美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-
2021年も残すところあとわずか。年を越すまでまだ時間はありますが、一年のお疲れをリセットして、新しい年をすがすがしい気持ちで迎えるためのセルフケアはいかがでしょう。お風呂時間を活用したリラックス&リフレッシュのアイディアをお伝えします。
入浴には嬉しいメリットがたくさん!
入浴の効果として期待できるのは、疲労回復や快眠、リラックスなどさまざま。また、血管が広がってたくさんの血液が体内を巡るので、新陳代謝が活発になります。代謝が落ちやすい冬だからこそ、湯船につかって体を温める事が大切です。 年末から年始にかけては、ごちそうを食べる機会が増えるかと思いますが、そういう時は入浴を味方につけましょう!ぬるめのお湯につかることで副交感神経が優位になると、血液の流れがスムーズになり、消化活動が促進されてリラックスできます。ただし、食後すぐの入浴は避けて、1~2時間後ほど時間を置いてからにしましょう。
湯船の中でリラックス&リフレッシュ
何かと慌ただしい年末は、やることに追われて自分自身のカラダケアをつい後回しにしがちに。けれども、忙しい時こそリラックスやリフレッシュは必要です。そこでおすすめしたいのが、「ながらケア」。お風呂で体を洗いながら、湯船につかりながらボディケアやフェイシャルケアをプラスすることで、それまで外に向いていた意識を自分に向ける事ができますし、何より気分転換につながります。バスタイムは究極のリラックスタイムなので、この時間をぜひセルフケアに活かしてみてください。 <ボディケア> 湯船につかりながら二の腕や太ももの筋肉や脂肪をゆらゆらと揺らします。水圧を利用することで、筋肉や脂肪にアプローチすることができるので軽い筋トレ効果が期待できます。また、先述の通り、体が温まり血行がよくなっているので代謝アップをサポートします。 体のむくみや巡りが滞っていると感じた時は、湯船の中でひじから脇に向けて手で流したりしてみるのも効果的です。さらに、足の冷えやむくみが気になる時はふくらはぎを揉んだり、ウエストのくびれを意識してウエストひねりをしてみたりするのもおすすめです。さらに、おへそ周辺や脇腹(腹部リンパ節)をもみほぐした後に鼠径部に向けて流すことで、リンパの流れを促します。 <足裏&ふくらはぎ> 普段私たちの体を支えてくれる足裏。全体重が足裏にかかるために疲れが出やすく、ちょっと押しただけでも人によっては痛みを感じたりすることも。また、足裏には全身に対応する反射区というゾーンが存在していて、触れたり刺激をしたりすると、対応する器官や臓器を活性化させることができます。足裏はまるでリモコンのような存在とも言えるのです。 ぬるめのお湯につかって足裏をまんべんなくほぐしてみてください。実際に触れると痛いと感じたり、気持ちいいと感じたりする反射区があると思います。ただ、今回は反射区にはこだわらずに足裏のイタ気持ちいいところを意識して、心地よいと感じる力加減でプッシュします。 特に、足裏のソーラープレクサスをプッシュすると自律神経を落ち着かせてリラックスに導くといわれています。5本の足指の下の膨らみよりやや下、つま先を少し甲側に反らした時に多少凹んでいるところです。ここに親指を当ててぐっと押し込んでみてください。手のひらのソーラープレクサスと同じ、自律神経を整える反射区ですので、手と併せてプッシュしてみてくださいね。
湯船につかりながら、デコルテ&フェイシャルケアにトライ!
全身のこりやむくみなどのトラブルは、体だけでなく顔にもあらわれます。マスクで顔を隠すのが当たり前になった今、フェイスラインがたるみ、ぼやけている可能性が高いです。また、体調次第で顔色も悪く、沈みがちになることも。 そういう時は、デコルテとフェイシャルケアを丁寧に行うことをおすすめします。鎖骨の周りはとてもデリケートなエリアですが、こりやむくみが起こりやすい部分です。また、顔に不要な水分や老廃物がたまると、それだけで顔の輪郭がぼやけてスッキリしない印象を与えます。冷えている時よりも、体が十分に温まったお風呂タイムや、お風呂から出た後のスキンケアタイムにぜひトライしてみてください。
デコルテ&フェイシャルケアをマスターしよう
1. 鎖骨の上側の骨のきわを、親指以外の4本の指先で外側から内側に向けて場所をずらしながらプッシュします。 2.鎖骨の上下を外側から内側に向かって、心地よい圧をかけながら4本指の指腹または手のひらででさすります。 3. そのまま続けて脇の腋窩(えきか)リンパ節に向かってさすります。この時、なるべく手を密着させて流すのがコツです。 4.首の横の太い血管脇を、同様に4本の指で耳の後ろから鎖骨に向けてさすります。 5.顔全体を4本の指でまんべんなくプッシュします。 なお、顔をマッサージするときは、あご先から耳の下、そして口角から耳の前までプッシュをしましょう。次に、小鼻の脇からこめかみへ。最後にはおでこの中央から左右の手でこめかみを軽く押していきます。イメージとしては顔の下から上へとマッサージを行い、それぞれの箇所は内側から外側という流れを意識します。力が強すぎると肌刺激を与えてしまうので、ジェルクリームなどで摩擦の軽減を行うのも良いでしょう。
バスタイム後のセルフケア
体が温まり心も肌もリラックスしたら、湯冷めしないうちに温かい部屋で、入浴で失われた油分を補うための保湿ケアを行いましょう。湯船の中で行っていたのと同じような流れでケアをするのがおすすめです。 手のひらにとったクリームやオイルを温めながら、各部位のケアを行います。保湿はもちろん、むくみやコリへのアプローチ、そして肩こりなどのケアにもつながりますよ。また、乾燥対策としてひじやひざ、かかと、すねの保湿もぜひ一緒にほぐしましょう。皮脂腺がない足裏や手のひら、そして乾燥でかゆくなりやすいすねもしっかり保湿して、潤いをたくさん与えてあげましょう。
おわりに
頑張った自分自身をいたわりながらケアをすることは、リラックスはもちろん、自己肯定感が高まってポジティブな気持ちにもなれますよ。普段セルフケアの習慣がない方も、この時期は一年間頑張ってきた自分自身をいたわるために、ぜひ行ってみてくださいね。2021.12.22
<執筆者> 齊藤美幸 / ビューティーセラピスト&アドバイザー 千葉船橋のプライベートサロン「リフレクソロジー&アロマ シリウス」にてリフレクソロジーをはじめとするボディトリートメントやフェイシャルや耳つぼのセオリーを応用したオリジナルの施術を提供。カラダの内外双方からアプローチするメソッドで美容と健康の両立を目指すビューティケアを得意としている。 【所有資格】リフレクソロジスト、アロマセラピスト、耳つぼストーンセラピスト、薬膳・漢方検定、美肌検定 https://www.sirius-miyuki.com