美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-

【コラム】マスクでくすんだ肌やシミをクリアに!透明感のある素肌を取り戻すヒント

マスクを外した顔を鏡で見た時に「顔色が冴えない」と感じるのは、肌のくすみが増しているせいかもしれません。くすみは肌のエイジングが進んでいるサインでもあり、肌の透明感をも奪う存在。これは1日に何度もマスクを着けたり外したり、という「新たな生活習慣」が、肌に相当な負担をかけているといえるのではないでしょうか。どうすれば色素沈着やシミを押さえられるのか、今回はそのヒントとなるアイディアをご紹介します。

マスクの画像

     

「マスクじみ」はマスクの着け外しで生じる摩擦が原因!?

シミの元となるメラニン色素は表皮の奥に蓄積し、一定量に到達するとシミとなって表面化されます。通常、メラニン色素が生成されたとしても、肌のターンオーバーとともに外に排出されるのですが、何らかの要因でメラニンの代謝サイクルが崩れた結果、メラニン色素が過剰に皮膚内に蓄積されてしまいます。この蓄積のことを「色素沈着」といい、斑点のようになったものが「シミ」と呼ばれているものです。

長引くマスク生活で気をつけたいのが色素沈着やシミを引き起こすといわれている摩擦です。1日の中でマスクを着けたり外したりするシチュエーションを想像してみましょう。出かける時、外出先での飲食時、帰宅後……このように長時間のマスクの着脱は、無意識に肌をこすっている可能性があります。また、サイズが合わないマスクを無理して着けていませんか。マスクのワイヤーがずれたり擦れたりしていませんか。実はそのちょっとした「違和感」が、摩擦を生み、肌に大きな影響を与えることもあるのです。

マスクの着脱で摩擦を受けた肌は、紫外線を浴びた時と同じように、肌を守ろうとしてシミのもとになるメラニンをたくさん生成します。ターンオーバーでメラニンがスムーズに排出できればよいのですが、何らかの原因でその排出が滞ってしまうと色素沈着を起こしてしまうので注意が必要です。

   

スキンケア女性の画像

       

お肌への刺激が少ないピーリング剤を使って、角質にアプローチ!

マスクを外した時に顔色が冴えないと感じるのは、自然と剥がれ落ちるはずの角質が顔の表面に溜まっている場合もあります。古い角質はメラニンを含んでいるので、角質肥厚した肌はどんよりとくすんで見えてしまうのです。 おすすめのケア方法は定期的にピーリングを行うこと。不要な角質を取り去ることができ、肌もワントーンアップします。年齢を重ねるとともに肌のターンオーバーの周期が遅くなるといわれていますが、ピーリングをすることで肌代謝が上がり、メラニンの排出を促してくれるのです。

また、美肌にもアプローチしてくれる成分が入ったピーリング剤を使えば、角質ケアと美肌パックの両方が一度にでき、時短と美肌ケアの両立が叶います。まずは週1回の角質ケアをプラスして、透明感のある素肌を取り戻しましょう。また、酵素洗顔も効果的といわれていますので、いくつかの選択肢の中から肌に合ったケアを選んで対策してみてください。

さらに古い角質を取り去って柔らかくなった素肌は、美肌成分をググっと吸収しやすくなっています。ここでしっかりとお肌を潤しましょう。ビタミンC誘導体のような美白成分が入った美白化粧品を使えば、色素沈着への予防にもつながるのでおすすめです。

   

ピーリングする女性の画像

       

顔の輪郭やサイズに合うマスクを選びましょう

メラニンによる色素沈着対策として最も大切なのは、紫外線ケア。前回の記事でもご紹介した通り、マスクをしていても対策は必須です。特に、目の下や鼻の横周辺はマスクの着脱によって日焼け止めやUVファンデーション、下地などが取れやすいので適宜な塗り直しを心がけてみましょう。

また、会話をしている最中にマスクがずれて「何回も直すのが面倒」と感じている方も多いのではないでしょうか。不織布マスクは作りが平面状になっているため、凹凸のある顔にフィットさせることが難しく、接触した部分に摩擦が起きて肌荒れリスクを高めてしまいます。最近ではマスク不足も解消されてきたので、これまで「何となく選んでいたマスク」を今一度見直してみましょう。

まず大切なのは、自分の顔の合ったサイズを選ぶこと。大きめサイズから小さめサイズ、さらには顔全体をすっぽり覆うもの、鼻や頬までしっかりフィットする立体的なもの、あるいは紐の長さが耳の後ろで調整できるものまで、様々なタイプのマスクが揃っています。

次にマスクの素材です。感染症対策には不織布マスクが一般的ですが、今では不織布以外にもコットンやシルクなど、肌に優しい素材のマスクも多く販売されています。この他にも肌に縫い目が当たらない作りのマスクも増えてきました。肌に優しい素材はマスク着用時のストレスを軽くしたり、肌の摩擦を軽減したりするので注目してみましょう。

おわりに

マスクによる色素沈着やシミは昨年から始まったマスク生活の積み重ねがきっかけで時間をかけて起こってしまった肌トラブルともいえます。暫くマスクは手放せない生活が続きますが、透明感のある明るい素肌を手に入れるために、身近なことからコツコツと工夫してみましょう!

2021.4.28

   

ハーブの画像

  <執筆者>
齊藤美幸 / ビューティーセラピスト&アドバイザー

千葉船橋のプライベートサロン「リフレクソロジー&アロマ シリウス」にてリフレクソロジーをはじめとするボディトリートメントやフェイシャルや耳つぼのセオリーを応用したオリジナルの施術を提供。カラダの内外双方からアプローチするメソッドで美容と健康の両立を目指すビューティケアを得意としている。

【所有資格】リフレクソロジスト、アロマセラピスト、耳つぼストーンセラピスト、薬膳・漢方検定、美肌検定
https://www.sirius-miyuki.com


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