美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-

【コラム】ゆらぐ季節こそ、シンプルなスキンケアを!化粧水・保湿を見直してゆらぎ肌対策

季節の変わり目は体調や肌がゆらぎやすく、不安定になりがちです。ゆらぎ肌の原因はさまざまありますが、特に考えられるのは肌の乾燥です。乾燥は、肌荒れや肌のバリア機能の崩れを引き起こすきっかけになるので、夏を迎えるこれからも季節も気をつけるようにしましょう。今回のコラムでは「ゆらぎ肌対策」として、化粧水や保湿クリームの使い方のおさらいや、シンプルなスキンケアとボディケアについてお伝えします。

水と葉の画像

     

化粧水は適量を手早くつける

乾燥対策としてまず大切なのは化粧水による保湿です。化粧水は適量を両手やコットンにとり、丁寧になじませましょう。肌の角層が吸収できる水分の量には限界があるので、必要以上の重ね付けはしなくても大丈夫。乾燥が気になる時は、何度かに分けて少しずつ重ねてつけるとよいですね。この時、化粧水を手にとってパンパンとたたいたり、コットンで肌をこするようにしたりすると、摩擦が起こってメラニンが発生してくすみの原因にもなりますので気をつけてくださいね。

化粧水の成分は「水」や「水溶性成分」で、肌につけた後はほとんど揮発してしまいます。ですから、化粧水後はすぐに油分を配合した乳液やオイル、クリームや美容液などでふたをしましょう。この時にとても役に立つ成分が「セラミド」です。

     

セラミドは「保湿の救世主」

セラミドは、肌の角層の細胞間のすき間を満たしている「細胞間脂質」の主成分です。セラミドが少ないと、肌の水分が失われやすく、潤いがなくなり、乾燥肌につながってしまいます。さらに、年齢と共にターンオーバーの周期が遅くなると肌の代謝も落ち、セラミドの量も減ってしまうといわれています。年齢を重ねた肌が乾燥しやすいのは、セラミドの影響を受けているからともいえるでしょう。

また、季節の変わり目は肌のコンディションが不安定になるので乾燥しやすく、肌も影響を受けやすくなります。化粧品にも含まれるセラミドには、これらの役割を補ってくれるので、美肌をキープするためには大切な要素です。

   

美容液の画像

       

セラミドが持つ2つの役割

まずひとつめに挙げられるのが、肌の水分をしっかりとキープすること。この働きによって角層から水分が蒸散するのを防ぐ、みずみずしい状態を保ちます。ふたつめは、肌のバリア機能を維持することです。ウイルスやアレルゲンなどが体内に侵入するのを防いでくれるといわれています。このように、セラミドは大人のすこやかな肌のためには必要不可欠な存在です。肌のコンディションが乱れやすい時季は、いつもよりも丁寧な保湿を心がけましょう。

     

お風呂上がりは、要注意!

日々の暮らしの中で今日からできるゆらぎ肌対策は、お風呂で血行を促進することです。血行をよくするためにも、実は保湿をする以前に、入浴で体を温めることが大事ともいえます。血行不良はゆらぎ肌を含む、さまざまな体調不良の要因となるからです。また、血液の巡りが悪いと、肌に栄養や水分が届かなくなってしまいます。血流をよくするアイディアを上手に取り入れながら、日々の習慣を見直してみましょうね。

   

洗面所の画像

       

顔色アップ!おすすめ「全身さすり」&首回りほぐし

全身の血流をよくするために、まずは「全身の皮膚」をさすって刺激しましょう。コツはたったひとつ、「心臓のある方向に体をさする」だけです。例えば、腕の部位はこのような流れでさすってみましょう。

(1)手の指先から手の甲、腕の上側をさすり、肩から鎖骨の上側を流すようにさする
(2)手の指先から手のひら、腕の下側から脇を通って、鎖骨の下側を流すようにさする

上下鎖骨は、人差し指と中指の2本を使って鎖骨のきわを押して圧をかけながら外側から内側の方向に流します。それ以外の部位をさする時は、手だと難しい場合もあるので、お風呂で体を洗う時に、この一連の流れを意識してボディタオルを動かしながら体を洗うのもおすすめです。

次は、首まわりと鎖骨周辺を念入りにほぐします。顔に近い動脈が流れている首と、老廃物を運ぶ静脈、リンパ管が集まっている鎖骨の周辺をほぐすと血流もよくなり、顔色アップにもつながります。

左右の手の形は、親指と他4本の指で「L(エル)」の文字を作ります。耳の下(耳たぶのすぐ裏にある骨)に親指を、他の4本の指はそのまま頭にセットして、後頭部に向かい、頭蓋骨に沿って親指で押していきます。ツボの位置などは気にせず、指で押してイタ気持ちいいところを押してみましょう。頭に置いた4本の指先で頭皮を刺激します。

首の後ろまでたどり着いたら、首の太い血管近くにあるリンパに触れながら、鎖骨あたりまでを手で流します。頭に置いた4本の指で頭皮を刺激しても。頭皮は顔の皮膚と繋がっているので、頭をほぐすことでフェイスラインがすっきりしますし、顔色アップも期待できます。この時も、ツボの位置などは一切気にせず、触れて圧をかけてイタ気持ちいい力加減で押してみてくださいね。

このボディケアは、お風呂上がりのタオルドライ後にもおすすめです。顔や体に使えるオールマイティーなクリームを使いながら丁寧に行うと、肌へのタッチング効果でストレスが和らぎ、同時に肌の保湿もできるので一石二鳥です。テクスチャーがひんやりするようでしたら、手のひらを少しすぼめた状態にして、クリームなどを手にとり、そこで温めてから体に塗るとよいですよ。

おわりに

季節の変わり目は体に大きな影響を与えてしまいがちです。体調は心にも影響しますし、肌にも直結しているので、コンディションの悪循環が生まれやすいことも事実です。季節の変わり目に揺らがずにいられるよう、少しずつできることから始めてみましょう!

2021.5.26

   

ハーブティーの画像

  <執筆者>
齊藤美幸 / ビューティーセラピスト&アドバイザー

千葉船橋のプライベートサロン「リフレクソロジー&アロマ シリウス」にてリフレクソロジーをはじめとするボディトリートメントやフェイシャルや耳つぼのセオリーを応用したオリジナルの施術を提供。カラダの内外双方からアプローチするメソッドで美容と健康の両立を目指すビューティケアを得意としている。

【所有資格】リフレクソロジスト、アロマセラピスト、耳つぼストーンセラピスト、薬膳・漢方検定、美肌検定
https://www.sirius-miyuki.com


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