美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-

【コラム】毛穴レス肌を目指そう!開き・詰まり・たるみの3つの毛穴を解決するアイディア

気温が高くなって汗や皮脂の量が増え、ニキビや化粧崩れが起こりやすくなる夏。少しネガティブに捉えられがちな皮脂ですが、実はもともと肌にとって大事な存在。皮脂が過剰に分泌されてしまうことで、肌に思わぬ影響を与えてしまうのです。今回は、皮脂が増える夏の時期に気を付けたい毛穴ケアについて、タイプごとに3つお伝えします。

女性の素肌の画像

     

皮脂分泌が多くなる夏は詰まり毛穴&開き毛穴に注意

毛穴は皮膚の表面にある毛の出口で、皮脂や汗を排出するところでもあります。また、毛穴の奥には皮脂腺や汗腺とも繋がる「毛包」という組織があります。毛穴に角栓ができやすく、皮脂の分泌量が増えて毛穴が開いて目立つ、というのはそのためなのです。

     

【詰まり毛穴対策】ていねいな洗顔と保湿で対策

皮脂腺から分泌された皮脂が、毛穴からうまく排出されないことでできてしまう「角栓」が毛穴を塞いでしまう状態のことを詰まり毛穴といいます。特に、紫外線や空気に触れやすい鼻の頭では、酸化して黒い塊となる場合もあります。鼻の頭の黒いぶつぶつが気になると、つい爪や指先でグッと押して角栓を外に出したくなりますが、これは絶対に行ってはいけません。角質パックで一気に剥がすのも、肌に負担をかけてしまうので避けた方がベターです。

このような場合は、洗顔方法を見直すことをおすすめします。洗顔料や洗顔石けんで、もこもこの泡をつくり、摩擦を起こさないようにやさしく丁寧に洗います。丁寧に洗い流した後は、皮脂分泌の抑制作用が期待できるビタミンCが配合された化粧水を使っての保湿がおすすめです。小鼻の脇は皮脂汚れが溜まりやすいのですが、指先や爪で肌を傷つけないように、やさしく念入りに行ってみてください。

   

洗顔の画像

       

【開き毛穴対策】内外ケアで皮脂をクリアに

皮脂の過剰分泌によって毛穴が開いた状態のことを開き毛穴といいます。特に、皮脂の分泌量が多いTゾーンや顎周辺に見られることが多いようです。本来、皮脂は細菌や乾燥から肌を守り、うるおいやツヤを与える役割をもつ「皮脂膜」の成分なのですが、毛穴が詰まると顔に皮脂膜が作られなくなってしまいます。皮脂分泌をスムーズにして、皮脂をとりすぎないようにお手入れすることが大事です。スキンケアでは、洗顔で肌を清潔にした後、油分が少なめで保湿効果が高い化粧品を使って肌をケアすることをおすすめします。

また、皮脂をコントロールするためには食事も大切です。脂っこいものだけでなく、甘いものを極端に食べ過ぎると、肌の状態が崩れて皮脂の分泌が増える傾向があります。アンバランスな食生活が続くと、ビタミンB群が不足しがちになります。

ビタミンB2やビタミンB6には脂質を代謝する働きがありますので、これらの栄養素を積極的に摂ることをおすすめします。ビタミンB2は納豆や卵など、ビタミンB6は鶏ささみ肉やさつまいも、バナナなどに含まれています。外側からのケアだけでなく、内側からのケアも上手に取り入れて、肌コンディションを整えましょう。

普段のメイクで毛穴をカバーするなら、毛穴の凹凸をカバーする化粧下地や、ルースパウダーをおすすめします。ルースパウダーは、化粧崩れの原因にもなる汗や皮脂をコントロールしてくれるので、毛穴が気になる時に、ベースメイクの仕上げに試してみることをおすすめします。

まず、パフにパウダーをとり、手の甲に押し付けて調整しながら、皮脂の分泌が多いTゾーンを中心にパフで押さえるようにのせていきます。メイクの仕上げに、何もついていないフェイスブラシで払うと、より透明感のある肌に仕上がりますよ。

   

バナナの画像

       

【たるみ毛穴対策】紫外線ケアと有用成分でアプローチ

肌の真皮層にあるコラーゲンやエラスチンの量が減ったり、質が低下したりすることでハリが失われて皮膚がたるみ、毛穴が開いてしまいます。肌の弾力性が低下すると重力がかかりやすく、抵抗できなくなるため、毛穴が逆三角形のようなすり鉢状の形で広がって毛穴が大きく見えてしまうのです。特に頬のあたりで起こりやすいので、毛穴のなかでも目立ってしまいがちです。

この時季に気をつけたいのが、紫外線の影響です。真皮層まで届く紫外線A波(UV-A)は、肌の弾力を生むコラーゲンなどの繊維にダメージを与えてしまいます。その結果、たるみ毛穴の原因につながってしまうのです。前回の記事でご紹介しましたが、紫外線A波は季節や天気に関係なく、一年を通して地表に降り注ぎ、ガラス窓も通り抜けるような性質をもつ波長の長い紫外線なので、特に気をつけなくてはなりません。

日々のお手入れでは、肌の内側からハリや弾力をサポートする成分を補います。例えば、コラーゲン産生促進に期待ができるビタミンC誘導体が配合された化粧品がおすすめです。ビタミンC誘導体はこの他にも、メラニンの生成抑制や抗酸化作用があるので、シミにもアプローチすると考えられています。さらに毎日の紫外線対策を忘れずに続けてくださいね。

最後に、内側からのケアとして心がけたいのが、規則正しい生活を送り、「線維芽細胞」をいかにサポートするか、ということです。年齢を重ねた肌は、肌の弾力の元となるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を生み出す線維芽細胞の能力が低下するといわれています。その理由として、紫外線や酸化・糖化などの影響も考えられています。日頃からの紫外線対策と、規則正しい生活や多少の運動、バランスのよい食生活も、エイジング肌をサポートするために大切です。

おわりに

誰もが頭を悩ませたことがある毛穴問題。肌トラブルのほとんどが毛穴から始まる、といっても過言ではありません。今回の記事の中でご紹介させていただいたセルフケアを地道にコツコツと続けて、毛穴レスの肌を目指しましょう!

2022.6.22

   

フィットネスする女性の画像

  <執筆者>
齊藤美幸 / ビューティーセラピスト&アドバイザー

千葉船橋のプライベートサロン「リフレクソロジー&アロマ シリウス」にてリフレクソロジーをはじめとするボディトリートメントやフェイシャルや耳つぼのセオリーを応用したオリジナルの施術を提供。カラダの内外双方からアプローチするメソッドで美容と健康の両立を目指すビューティケアを得意としている。

【所有資格】リフレクソロジスト、アロマセラピスト、耳つぼストーンセラピスト、薬膳・漢方検定、美肌検定
https://www.sirius-miyuki.com


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