美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-

【コラム】くすみや肌荒れ、肌トラブルは血行不良が原因かも?!血流を整えて健やかな肌を作るアイディア

1月20日に大寒を迎えました。一年の中で最も寒い時季はまだ続いていますが、ようやく寒さの出口が見えてきました。寒い季節は、体内を巡る血液の流れが特に滞りやすくなる上に、体が縮こまって動くことすら億劫になりがちです。また、寒さで血流が悪くなると、健康面だけでなく美容面にも影響を及ぼします。今回は血流と美容の関係性についてと、血めぐりをよくするためのセルフケアをお伝えします。

ドライフラワーと女性の画像

     

血流と美容の関係についてのおさらい

血流が滞ると、肌の新陳代謝でもあるターンオーバーがうまくいかずに、古い角質が肌表面に残ってしまいます。本来剥がれ落ちなくてはならないものがいつまでも肌表面にあるので、肌に触れた時の手触りがごわごわしたり厚ぼったさを感じたり。さらには透明感を失ったりと、それらがいくつも重なることで肌のくすみを招いてしまいます。

また、ターンオーバーの乱れはくすみだけでなくシワや、目の下のクマ、肌荒れなどの肌トラブルを引き起こす原因となるので血流は美容にとても大切な要素。血液にはホルモンを運び体温を一定に保つ役割もあるため、血めぐりが滞るとホルモンの働きにも関係します。

例えば、PMS(月経前症候群)や自律神経失調症、ホルモンバランスの崩れなどがそれにあたると考えられています。つまり、女性ならではのプチ不調や美容の悩みは、血めぐりを整えることで解決につながる可能性もあるのです。

   

不調な女性の画像

       

首&鎖骨デコルテのセルフケアで顔色アップ!

血めぐりをよくするために効果的なパーツは、顔に近い動脈がある首まわりと、老廃物を運んでくる静脈やリンパ管が集まっている鎖骨まわりの2か所です。この辺りをほぐして血めぐりをスムーズにしておくことは、顔色やくすみなどの美容のお悩みだけでなく、目の疲れやそれに伴う頭痛や肩こりの改善にも繋がります。首まわりの血流をよくすることで、さまざまなお悩みを解決に導いてくれるはずです。

【首周りのマッサージ法をマスター】
アプローチのしかたはとても簡単です。耳の下から後頭部にかけて、頭蓋骨のきわを親指の腹でプッシュしていくだけです。

手順としてはまず、親指を耳の後ろにセットしたら、刺激をする親指以外の4本指は自然な形で頭皮に置きます。親指の刺激と同時にこの4本指の指先や指腹で小さな円を描いたり、その場で指を上下に動かしたりしながらほぐします。

親指の位置は、ツボの位置などを気にせずに骨のきわに沿わせます。プッシュしながら後頭部の中央に向かって親指を動かしてみるのも良いでしょう。頭皮と皮膚は繋がっているので、頭皮をしっかりともみほぐすことで相乗効果が期待できます。

【鎖骨マッサージ法をマスター】
鎖骨の場合は、肩の骨のつけ根辺りから体の中央に向かって鎖骨上を指で押していきます。鎖骨の周辺は老廃物の排泄に関係のあるリンパや静脈が通っている場所なので、少々痛みを感じる人も多いはず。しかし、ここをしっかりとほぐす事でフェイスラインがスッキリする場合もあるので根気良く習慣化していきましょう。

   

フェイスのマッサージの画像

       

“ながらケア”を心がけてみる

首回りや鎖骨マッサージは入浴時の“ながらケア”もおすすめです。「首回りのマッサージ法をマスター」でお伝えしたような手順でほぐしてみましょう。シャンプー時の頭皮へのアプローチは、血行促進にも有用性がありますし、血流の滞りが原因の白髪ケアにも役に立ちます。頭皮にやさしい成分が入ったシャンプーを選んでぜひ行ってみてください。また、鎖骨のマッサージをする際は化粧水やクリーム、オイルを顔になじませると同時に、デコルテまでケアをしてみましょう。老廃物デトックスと保湿ケアが同時に叶いますよ。

フェイスラインや首まわりは年齢が現れやすいため、保湿ケアを怠ると肌のゴワつきやシワなどの原因にもなります。特に、首の両サイド全体はつい簡単なケアで済ませてしまいがちに。寒い時季は髪やタートルネックなどの衣類、マフラーやストールなどで隠れていますが、薄着の季節になると人目につきやすいので、今のうちから丁寧にケアすることをおすすめします。

     

ストレスを呼吸で整える

適度な緊張感は人にとって良い作用をもたらす場合もありますが、過度なストレスは体だけでなく血流にもさまざまな影響を及ぼします。 交感神経と副交感神経は、昼と夜で切り替わります。昼間は活動する時に働く交感神経が優位になり、夜になると今度は、体の緊張をほぐしてリラックスさせるように働く副交感神経が優位になります。しかし、ストレスを感じると交感神経が優位の状態の状態が続いてしまい、スイッチの切り替えがスムーズにいかなくなることも。 その結果、血管が収縮して血流が悪くなり、冷え性を引き起こす可能性があります。血液が体を巡らなくなることについてのデメリットは既にお伝えしましたが、さまざまなプチ不調を引き起こすトリガーにもなりかねないのです。

そこで、ストレスや過度な緊張状態を和らげるための呼吸法をご紹介します。まず鼻から4秒間息を吸い込み、4秒間止めます。次に8秒間かけて吸った空気を口から吐ききります。この呼吸法を4回繰り返しましょう。トータルで1分程度しかからないので、日常生活の中で疲れやストレスを感じた時に、ぜひ行ってみてくださいね。

また、この時に好きなアロマの香りも活用するのもおすすめです。好きな香りの精油をティッシュに落としたものをハンカチなどで包み、精油が肌につかないように先ほどの呼吸法を何度か繰り返します。静かな呼吸と豊かな香りの効果で、心が落ち着くのをきっと実感するでしょう。日々のスキンケアの際にも、ぜひ香りを取り入れてみてください。ディフューザーで香りを焚きながらでも良いですし、好きな香りのアイテムを使うのも、肌へのタッチングとの相乗効果で心のケアにもつながります。

おわりに

血流の滞りは肌細胞の一つひとつに栄養が届いていない状態です。せっかく良い化粧品を使っていてもその効果をなかなか体感できない時は、もしかすると血流が原因かもしれません。まずは血流を改善するためにできることから始めてみましょう。日々のセルフケアルーティンに血流ケアをプラスしてめぐりのよい、健康的な心身を手に入れてくださいね。

2022.1.26

   

温かくしてリラックスする画像

  <執筆者>
齊藤美幸 / ビューティーセラピスト&アドバイザー

千葉船橋のプライベートサロン「リフレクソロジー&アロマ シリウス」にてリフレクソロジーをはじめとするボディトリートメントやフェイシャルや耳つぼのセオリーを応用したオリジナルの施術を提供。カラダの内外双方からアプローチするメソッドで美容と健康の両立を目指すビューティケアを得意としている。

【所有資格】リフレクソロジスト、アロマセラピスト、耳つぼストーンセラピスト、薬膳・漢方検定、美肌検定
https://www.sirius-miyuki.com


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