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【コラム】梅雨の脚のむくみと重だるさを対策!自分でもできるセルフトリートメント

今年も雨の季節がやってきました。湿度が高いと汗が出にくくなり、体に水分がたまるので、なんとなく重だるさを感じやすくなります。また、疲れやすくなったり、関節や腰が痛んだり……というように、湿度は体にさまざまな影響を及ぼします。特に脚が重だるく感じるのは、体内を滞る水分が原因で、これがむくみや冷えを招くとされています。今回はこの時季のお悩みとして多く聞かれる「むくみ」を解消するためのアイディアと、重だるい脚対策として、自分でできるセルフトリートメントをご紹介します。

女性の脚の画像

     

「湿邪(しつじゃ)」とは?

「湿邪」は漢方の考え方で、東洋医学における病気の原因の一つとされるものです。湿度の高い時期に、余分な水分や老廃物が体内に溜まることで引き起こされる「心身の不調」をさします。例えば、体内に溜まった「湿邪(水の邪気)」が冷えを引き起こすと、それがきっかけで血液の循環が滞り、その結果代謝が悪くなるとされています。
そうなると、体に現れやすい症状として「むくみ」の他に、体のだるさや、頭痛や関節痛などのような痛み、食欲不振などがあります。また、これらは湿度の上昇や気温差などのストレスから、自律神経のバランスが崩れていることが原因ともいえるようです。

     

むくみ解消のヒント

むくみ解消は冷えを解消すること、つまり体を温めることが大切です。夏も近く季節ではありますが、身近な生活習慣で良いので「温めること」を意識してみてください。毎日の入浴では38~40度ほどの湯船につかって、じんわりと汗をかくまで温まります。また、利尿作用や新陳代謝を促す食材を積極的に摂ることもむくみ解消に繋がります。ここでは梅雨の時季に積極的に取り入れたい優秀な食材として「小豆(あずき)」についてお伝えします。

小豆には、体内の余分な塩分を排出するカリウム、利尿作用があるサポニンが豊富に含まれています。そのため、脚や顔などのむくみの解消につながります。また、食物繊維も豊富に含まれているので、腸内環境を整えたり、お通じ問題を解決に導いたり、そのような時にも頼りになる存在です。腸内環境のアンバランスは美肌にも繋がりますし、肌のコンディションを整えるためにも一石二鳥の食材ともいえます。さらに、小豆の赤紫色は、ポリフェノールの一種であるアントシアニンです。抗酸化作用が高いので、シミやシワなどの予防改善が期待されています。

この他のおすすめは、漢方の生薬としても使われている、ハトムギやとうもろこしのひげのお茶です。漢方薬としても利用されているので、有用成分にも期待できます。ハトムギは生薬名「ヨクイニン」といい、水分代謝を上げてむくみをとる作用の他にも、吹き出物やシミなどの肌トラブルにも有用性があります。とうもろこしのひげの部分は、生薬名「南蛮毛」といい、利尿作用に期待できます。体内に存在する余分な水分を出してくれるので、むくみがひどい時に温かくして飲むことをおすすめします。

   

あずきの画像

       

重だるい脚から解放!毎日続けたい脚トリートメントを伝授

自宅で過ごす時間が増えて外出する機会が減り、仕事もリモートが続いて体を動かす頻度が減った方もいらっしゃるのではないでしょうか。歩く機会が減ると巡りが悪くなり、代謝も滞るため、下半身が重たくけだるく冷えを感じやすくなります。

そういう時におすすめしたいのが、巡りをよくするボディケアです。むくみを感じる脚を丁寧にもみほぐして老廃物を流すセルフフットケア、簡単ですので、ぜひ挑戦してみてください。

摩擦から肌を守り、指を痛めないように、ゲル状のクリームやオイルなどを準備するとよいでしょう。ポイントは下から上に向かって、老廃物を流すイメージで行います。湯船で体を温めた後のお風呂あがりの時がベストなタイミングです!


1.足の甲
足の甲の指と指の間を足首に向かって流すように、骨と骨が交差する箇所まで指で刺激します。多少強めの圧をかけた方が気持ちよく感じます。お風呂で体を洗う時に、足の甲をボディスポンジやタオルで強めにゴシゴシこすりながら洗ってもよいでしょう。むくみがひどい時は、たったこれだけで脚が軽くなったと感じることが多いです。

2.くるぶし周り
くるぶし周りは円を描くようにぐるぐると、骨のきわの部分を中心になぞるように指で刺激します。ゴリゴリ骨を感じながら、少し強めにやるとイタ気持ちいいです。ここはクリームなどを少量手にとって、なめらかな動きをイメージしてみてください。

3.ふくらはぎ~膝裏
脚を寝かせた状態で始めます。足首から膝裏まで、脚の外側と内側の筋肉を指でしっかりとつかむように、下から上の方向に揉みほぐして、最後は膝裏に流します。余力があったら、親指とそれ以外の4本指で「L字」をつくり、膝を立てます。足首の裏側に人差し指他3本の指、脚の側面に親指を当てて、下から上に向かって老廃物を動かすイメージで膝裏までもっていくように流して、最後は膝裏に4本の指で流していきます。膝裏はリンパ節のため、巡りが滞っている時は特に「ゴリゴリ」や痛みを感じるかもしれませんが、下から運んできた老廃物を流し込み、ここに溜まっているものを掻き出すように「ゴリゴリ」としてみてください。


どうしようもないくらいに脚がダル重く感じるのであれば、最初に足裏をくまなく揉みほぐすのもおすすめです。その後に、上の手順の1から3を順番に行えば、スッキリ感も高まるし満足度もアップしますよ!

   

脚のマッサージの画像

 

おわりに

雨の憂鬱な季節はまだしばらく続きますが、湿気に負けないような体作りをぜひ外側と内側から続けてみてください。そして、少しでも楽に、心地よく過ごせますよう、雨の季節を上手に乗り切っていきましょう!

2021.6.23

   

リラックスしている女性の画像

  <執筆者>
齊藤美幸 / ビューティーセラピスト&アドバイザー

千葉船橋のプライベートサロン「リフレクソロジー&アロマ シリウス」にてリフレクソロジーをはじめとするボディトリートメントやフェイシャルや耳つぼのセオリーを応用したオリジナルの施術を提供。カラダの内外双方からアプローチするメソッドで美容と健康の両立を目指すビューティケアを得意としている。

【所有資格】リフレクソロジスト、アロマセラピスト、耳つぼストーンセラピスト、薬膳・漢方検定、美肌検定
https://www.sirius-miyuki.com


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