美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-
二十四節気の啓蟄(けいちつ)を迎えました。冬眠していた虫たちが活動を再開する頃といわれており、自然界は賑やかさを少しずつ取り戻していきます。それと同時に、私たちも季節が移り変わる今頃から、気持ちも晴れやかに、解放的になりつつあります。しかし、ここ数年はコロナウイルスの影響をはじめ、花粉や寒暖差などの気候の影響を受けて、気持ちが下を向いていることもあるのではないでしょうか。今回の記事では、肌のコンディションや心が乱れやすい春の始まりを心地よく過ごすためのアイディアをお伝えします。
ゆらぎ肌の原因は気温や体調の不安定さから
昼間の時間が少しずつ長くなると、太陽の光の強さも増し、紫外線量が増えていきます。毎日のスキンケアを丁寧に心がけていても、体調、天気に左右されて肌バランスが整わずにトラブルに繋がってしまう場合もあります。この時季、肌がゆらぐ代表的な原因3つと、それぞれの対処法をご紹介します。
原因1:冬から春への季節の変わり目”あるある”に要注意!
花粉や寒暖差などの気象の影響をうけて体調を崩しやすいのは、この時季特有のものです。肌は体の一番外側にあるので、さまざまな影響をダイレクトに受けます。気温や湿度によって皮脂の分泌が増えたり乾燥したり、日によってコンディションが異なり、安定しにくい時期ともいえるでしょう。 また、花粉は肌に直接付着するほか、目や鼻などの粘膜から体内に侵入したりするなどして、私たちの体に影響を及ぼします。かゆみを感じた時に肌に強い刺激を与えると、色素沈着などのシミの原因にもなりますので気をつけてくださいね。 【対処法】肌を整えるために優先したいのは睡眠時間 まずは睡眠時間をキープすることが大切です。肌の調子を整える時はコスメを見直したくなりますが、まずは土台であるカラダの状態を整えることから意識することをおすすめします。肌を整えるためには、睡眠をしっかりとって、体の疲れをリセットすることが大事です。平日と休日の就寝時間と起床時間がかけ離れすぎないように調整することで、睡眠時間をしっかりと確保できますよ。
原因2:全ての不調につながる最初のきっかけは”ストレス”だった
春は環境がガラリと変わりやすい時期です。不安を感じたりプレッシャーに押しつぶされそうになったり、という状況の中では肌が不安定な状態になりがちに。そこで、鍵を握るのは自律神経のバランスです。交感神経が優位な状態になると、睡眠の質が低下し、腸内環境も乱れやすくなります。寝不足が続くと、肌の生まれ変わりサイクルであるターンオーバーのリズムが乱れます。すると、肌のバリア機能が低下してしまい、その結果、肌環境の乱れにつながってしまうのです。 【対処法】胸を開く”呼吸法”とセルフケアで心をときほぐす ストレスを感じた時には、呼吸が浅くなっていることもよくあります。1日の終わりの入浴中、または入浴後の保湿タイムに、リラックス効果が期待できるデコルテケアをおすすめします。やり方はとても簡単です。 化粧水で顔を保湿するついでに首までしっかり潤したら、保湿クリームやオイルを両手にとり、顔に塗った後、デコルテや鎖骨周辺にも、手の動きを意識しながら同じように塗ります。 右手で左の鎖骨下、左手で右の鎖骨下を、手のひら全体で、中央から外側に向けて肩先の方向に流します。この時に、鼻から吸って口から吐く呼吸に合わせて手をゆっくり動かします。胸を開くイメージをしながら手を動かすと、胸が広がり、たっぷり吸って吐ききる呼吸ができると、さらにリラックス度が高まるのでおすすめです。 また、寒い時期、隠れていた首元は、薄着の季節になると比較的人の目に触れやすくなります。隠れていた時はあまり気にならなかったデコルテ周辺の滞りが、ほぐすことで血流がスムーズになるので、顔色が明るくなったりくすみが気にならなくなったります。思わぬ嬉しい結果にもつながりますので、ぜひ日々のスキンケアと併せてデコルテケアも取り入れてみてくださいね。
原因3:ホルモンバランスの乱れは、肌のバリア機能にまで影響
更年期を迎えると、女性ホルモンそのものが急激に減少するため、心と体にさまざまな症状が出るとされています。特に、30代後半から40代前半にかけてのプレ更年期と呼ばれる世代の方たちは、エストロゲンが低下していないのにも関わらず、更年期障害のような症状があらわれることもあります。 更年期に女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの分泌が減り始めると、コラーゲンの生成も抑えられて、肌のハリや弾力が失われやすくなります。潤いが足りずハリがなくなり、肌のバリア機能が低下して不安定になりがちなので、徹底した保湿がおすすめです。 【対処法】クリームパックで乾燥がちな肌にうるおいを 肌の水分不足は、肌表面だけでなく体内の水分や油分が不足していることも考えられます。カフェインの入っていない水や白湯などで体内の水分を補給し、洗顔後には保湿を丁寧に行います。徹底した保湿を心がけてみてください。セラミドやヒアルロン酸が配合されたものを選ぶと、乾いた肌をしっかり保湿してくれますよ。 また、湯船に浸かりながらのクリームパックをする際にはゲルタイプのクリームを使うと、ひんやりとした肌触りが心地よく感じられるのでおすすめです。クリームを顔全体に塗ったら目の周りや口、鼻周辺は避けてラップで全体を覆います。また、蒸しタオルもラップの代用品になります。クリームを塗った顔に蓋をするような感じで、浸透力がアップします。パック後は、コットンなどで優しく落としてください。
おわりに
季節は移り変わり、暖かい春はもうすぐそこまで来ています。肌にとってコンディションがゆらぎやすい時季ではありますが、今回ご紹介したアイディアを試しつつ、スキンケアやボディケアでステキなおうち美容時間を楽しんでみてくださいね。 2022.3.9

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