美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-

【コラム】花粉症でなくても要注意!花粉に負けない肌と目元をつくる春のスキンケア

季節が冬から春に移り変わり暖かくなると、着ているコートも冬用から春用へと変わり、心も足元も軽やかになります。その反面、スギなどの花粉の飛散が本格化し、地域によっては黄砂の影響を受けることも。花粉症の方はもちろん、花粉症でない方も、花粉の飛散による肌への影響は少なからずあるので、日ごとに強くなる紫外線などの外的要因を考慮すると、肌にとっては少し注意深くなる必要がある時季が始まったといえそうです。今回のコラムでは、花粉の季節のゆらぎやすい肌のバリア機能についてと、花粉の影響を最も受けやすい「目元のケア」についてお伝えします。

春の女性の画像

     

花粉による肌トラブルの原因は「バリア機能の低下」

肌の一番外側にあり、最初に花粉などの外的要因に触れる部分が、バリア機能とも呼ばれる「皮脂膜」です。皮脂という言葉を聞くと、メイク崩れやテカリをはじめ、肌トラブルの原因を連想する方もきっと多いと思いますが、肌をさまざまな要因から守るためには、皮脂はなくてはならない大切な存在なのです。

皮脂膜が持つバリア機能は、肌に異物を侵入させないしくみのことをさします。また、バリア機能は肌の外側からだけでなく、内側からの水分蒸発を防ぐ作用にも力を発揮します。例えば、花粉。肌のコンディションを維持できていれば、花粉などのアレルゲンが肌に付着したとしても、大した影響は起きないといわれています。ですが、肌のバリア機能が落ちていると、このような外部からの刺激に途端に弱くなってしまいます。したがって、花粉が付着することで肌がかゆくなったり、赤みや吹き出物ができたり、肌が荒れたりすることも。肌からの花粉の侵入を防ぐには、肌コンディションを整えておく必要があります。

   

肌荒れの画像

       

花粉の影響で目のまわりがゆらぎやすい時の対処法

目のかゆみがひどいとき、つい目の回りをゴシゴシとこすってしまうことはありませんか。夜のメイク落としや洗顔時にもつい力を入れてしまい、あとで後悔してしまうということも……。しかし、目の周辺はとてもデリケート。さらに、まぶたには汗腺や皮脂腺が少なく、角層もとても薄いため、乾燥しやすく敏感な部位です。刺激を与えると、後に色素沈着を引き起こすきっかけにもなってしまうので、かゆみに負けてむやみにこすったりすることなく、丁寧に触れることを意識することが大切です。

   

目元のケアの画像

       

帰宅後から始める春のスキンケア

肌や目の花粉による不快感を取り除くには、帰宅後すぐにメイクを落として、顔や前髪についた花粉をいち早く洗い流します。肌を清潔にした後は化粧水で水分補給、クリームやオイルで保湿をしましょう。洗顔時に前髪も洗えるようでしたら、前髪についた花粉を落とすように軽く洗って乾かします。または、目にかからないようにピンで留めるのも良いでしょう。髪についた花粉が落ちてこないように、髪が長い方は一つに束ねてまとめます。 目がかゆい時は、つい目頭や目尻に触れたり、まぶたをゴシゴシとこすったりしがちです。かくことで刺激を与えすぎると目の周辺の乾燥が進み、見た目においてもシワが増えたように見えてしまうことも。目のまわりの乾燥やコンディションが気になる時は、コットンを使ったパックでのケアをプラスすることをおすすめします。

【簡単目もとコットンパック】

1.コットン1枚を2枚にはがして半分の薄さにします。

2.コットンを水で濡らして固めに絞り、その上に少量のクリームをのばします。

3.コットンを目の下に5〜10分ほどのせます。

4.コットンを取ったら、まぶたや目尻など乾燥が気になるところに少量のクリームやオイルをのばし、油分を補います。

目の下は他の部位とくらべて刺激を感じやすい部位です。クリームは、ゲルなどのテクスチャーの柔らかいものの方がコットンにのばしやすく、摩擦も軽減されます。お気に入りのテクスチャーのものを探してみましょう。また、コットンのサイズが大きい時は折りたたむなどして調整してみてください。

もし目の下に対するケアをした時にヒリヒリとした刺激を感じるようでしたら、クリームやオイルを手にとった後、少量の化粧水を追加して、手のひらで乳化するまでよくなじませてから目の下にのせてみてください。

花粉の時季、目のまわりは特にダメージを受けやすくなっています。外的要因の他、乾燥でシワができたり、こすって色素沈着を引きおこしたり、肌トラブルに直結しやすい部位でもあります。目のまわりのケアをする際には、眼球を傷つけたり、目に化粧品が入ったりしないよう十分気を付けましょう。

おわりに

スギ花粉は5月頃まで、ヒノキ花粉はそれ以降も飛散が続くといわれています。つまり、春の暖かな日差しを感じる時季は、花粉の影響を受け続けるということです。花粉症の方にとってはとても憂鬱な季節ですが、少しでも肌への負担が軽くすむようにケアを続けていきましょう。ストレスをためすぎて自律神経のバランスをくずさないよう、リラックスしてお過ごしくださいね。

2023.3.22

   

桜の画像

  <執筆者>
齊藤美幸 / ビューティーセラピスト&アドバイザー

千葉船橋のプライベートサロン「リフレクソロジー&アロマ シリウス」にてリフレクソロジーをはじめとするボディトリートメントやフェイシャルや耳つぼのセオリーを応用したオリジナルの施術を提供。カラダの内外双方からアプローチするメソッドで美容と健康の両立を目指すビューティケアを得意としている。

【所有資格】リフレクソロジスト、アロマセラピスト、耳つぼストーンセラピスト、薬膳・漢方検定、美肌検定
https://www.sirius-miyuki.com


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