美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-

【コラム】くすみをなくして透明感溢れる肌をキープ!輝く肌を目指すインナーケア

立夏を過ぎて暦の上では夏を迎えました。紫外線による日焼けが気になる季節の到来です。前回の記事では、マスクが原因の肌のくすみやシミ対策のケアについてお伝えしましたが、今回はインナーケアがテーマ。肌をくすませない、透明感のある肌を目指す「内側からのケア」についてお伝えします。

イチゴとキウイの画像

     

1.紫外線の季節は「ビタミンC」を摂る

紫外線を浴びると肌内部で大量に増える活性酸素は、増えすぎるとコラーゲンやエラスチンなどを攻撃し、これらの働きを低下させてしまいます。また、年齢を重ねた肌は再生に時間がかかってしまい、肌の酸化を防ぐ抗酸化物質も減るため、肌のエイジングが進んでしまいます。ですから、紫外線を浴びる今のこの時季は、シミ予防につながる「ビタミンC」の摂取を意識しましょう。

別名「美白ビタミン」とも呼ばれているビタミンCは、メラニンの沈着を抑える作用と、できたメラニン色素を還元してシミを薄くする作用が期待できます。ただ、ビタミンCは体に蓄積されにくいので、ビタミンCを多く含む果物や野菜をバランスよく摂ることが理想です。例えば、果物ならいちごやキウイフルーツ、野菜ならレンコン、カリフラワーなど。普段よく口にする果物や野菜のビタミンC含有量を調べてみるのもひとつの手です。

     

2.血流をよくするために「オメガ3」を摂る

肌のくすみと血液の関係性は一見ないようにも見えますが、血液循環が悪いと、肌の新陳代謝であるターンオーバーがスムーズにいかなくなり、その結果肌がくすんでしまいます。ですから血流を改善することもとても大事といえるでしょう。

そこで注目したいのが「オメガ3系脂肪酸」で、血液の巡りを良くするとされています。ただし、オメガ3は体内で合成することができないので、日々の食事から摂らなくてはなりません。オメガ3を多く含む食材は、青魚(EPAやDHA)、大豆製品やクルミなどが代表的な食材となります。

また、このほかにも有名なのが、「アマニ油」や「エゴマ油」です。これらはオメガ3を含んだオイルですが、熱に弱いので加熱調理はせずに、そのままサラダにかけたり、スープ、味噌汁などの汁物に入れたりすることをおすすめします。摂取量の目安として、1日小さじ1杯程度。体にいいからといってたくさん摂ると、カロリーオーバーしてしまうので、適量を守ることが美容だけでなく健康にも繋がりますよ。

   

健康・美容のオイルの画像

       

3.腸内環境を整える

便秘になるとどうして肌が荒れるのでしょうか。それは、腸内細菌によって発生した腐敗物質が肌を刺激するからと、いわれています。悪玉菌が優勢になると「腐敗物質」が発生し、腸壁から体内に吸収されます。その後、血液を介して全身を巡り、汗や皮脂と一緒に老廃物が皮膚から体外へ出ていく際に、腐敗物質が肌を刺激するので肌荒れが起きてしまうのです。

善玉菌、日和見菌、悪玉菌のバランスの理想は、2:7:1。善玉、悪玉のどちらかに傾く日和見菌を味方につけることで、腸内環境は整うとされています。ですから美肌のために必要なのは、善玉菌を多く含む食材を日頃から積極的に摂ることです。例えば、ヨーグルトやキムチ、甘酒などの「乳酸菌」は、腸内に効果的に作用しますが、どの乳酸菌が合うかどうかは体質によって異なりますので、いろいろと試してみましょう!

     

4.体を温めた後のフェイシャル&ボディケア

女性に多い肌荒れの悩み。先述した腸内環境の乱れも原因のひとつですが、その他に血液の循環も考えられます。血流が悪いと肌の新陳代謝であるターンオーバーがうまくいかず、古い角質が肌表面に残ってしまいます。肌も血行不良になり、顔色が冴えない「透明感がなく、くすんでいる」状態になります。

また、角層が残った肌は厚くなってしまうのでツヤや透明感がなくなってしまい、肌のごわつきやくすみに繋がってしまいます。また、皮膚に栄養を与えているのは血液なので、血液の巡りが滞ると栄養や水分などがじゅうぶんに行き届かなくなってしまい、透明感のある肌からは遠ざかってしまいます。

血流をよくするために心がけたいのは、体を温めること。入浴で全身の血液のめぐりが改善されるので、38℃~40℃ほどの湯にゆっくりつかるのがベストです。温まったら、顔や体をしっかり保湿しましょう。肌なじみがよく、触れた時に心地よいと感じるクリームやローションを手にとり、顔に「5点置き」(おでこ、両頬、あご、鼻)したら、内側側から外側に向かってやさしく丁寧になじませていきます。

おでこの中央から左右に、両頬から耳の前まで流したら、その後は、耳の裏を通って、首の太い血管の「外側」を鎖骨の両端まで同じ方向に流し、そのまま鎖骨上の「きわ」を意識してさすると、老廃物が流れやすくなります。

   

ボディケアする女性の画像

       

耳をほぐして顔色アップ!フェイスラインすっきり!

最後に、手軽にお顔がスッキリする耳ほぐしをご紹介しますね。特にほぐしていただきたいポイントは「耳たぶ」。耳たぶの中央(ピアスホールを開けるあたり)から、耳の輪郭(耳の外側)に沿って、耳の外側の溝の手前まで、人差し指と親指を使ってほぐしてみましょう。耳たぶには、目やあご、頬などに対応するツボが密集しているので、ここをほぐすと、顔色に変化が見られたり、フェイスラインがスッキリしたりするように感じられます。耳たぶを定期的にほぐすと巡りがよくなるので、日頃のセルフケアのルーティンに加えてお試しくださいね。

おわりに

美肌は一日にしてならず。肌の悩みは尽きないもの。肌への刺激が増える季節ではありますが、外側からのケアだけでなく、内側からのケアも併せてコツコツと続けて、自信が持てる素肌を磨いていきましょう!

2021.5.13

   

日差しを浴びる女性の画像

  <執筆者>
齊藤美幸 / ビューティーセラピスト&アドバイザー

千葉船橋のプライベートサロン「リフレクソロジー&アロマ シリウス」にてリフレクソロジーをはじめとするボディトリートメントやフェイシャルや耳つぼのセオリーを応用したオリジナルの施術を提供。カラダの内外双方からアプローチするメソッドで美容と健康の両立を目指すビューティケアを得意としている。

【所有資格】リフレクソロジスト、アロマセラピスト、耳つぼストーンセラピスト、薬膳・漢方検定、美肌検定
https://www.sirius-miyuki.com


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