美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-
日本中が寒波に覆われ、寒さも本格化するこの時季の最高のリラックスタイムといえばお風呂。しかし、至福のお風呂タイムも入り方やそのあとのケアを誤ってしまうと、肌の極度な乾燥を引き起こしてしまうことも。今回はお風呂の正しい入り方と、入浴後に行いたいこの時季ならではのスキンケア&マッサージをご紹介します。
熱めのお湯は乾燥肌やシワを引き起こしてしまうことも
気温が低下し、体中のめぐりが滞りやすい今の時季は、湯船につかるなどして血行をよくすることを意識しましょう。入浴には血行促進や老廃物の排出やリラックスなど、体に対するよい効果が期待できますが、入り方次第では乾燥肌を招きやすくなることも。例えば、42℃を超えるような熱いお湯につかると、それだけで乾燥肌を招いてしまうので注意が必要です。
また、湯上りに肌のカサカサやかゆみを感じるのは、肌のバリア機能が低下しているサインともいえます。水分とともに肌の潤い成分が外に出て行ってしまうので、乾燥から肌を守るためには、体の水分を拭き取ったらすぐに肌の保湿を行うのが理想です。
肌が乾燥しやすい時季は、フェイシャルケアやボディケア用の化粧品やクリームを、バスルームから出てすぐに使えるような場所にスタンバイさせておくと便利です。まずは化粧水や乳液で仮の保湿をすばやく行い、身支度を整えてから丁寧なスキンケアを施して肌を整えます。
先月のコラムでお伝えした温活アイディアと、次の項目でお伝えするセルフケアマッサージを併せて、ぜひ試してみてくださいね。
コリをほぐして潤い肌に! フェイスラインから鎖骨まわりに対するセルフケア
まずはケアを始める前に、肌摩擦を防ぐための保湿をしましょう。湯上りに化粧水で顔や首、デコルテ周辺を整えたら、さらに肌摩擦を防ぐためにクリームやオイルを重ねます。
【フェイスラインマッサージステップ】
1.左右の指先を顎の先端にセットします。
2. 左右の手をそれぞれ、耳の前まで滑らせたら、次は耳前から耳後ろに指を滑らせながら移動します。指を肌から離すことなく滑らせながら、たまった老廃物を静かに流すようなイメージで指を動かすのがコツです。
3.耳の後ろから首の太い血管のすぐ横を鎖骨までまっすぐおろします。首を前後左右に動かすと、血管の位置が分かりやすくなりますよ。
4.3の地点から鎖骨回りをほぐしていきます。鎖骨の上下を指で挟むようにして、骨のきわをなぞるようにして鎖骨全体を何度か往復させたら、最終的にわきに向かって流します。鎖骨の左側は右手、鎖骨の右側は左手を使うとやりやすいです。
1から3までを左右同時に通しで行ったら、4は左右交互に行うとより行いやすいでしょう。老廃物が流れていくイメージをしながら行ってみてくださいね。
耳をほぐしてめぐりアップ!
「耳はお腹の赤ちゃん」と表現されるように、耳は体の縮図と言われています。耳全体をほぐしたり引っ張ったりすることで耳自体も温まり、また、耳をほぐすことで全身のめぐりがよくなるとされています。東洋医学の考え方では、全身に分布されている14本の「経絡(けいらく)」という気の通り道は、すべて耳を通っているとされています。耳をほぐすと全身のめぐりがよくなると言われているのは、このような理由からと考えられています。
特に、耳たぶ周辺は顔の反射区とされています。耳たぶには、顔のパーツに対応しているつぼが集まっているので、耳たぶは指先や指の腹でもみほぐすことで顔のむくみ対策に活用できます。定期的にマッサージすることで、顔周りの滞りがスムーズにめぐるようになるといわれています。
また、顔に触らなくとも血流を促せるのもメリット。メイク後や夕方に顔のむくみが気になる時は、耳からできる対処法を試してみてくださいね。
おわりに
寒さが厳しい時季はいつも以上に血流の滞りが気になるもの。生きいきとした肌色をキープするためにも、今回ご紹介した入浴法、そしてマッサージ法をぜひ試してみてくださいね。 2023.1.27
<執筆者> 齊藤美幸 / ビューティーセラピスト&アドバイザー 千葉船橋のプライベートサロン「リフレクソロジー&アロマ シリウス」にてリフレクソロジーをはじめとするボディトリートメントやフェイシャルや耳つぼのセオリーを応用したオリジナルの施術を提供。カラダの内外双方からアプローチするメソッドで美容と健康の両立を目指すビューティケアを得意としている。 【所有資格】リフレクソロジスト、アロマセラピスト、耳つぼストーンセラピスト、薬膳・漢方検定、美肌検定 https://www.sirius-miyuki.com>>前の記事へ>>【コラム】やせにくい理由は「代謝の低下」にアリ!? 年末年始に増えた体重を落とすアイディア[コラム一覧へ]