美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-
毛穴の大きさにはもともと個人差があり、それは遺伝、特に皮脂腺の大きさが関わっているという考え方は前回の記事でお伝えしました。そうはいっても「毛穴を少しでも小さく見せたい!」というのは誰もが思うこと。そこで今回は応用編として、引き続き毛穴のケア法についてご紹介します。毛穴の悩みを解消するためのセルフケアについても併せてチェックしてみてくださいね。
毛穴が詰まったら角質ケアと洗顔で対策を
夏は皮脂の分泌が過剰になり、毛穴の中に詰まりやすくなるというのは皆さんも経験があると思います。また、季節的な要因以外にも、皮脂に古い角質やメイクなどの汚れが混ざると角栓ができ、それが毛穴詰まりの原因となることもあります。皮脂は毎日の洗顔で落とすことができますが、毛穴の詰まりが蓄積すると洗顔では充分に落とせなくなり、角栓ができやすくなってしまうのです。 一度汚れが蓄積されてしまった毛穴は、実際の毛穴のサイズよりも大きく見えてしまうもの。ケアするには、ピーリングでターンオーバーを促すか、あるいは酵素洗顔で角質のたんぱく質を分解し、角栓を出来にくくするかが、ポイントとなります。 酵素洗顔を行う場合は自分の肌質と相談をしてみましょう。ノーマル肌の場合は定期的に行って問題ありませんが、もし肌が弱いと感じる方、あるいは一時的に敏感肌に傾いていると感じるときは、角栓ができやすいTゾーンのみ、小鼻のまわりだけといったように、部分的に酵素洗顔をするという方法を取り入れてみましょう。 それでも肌への負担が心配、気になるという方には、酵素洗顔のパウダーを泡立てた洗顔石けんの泡と混ぜて使うことをおすすめします。酵素洗顔のパウダーと洗顔石けんの泡を混ぜることで使い心地が優しくなりますので、肌への負担が気になる時はぜひ挑戦してみてくだい。
たるみ毛穴には紫外線対策を!
年齢によって起こる肌のハリや弾力が低下、そして毛穴のたるみ。これは紫外線の影響で皮膚の真皮層のコラーゲンやエラスチンが壊されてしまうことによって起こります。なお、たるみ毛穴の場合は毛穴が「涙状の形」になっていることが多いで、鏡でチェックしてみましょう。この場合、紫外線から肌を守るための日焼け止めをしっかりと塗ること、コラーゲンを増やすケアを行うことが適したケアといえます。 肌が乾燥していると肌のバリア機能が充分に働かず、日焼けしやすい状態になっています。したがって、化粧水などでしっかりと肌をうるおした後に、日焼け止めを丁寧に塗りましょう。最近ではエタノールなど肌への刺激になる成分を省いた商品や、石けんでも落とせるのにしっかり紫外線を防ぎ、保湿の効果にも期待ができる商品もあります。肌質や使い方に合ったものを長く使う事をおすすめします。紫外線ケアは毎日の事。晴れの日も曇りの日も地表に降り注ぐ紫外線から肌を守りましょう! 化粧水などによく含まれている「ビタミンC誘導体」成分はコラーゲンを増やす作用と、皮脂の分泌を若干抑える作用があるとされているので、先にご紹介した詰まり毛穴のケアにも繋がります。ビタミンC誘導体は化粧品成分表には「リン酸アスコルビルMg」「パルミチン酸アスコルビルリン酸Na」というように書かれています。もちろんこの他の表記もありますので、選ぶ時に参考にしてみてくださいね。
カラダの中からの毛穴対策
不規則な生活、喫煙、極端なダイエットなどホルモンバランスを崩しがちな要素は、毛穴の開きを加速させてしまいます。また、日焼けは肌のハリや弾力を低下させ、たるみ毛穴を招きます。毛穴を目立たなくさせるためには、生活習慣の見直しと体の内側からのケアが必要になってきます。特に、皮脂の分泌量を抑えるためには脂肪分の摂取を控えて、その代わりに良質な油を摂取することを心がけることが大事です。 また、肌の材料となるたんぱく質と美肌や代謝を促す働きが期待できるビタミンを意識することも大切です。たんぱく質は肌のハリをささえるコラーゲンの材料になりますし、皮膚や髪、爪などを作る成分です。健康と美容を両立するためには必要不可欠なものといえるでしょう。 肉や魚の動物性たんぱく質を中心に、植物性たんぱく質とバランスよく、1日50g程度を目安に摂ることをおすすめします。カロリーが気になるなら脂身の多い肉は避けて、鶏のささみや白身魚などを選んだり、調理法で脂肪分をコントロールしたりする方法でトライしてみてくださいね。 ビタミン類には体の調子を整えるという役割がありますが、血管や粘膜、皮膚や骨などの健康を保ち、新陳代謝を促す働きにも関わっています。その中でもビタミンB2は「発育のビタミン」とも言われていて、皮膚や髪、爪などの細胞再生に関わっています。 また、たんぱく質のエネルギー代謝に必要不可欠です。例として、豚や鶏レバーや卵、納豆、落花生などの豆類などに含まれていますので、たんぱく質と合わせて日々の食生活に意識して取り入れてみてください。また、ビタミンB2以外のビタミンをバランスよく摂ることで、その働きもよくなります。ビタミンは美容面の他に、健康面にも影響を与えるので、栄養バランスの良い食生活を心がけることも大切です。
おわりに
毛穴のケアは体の外側からと内側からの両方からのトータルバランスを考えることがポイントになります。日常のスキンケアや食生活を送るうえで、肌にとって良いことをコツコツと積み重ねることも大切です。まずは簡単なところから始めてみてくださいね。2021.7.28
