美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-

【コラム】かかとのガサガサを解消するには!?初夏に向けたフットケアで足取りも軽やかに!

足元が軽やかになる季節になると、気になるのがかかとや足裏のガサガサとした角質。ピーリングパックを使ったり削ったりしてケアするのが一般的ですが、実は、かかとを含む足裏の角質を整える近道は「保湿ケア」なのです。今回の記事ではかかとや足裏の角質ケアの方法をご紹介。お気に入りのサンダルをもっと履きたくなる足をキープするためのアイディアをお伝えします。

軽やかな足の画像

     

顔と足裏の皮膚のつくりは全く同じ!違うのはその「厚さ」

皮膚は部位が異なるとその構造も異なるのではないかと想像しますが、足裏の皮膚の構造は顔と全く同じで、表皮、真皮、皮下組織という層のつくりで構成されています。異なるのはその厚さで、顔の角質層は約0.02mmですが、足裏の角質はそれよりもずっと厚いとされています。足裏の角質が厚い理由として考えられるのは、外的刺激と乾燥、そしてターンオーバー(肌の代謝)のスピードが関係しているといわれています。

   

フットのイメージ画像

       

足裏の角質が厚い3つの理由

【理由1】外からの刺激をダイレクトに受けるため
もともと足裏の角質は、全体重を支えるために厚くつくられていますが、歩き方のクセや靴などの履物、または外からの刺激が影響して角質がより厚くなることがあります。

また、突起のついた健康サンダルや、足裏のイラストに突起が出ている足つぼシートのような健康グッズなどを使いすぎると、足裏を刺激から守るために角質が厚くなることがあります。使いすぎには注意が必要です。

【理由2】皮脂腺がなく、乾燥しやすいため
皮膚は私たちの身体全体を覆い生命活動を守る人体最大の臓器とも呼ばれています。その中で特に、足裏には皮脂腺がなく、自らで潤う力がないため、セルフケアで適度な水分や油分を補う必要があります。

また、最近では素足でいる時間の長さも足裏の乾燥に繋がるという考え方もあります。ストッキングや靴下を履かずに、そのまま靴を履いて外出し、自宅に帰ってもそのまま素足で過ごす習慣がある場合は、外的刺激を受け、空気にさらされる時間が長いために乾燥してしまうことも。

さまざまな足裏のお悩みやトラブルにつながる場合もあるので、今日から靴下を履いて足裏を保護することをおすすめします。

【理由3】肌の生まれ変わりは顔の皮膚より遅め
ターンオーバーは顔だけでなく、足裏やかかとももちろん、全身のどこでも起きています。顔では約28日のサイクルとされている肌の生まれ変わりですが、足裏だと顔の約4倍の時間、120日ほどかかるようです。

その理由のひとつとして挙げられるのは、厚い角質を作るためには他の部位よりも長い時間が必要ということ。もうひとつは、足は心臓から遠い部位であるからです。血液の流れがスムーズなほどターンオーバーも順調であるといえるのですが、足は心臓から最も離れている部位のため、血液の巡りが滞りがちになるのだとか。

角質をケアすることなく放置してしまうと、筋状にひび割れたり亀裂が入ったりと、角質肥厚の状態がすすんでしまいます。そうならないためにおすすめするのが、足裏の保湿ケアなのです。

   

クリームをつける画像

       

かかとの角質ケアは「保湿」がカギ!

カチカチになった手ごわい角質のケアを考えるときに真っ先に思い浮かべるのが、かかと専用のやすりを用いた“削るケア”。角質が手軽に落とせる半面、ケガなどのリスクが高いので注意が必要です。また、角質を削りすぎると以前よりも厚くなり、さらに削るとそれ以上に厚くなる…というように、悪循環に陥ってしまうことも。なかなかとれない角質は、軽めのピーリングでターンオーバーを促しましょう。顔に使えるタイプのものは足裏にも使用できるので、足裏専用のアイテムをお持ちでない方も安心してくださいね。

     

ピーリングと入念な保湿でツルツルかかとに!

ピーリングを行う前に、まず丁寧に足を洗いましょう。足指の間や爪のきわなど、水分が残りそうなところはキッチンペーパーやタオルなどでしっかり拭きとります。

次に、ピーリング剤を足裏に塗ります。少し時間を置いて肌が柔らかくなってきたと感じたらピーリング剤をよく洗い流します。水分を丁寧に拭き取ったら、保湿クリームやオイルなどでしっかり保湿しましょう。

先述した通り、かかとには皮脂腺がないので、ケアの後はしっかり保湿をすることが重要です。かかとのガサガサに有用性があるとされている尿素配合のクリームや、保湿成分がふんだんに使われたジェルやクリームなどで足裏を丁寧に保湿したら、しばらくの間は靴下を履いて成分を浸透を促すのがおすすめです。なお、角質が厚い場合でも、ピーリングは1週間に1〜2回程程度に留めましょう。肌を休ませながら正常なターンオーバーを促すことが大切です。

また、このほかにも毎日の入浴時に使う入浴剤を重炭酸やエプソムソルトに変えてみるという選択肢もあります。これらの入浴剤には、角質にアプローチし、肌を柔軟にするという効能があるため、かかとだけでなく、ひじや膝などの部位や全身の角質ケアにもつながります。

おわりに

すべすべかかとをキープするなら、カギとなるのは日々の保湿です。顔と同じ肌の生まれ変わりを促すためには、肌コンディションを整えることがもっとも大切といえるでしょう。結果につながるまで少し時間がかかりますが、自信を持っておしゃれを楽しむためにも地道なケアを続けましょう!

2022.5.12

   

女性のきれいな足の画像

  <執筆者>
齊藤美幸 / ビューティーセラピスト&アドバイザー

千葉船橋のプライベートサロン「リフレクソロジー&アロマ シリウス」にてリフレクソロジーをはじめとするボディトリートメントやフェイシャルや耳つぼのセオリーを応用したオリジナルの施術を提供。カラダの内外双方からアプローチするメソッドで美容と健康の両立を目指すビューティケアを得意としている。

【所有資格】リフレクソロジスト、アロマセラピスト、耳つぼストーンセラピスト、薬膳・漢方検定、美肌検定
https://www.sirius-miyuki.com


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