮膚や脂肪を支えきれなくなって肌がたるむといわれています。したがって、できるだけ表情筋のシワのサインが出た段階で、丁寧にケアして食い止めたいところです。

そのためには、まずは保湿ケアを丁寧に行うことを意識しましょう。シワに有用性があるといわれている天然保湿因子NMFや、セラミドが含まれているコスメに注目ましょう。これらの成分は肌のバリア機能を高めてうるおいをキープし、表皮や角層をしっかりうるおします。さらに、肌のバリア機能を高めますので、これらが含まれた高保湿クリームや化粧水などの機能的なコスメを使うことをおすすめします。

頭皮ほぐしで表情ジワとたるみにアプローチ!

頭皮がかたくなる原因は、パソコンやスマートフォンなどによる眼精疲労や、ストレスによる脳疲労などといわれています。また、日本人に多い睡眠不足なども同様に頭皮をかたくする原因とされています。頭皮と顔は皮膚1枚でつながっているので、頭の筋肉が衰えれば、顔の筋肉も下へ下へと下がっていくことが想像できます。

そこでおすすめなのが、“頭皮ほぐし”です。頭皮のマッサージを毎日続けてやわらかな頭皮を目指すことで、表情ジワの予防と上向きな表情筋を叶えることができます。

頭の筋肉には大きく分けて「側頭筋」「前頭筋」「頭頂筋」「後頭筋」があります。それぞれ意識しながらシャンプー時にもみほぐすだけでも、フェイシャルラインのもたつきやほうれい線、目のまわりのぼんやりした感じもすっきりします。簡単ですので、毎日のシャンプーの時にぜひ行ってみてください。もちろん、シャンプーの時だけでなく髪が乾いている時にもできるので、習慣にしてみてください。

【指の動かし方】
手を各パーツにセットする際、親指を軸にしてしっかり頭皮を支えるのが重要です。親指以外の4本の指で小さな円を描くようにもみます。1か所につき5回から10回くらいを目安に、ほぐす場所を少しずつずらしながらまんべんなく、頭皮全体をもみほぐしていきます。

【側頭筋】
こめかみの髪の生え際から頭頂部に向かって、小さな円を描きながら、ゆっくり上の方に持ち上げるイメージでもみほぐします。ここは1か所でだいたい3回~5回くらいを目安にしてほぐします。

【前頭筋】
5本の指のうち、親指はそれぞれ左右のこめかみあたりに指を置きます。4本の指は額の髪の生え際に指を置き、頭頂部にむかってまんべんなくもみほぐします。

【頭頂筋・後頭筋】
親指以外の4本指を頭のてっぺんや後頭部にセットし、自然に頭を包むような感じで、軸とするポイントに親指を置きます。軸の親指はなるべく動かさないようにして、もみほぐす筋肉全体を4本の指でしっかりもみほぐします。

おわりに

すでに顔に刻まれた表情ジワであっても、丁寧な保湿と頭皮のマッサージ、ブルーライトから肌を守る習慣を日頃から意識することで、肌状態の改善を目指すことはできます。ぜひ、コツコツケアを続けてみてくださいね。

2023.5.11

   

スキンケアの画像

  <執筆者>
齊藤美幸 / ビューティーセラピスト&アドバイザー

千葉船橋のプライベートサロン「リフレクソロジー&アロマ シリウス」にてリフレクソロジーをはじめとするボディトリートメントやフェイシャルや耳つぼのセオリーを応用したオリジナルの施術を提供。カラダの内外双方からアプローチするメソッドで美容と健康の両立を目指すビューティケアを得意としている。

【所有資格】リフレクソロジスト、アロマセラピスト、耳つぼストーンセラピスト、薬膳・漢方検定、美肌検定
https://www.sirius-miyuki.com


>>前の記事へ>>【コラム】夏までに叶える!毛穴レス肌を目指すためのスキンケアとライフスタイルのポイント

[コラム一覧へ]