美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-
マスク着用が当たり前となった今、相手の素顔の代わりに手元がよくみられるようになったといいます。美しく華やかなマニキュアはもちろん、お手入れの行き届いた素爪・地爪も、いい印象を与えられるようです。今回の記事では、手元の印象をよくするためのアイディアとして、よくある爪トラブルについてと、艶やかな爪をキープするための秘訣をお伝えします。
さまざまな爪トラブルの共通点は、乾燥だった!?
爪の表面にできる「縦筋」や「横溝」というような、縦方向や横方向に平行した線が何本も現れる原因は、主に老化や乾燥だといわれています。また、二枚爪や爪の先が割れたりささくれができるのも、外からの刺激や洗剤、そしてネイルポリッシュを落とすリムーバーなどの影響による乾燥だと考えられます。爪のトラブルを避けるためには、季節を問わずこまめな保湿が大切なのです。 また、栄養不足も乾燥の理由のひとつですので、栄養バランスを考えた食事をとることも大事です。爪をつくるタンパク質やビタミン類が多く含まれている食材を選びましょう。また、肌のコンディションを整える時と同様の考え方で、生活習慣の見直しも大事です。規則正しい生活や、十分な睡眠時間の確保など、生活習慣の見直しも併せて意識することでトラブル回避につながるでしょう。
乾燥から爪を守るためには、こまめな保湿が大切!
爪や指先が乾燥する原因は、水仕事、手の洗いすぎ、摩擦、アルコール消毒などが考えられます。指先の荒れは傷と同じこと、つまり、指先の荒れている状態は、指先にケガを負っているというのと同じ状況だといえます。起きている間、休まずにずっと働き続けている手のケアは、どうしても後回しにしてしまいますが、ぜひ今日からは手をいたわるケアを始めてみませんか。特に爪や指先はトラブルを起こしやすいので、念入りなケアで潤いのある指先を目指しましょう! 昼の間は仕事や作業などで常に手を酷使するので、手を洗うたびにハンドクリームでこまめな保湿をします。そして、就寝前にはスペシャルなケアを行ってみてください。フェイシャルケア用の高保湿のクリームや保湿成分がふんだんに配合されたゲルクリーム、オイルなどを使って、指先を丁寧に保湿します。フェイシャルケアを済ませた後に、手に残ったクリームを爪や指先に塗るだけでも良いのですが、乾燥から爪を守るには血流をよくして、栄養分を手の末端部分まで運ぶことが大切です。下記でセルフケアの手順をご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
血流をよくするセルフハンドケアと免疫力アップを目指す「爪もみ」
爪の健康を維持するためには、乾燥予防の他、血流対策が鍵になります。手の末端まで血液の巡りが届かないと、冷えの症状に拍車をかけることにもなりますし、末端が冷えるということはそこまで血液が届いていない、つまり、栄養が行きわたっていないということなので対策が必要です。また、手は手袋をしないかぎり、常に紫外線にさらされていると考えてもよいので、こまめな保湿で肌のバリア機能をキープして肌の状態を整えることも大事です。人目につく手をキレイにキープするためのセルフケアをぜひ行ってみてくださいね。 (1)指をもみほぐす 手のひらに高保湿タイプのクリームなどをなじませて、指のつけ根から指先に向けて1本ずつもみほぐします。もう片方の親指と人差し指でもみほぐす指を握り、密着させながらしごくように指先に向かってほぐすとやりやすいでしょう。関節のところは力を抜いて関節以外のところをグッと力を入れすぎない程度に圧をかけて握りながらほぐすとよいでしょう。 (2)指と指の間の「水かき」の部分をもみほぐす 指と指の間も乾燥します。ここもしっかりとクリームを塗って、もう片方の指の指先で水かきをはさみ、指先でグッと圧をかけます。ここは目の反射区ですので、眼精疲労にもアプローチします。疲れ目の症状が辛い時も、ぜひここをプッシュしてみてくださいね。 (3)「合谷(ごうこく)」のツボをプッシュする 手の甲側の、親指と人差し指の骨が交差する辺りから、人差し指の指先に向かいながら親指の指先でプッシュしながら骨のきわを少しずつ進むと、痛みを感じるくぼみがあります。ここは「合谷(ごうこく)」という、オールマイティに効いてくれるツボです。体調が思わしくない時やストレスを感じた時など、疲れや体調に不安を感じたらプッシュしてみてくださいね。 (4)爪もみで美しい爪を育てる 爪の根本辺りにある「爪母(そうぼ)」をもみほぐすと、健康な爪が生えてくるといわれています。また、免疫力を強くするとされています。爪もみは、免疫力アップの健康法でもよく紹介されていますし、とても簡単にできます。ぜひ、日々のハンドケアに爪もみをプラスしてみてくださいね。 方法は、片方の爪の生え際(爪が伸びてくるところ)をもう片方の親指と人差し指の指先で、点でプッシュして刺激するだけです。グーっと押し込み、パッと離す。この動きを1セットとして、5回程度、すべての指で行います。 この時にネイルオイルやジェルクリームを使うのもおすすめです。爪母やささくれができやすい爪の両脇、爪の表面や指先にオイルを塗ってほぐすとよいですよ。
おわりに
爪も皮膚の一部で、皮膚の角質が変化して硬くなったものだといわれています。とはいえ水分を多少なりとも含んでいる部分ですので、日頃から丁寧なケアを続けて潤いをキープしましょう。これからの季節は紫外線もだんだん強くなりますし、爪もその影響を受けています。セルフケアをコツコツと続けて指先美人を目指しましょう! 2022.4.27
<執筆者> 齊藤美幸 / ビューティーセラピスト&アドバイザー 千葉船橋のプライベートサロン「リフレクソロジー&アロマ シリウス」にてリフレクソロジーをはじめとするボディトリートメントやフェイシャルや耳つぼのセオリーを応用したオリジナルの施術を提供。カラダの内外双方からアプローチするメソッドで美容と健康の両立を目指すビューティケアを得意としている。 【所有資格】リフレクソロジスト、アロマセラピスト、耳つぼストーンセラピスト、薬膳・漢方検定、美肌検定 https://www.sirius-miyuki.com>>前の記事へ>>【コラム】紫外線が“手もとエイジング”にも影響!?気づかないうちに起こる春夏の手荒れをケアしよう[コラム一覧へ]