美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-

【コラム】ついにマスク着用が自由化に!気になる「肌のたるみ」にアプローチする方法

いよいよ今年の春、マスク着用の自由化にむけて世の中が動き始めました。約3年もの長い間、マスクに覆われていた肌を解放できるのは嬉しいことではありますが、これまで肌にとって大きな負担を積み重ねてきた結果、ネガティブな肌変化が現れた部位にはどう対処すればよいのでしょうか。今後、自信をもってマスクを手放すことができるように、今から力を入れたいスキンケアやフェイシャルケアについてお伝えします。

マスクをした女性の画像

     

マスクがもたらした肌への影響

長期にわたるコロナ禍でのマスク生活がもたらした肌への影響は、マスク着用による乾燥やシミ、紫外線の影響など、肌にストレスを与え続けるものでした。その中でも特に、顔の筋肉「表情筋」はかなりの打撃を受けたのではないでしょうか。常にマスクで口元を覆われていると、緊張感がなくなり、口元が無意識にゆるんでしまう状況もあったのではないかと想像できるからです。そして、他の人から顔を見られる機会が減ったのもあり、表情筋があまり使われなくなったために筋力が衰えてたるみにつながった、ともいえそうです。

   

顔のたるみが気になる女性画像

       

皮膚がたるむ理由は「加齢」

たるみとは本来、皮膚の構造のゆるみにより、重力の影響で下垂した状態のことをいいます。これまで、肌たるみの原因は加齢に伴うものだとされてきました。年齢を重ねた肌は、真皮のコラーゲンやエラスチンの繊維構造が変化することで重力の影響を受けやすくなり、その結果、たるみやしわへとつながってしまうからです。

ところが、この表情筋の衰えが、肌たるみの理由として考えられるようになりました。衰えた筋肉を鍛え直すと再びその筋力を取り戻すといいますが、例えば、表情豊かに顔の筋肉を動かすトレーニングは、かえってしわの原因にもなるので避けた方が無難という考え方もあるようです。顔の筋肉をほぐすなら、マッサージで優しくほぐして、正しい位置に筋肉を戻していく、というアプローチがおすすめです。顔まわりのむくみは、不要になったリンパが滞って老廃物がスムーズに流れていない状態でもあるので、まずはここの流れをスムーズにすることが大切です。

   

フェイスマッサージの画像

       

垂れ下がってきたたるみ顔対策!毎日のスキンケアでできること

たるみに対するアプローチは、しわ対策と同じようなケアを行うとよいとされているので、日々のスキンケアで心がけます。3月になると、これまでの寒い季節と比較して、日照時間や紫外線量も次第に少しずつ増えていきます。今のうちから紫外線対策と保湿ケアを徹底して、真皮の組織へのダメージを減らしていきましょう。特にマスクをしている間は、徹底した保湿と紫外線ケアをコツコツ続けることが、たるみ予防にもつながっていきますのでとても大事です。真皮にダメージを与えないように毎日のUVケアで紫外線対策を、徹底した保湿で乾燥から肌を守るスキンケアをなるべく早いうちから始めましょう。

むくみ対策におすすめなのが、フェイスラインから耳下腺、鎖骨へアプローチし、滞った老廃物を流すようなマッサージです。バスタイム後の保湿を兼ねて、リラックスタイムにぜひ取り入れてみてくださいね。

【首からデコルテのマッサージ】

1.肌摩擦を防ぐために、クリームやオイルなどを少々多めに手にとったら、顔と首、デコルテに広げます。

2.左右の親指以外の4本指をあごの先端あたりにセットします。

3.左右の耳までそれぞれの手をすすめて耳たぶに辿り着いたら、そのまま耳の後ろに手を滑らせるようにして動かします。首の太い血管のすぐ脇をすべらせながら鎖骨まで4本指の指腹を使ってすべらせます。さらに、左右の手でまんべんなく首エリアをすべらせます。

4.鎖骨は骨のきわをたどりながら、4本指の指腹で小さな円を描きます。一定の方向に動かしながら鎖骨の上下を軽くもむようにして流していきます。

【顔まわりのマッサージ】

1.肌摩擦から肌を守るために、再度クリームやオイルを少々手にとります。

2.顔まわりの筋肉に添って顔の内側から外側へ、下から上へ、というように両手を動かしていきます。

3.顔半分(マスクで覆われている部分)に触れていきます。4本の指を肌に密着させて、マスクで覆われている口元から小鼻の脇までに指を置き、この位置から左右の耳の前まで流すように手を動かします。

4.さらに密着させたまま、両手をそれぞれの耳下腺へ動かします。

なお、マッサージを行う場合は力を入れ過ぎたり、圧をかけすぎないように気を付けましょう。触れていて心地よいと感じる加減で行ってみてくださいね。

     

フェイスラインが気になる時は、耳を揉もう!

顔に触れずにもっと手軽にケアをするなら耳からのアプローチがおすすめです。耳には、全身に対応するつぼが表裏に200個以上あるとされていて、特に、耳たぶには顔に対応するつぼが多数存在しています。

フェイスラインに有用性のあるエリアは耳たぶです。特に、耳たぶの中心エリア、一般的にイヤリングやピアスを身に着ける位置(耳たぶの中央)には『眼』という目のつぼがあります。そこをピンポイントでもみほぐしたら、耳たぶの外側を少しずつ移動させながら、軽く力を入れてつまむようにプッシュします。次に、耳たぶ全体をつまむようにしてまんべんなくほぐしてみてください。

耳がポカポカ温まってきて、ほぐれていくのが実感できるはず。イタ気持ちいい力加減をキープしながら、耳たぶ全体をもみほぐしてみてくださいね。

おわりに

マスク着用の自由化に向けて、これからは少しずつ世の中が動いていきそうな雰囲気です。とはいえまだ春は花粉の飛散シーズンでもあるので、完全に手放すことができるのはまだ少し先のような気もします。しかし、このような話題が出てきただけでも、心が軽やかになりますよね。マスクを外すタイミングが来た時に堂々と笑顔を見せられるように、今のうちから肌を整えていきましょう!

2023.3.9

   

春のリラックスの画像

  <執筆者>
齊藤美幸 / ビューティーセラピスト&アドバイザー

千葉船橋のプライベートサロン「リフレクソロジー&アロマ シリウス」にてリフレクソロジーをはじめとするボディトリートメントやフェイシャルや耳つぼのセオリーを応用したオリジナルの施術を提供。カラダの内外双方からアプローチするメソッドで美容と健康の両立を目指すビューティケアを得意としている。

【所有資格】リフレクソロジスト、アロマセラピスト、耳つぼストーンセラピスト、薬膳・漢方検定、美肌検定
https://www.sirius-miyuki.com


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