美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-

【コラム】紫外線が“手もとエイジング”にも影響!?気づかないうちに起こる春夏の手荒れをケアしよう

やわらかな日差しが暖かく、心地よい季節になりました。昼間の時間が日々長くなる春は、冬の頃と比較して生活紫外線(UV-A)量が徐々に増え、その力も増していきます。夏に向かって強くなる紫外線から、手肌を守るためのアイディアをお伝えします。

手肌の画像

     

なぜ手には年齢があらわれやすいの?

日々休むことなく働き続けている手は、紫外線、洗濯洗剤、アルコール消毒やシャンプーなどの影響を受けています。また、起きている間はほとんど休みなく動かし続けているので、その分早く老化すると言われています。

手のエイジングが進みやすいのは、手の皮膚がとても薄く、外からの刺激の影響を受けやすいからとされています。手の皮膚は約1.1mm、体の他の部位の皮膚と比べてだいぶ薄いのです。ちなみに、体の他の部位はだいたい約0.6mmから約3.0mmの間くらいで、平均で約2.0mmです。その中でも、手の皮膚はまぶた以外の顔の皮膚よりも薄いので、水や洗剤、紫外線などの外からの刺激で影響を受けやすいのです。

     

紫外線などの外的要因から肌を守るためには、保湿がカギ

手荒れがおこるのは、実は冬だけではありません。水や洗剤を毎日頻繁に使う人や仕事上、水に触れる機会が多い人がかかりやすいといわれる通称「主婦湿疹」という症状もあるように、季節問わず、手荒れは起こりやすいものです。

また、手指のアルコール消毒などは、手肌のバリア機能を弱めて手荒れを引き起こすとされています。これから、夏に向かって強くなる紫外線の影響から手肌を守るためには、保湿が大切です。特に、今の季節から手肌の保湿を心がけることで肌のコンディションをキープし、紫外線などの外的要因から肌を守ります。

生活紫外線とも呼ばれるUV-Aは、肌の表面である表皮よりもさらに内側の真皮にまで届きます。真皮は、肌の弾力をキープするコラーゲン繊維などで構成されているのですが、紫外線はこれらの繊維を変性させて真皮の構造を崩してしまうほどの影響力があります。その結果、シワやたるみの原因に繋がってしまうので、油断できません。

これを避けるためには、化粧水とクリームやオイルなどで、水分と油分を補うケアがおすすめです。化粧水で手肌を潤したら、クリームやオイルでしっかり蓋をします。日中は、できればこまめにハンドクリームを塗って保湿状態をキープしましょう。

もし手肌のカサつきや乾燥が気になる時は、日中は仕事や家事に影響のない、使い心地のよいハンドクリームを、就寝前はこっくりとしたテクスチャーのクリームを選ぶのがおすすめです。酸化しにくいスクワランやホホバオイル、椿油やオリーブオイルなどが配合されたクリームなどを選んでみてくださいね。

そして、夜寝る前には美白クリームを手に塗りこみます。メラニンの生成を抑えるアルブチン酸や、抗炎症作用があるトラネキサム酸、カミツレエキスなど、シミにとって有用性の高い成分が配合された美白クリームを使うことで肌にたいする有用性も高まります。

   

ハンドクリームをつける画像

       

週1回のピーリングで透明感のある肌を取りもどす

年齢を重ねた肌はターンオーバーが滞りがちに。肌の生まれ変わりのサイクルが乱れると、肌にごわつきを感じ、くすみが見られます。また、特に肌トラブルを感じていなくても、ターンオーバーサイクルが乱れやすい時季は、定期的なピーリングがおすすめです。古くなった角質を落とすことで、トーンアップが期待できます。

もちろん、顔用のものでも大丈夫です。肌の様子を伺いながら丁寧にケアしてみましょう。肌への負担が心配な方は、肌に優しいとされているAHA(フルーツ酸)や、肌を保湿する成分が配合されたものを選んでみてくださいね。

   

フルーツ酸のイメージ画像

       

めぐりを整えてリラックス効果にも期待!セルフハンドケア

手や足に存在する「反射区」は、そのエリアをプッシュすることで、その反射区に対応する臓器や器官の活性化を助けてくれます。また、リラクゼーション効果にも期待できますのでセルフケアにおすすめです。ハンドクリームなどの保湿ケアをしながらセルフケアに役に立つ反射区を3つお伝えします。

(1)ソーラープレクサス
手のひらを軽くすぼめた時に、中央の凹んだところにあるソーラープレクサスという反射区をプッシュすることで、リラックス効果が期待できます。手のひらを軽くすぼめて凹んだ部分がソーラープレクサスの場所です。ゆっくりと深い呼吸を繰り返しながら刺激することで、疲れた心を休ませて、自律神経のバランスを整えてくれます。

(2)リンパ
血流のめぐりを整えて冷えを改善するとされているリンパの反射区は、手の甲の、4指(人差し指・中指・薬指・小指)の間にあります。指の骨と骨の間を手首に向けて流すように刺激します。この時、摩擦が起きやすいので、クリームやオイルを使うことをおすすめしています。ハンドクリームを塗り直す時などに意識してみることで、手の甲のめぐりがよくなり、血色アップにつながりますよ。

(3)目・頭
パソコンやスマホの普及によって、現代人のほとんどが眼精疲労に悩まされているといいます。目の周りにあるつぼを直接プッシュするのも良いですが、手の反射区からアプローチする方法が気軽に試せるのでおすすめです。また、各指の指第一関節あたりは、頭部の反射区ですので、ここをもみほぐすことで、さらなるリラックス効果に期待ができます。

目の反射区は4指(ひとさし指・中指・薬指・小指)の付け根にあります。手を広げた時に現れる、指の付け根の“水かき”の部分を、もう片方の人差し指と中指の指先でつまむようにプッシュします。この部分はハンドクリームの塗り忘れが多く、乾燥しやすいところでもあるので、指先で塗りながら軽くプッシュしてみてくださいね。

おわりに

人の目につきやすい手の見た目の印象は、その人の第一印象を決めるともいいます。年齢があらわれやすい手のエイジング対策をコツコツ続けて、みずみずしく透明感あふれる手肌を目指しましょう!

2022.4.13

   

手のきれいな女性の画像

  <執筆者>
齊藤美幸 / ビューティーセラピスト&アドバイザー

千葉船橋のプライベートサロン「リフレクソロジー&アロマ シリウス」にてリフレクソロジーをはじめとするボディトリートメントやフェイシャルや耳つぼのセオリーを応用したオリジナルの施術を提供。カラダの内外双方からアプローチするメソッドで美容と健康の両立を目指すビューティケアを得意としている。

【所有資格】リフレクソロジスト、アロマセラピスト、耳つぼストーンセラピスト、薬膳・漢方検定、美肌検定
https://www.sirius-miyuki.com


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