美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-

【コラム】季節の変わり目を乗り越える!ストレスと上手に向き合うボディケアのすすめ

8月23日に二十四節気の「処暑」を迎え、本来ならば暑さも和らいでくる頃。ですが、残暑厳しい今年の夏はまだまだ油断ができない状況が続きます。また、処暑といえば台風シーズンが始まる頃。気圧の変化に伴って気候が変化しやすい季節の変わり目は、体調不良や肌トラブルに見舞われやすくなります。今回はこの不安定な時期を健やかに乗り越えるアイディアをご紹介します。

悩む女性の画像

     

気象病と肌ストレスの関係

「気象病」とは、近年注目が集まっている身体の不調の総称です。気候や天気の変化が原因でおこる頭痛やめまい、肩こり、不眠、疲労感など、さまざまな症状が出るのが特徴とされています。気候の変化が激しい季節の変わり目、梅雨や台風の時期などに特に起こりやすいといわれています。今年の梅雨は長かったため、これらの症状に悩まされた方も多かったのではないでしょうか。また、さまざまな場面で感じるストレスが、そのままお肌に影響を及ぼすことも。特に今年は、マスク着用によるお肌の乾燥や荒れ、吹き出物、かゆみなどさまざまな症状に悩まされた方も多くいらっしゃるでしょう。

 

気象病と自律神経の関係

気象病は、気圧の低下や気温、湿度など気象の大きな変化によって、自律神経が乱れることが原因で起こると考えられていす。自分の意思ではコントロールすることができない自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」で成り立っており、それぞれがバランスをとりながら、人間の生命維持をするうえで欠かせない働きを担っています。この「季節の変わり目」という不安定な時期を乗り切るためには、自律神経のバランスを崩さないように心がけることが大事。睡眠時間や生活リズム、食生活を意識することで、季節の変わり目をスムーズに過ごせるでしょう。

   

体調・お肌に悩む女性の画像

     

ストレスは活性酸素を発生させる

強いストレスにさらされると、自律神経がストレスに対抗して身体の機能を活性化しようとします。つまり、交感神経ばかりが働き続け、交感神経と副交感神経のバランスが大きく乱れます。すると、めまいや動悸、息切れ、頭痛などの身体的症状に加えて、不安感などの心理的な症状があらわれることも。さらにはホルモンバランスも崩れて免疫力が低下し、身体の不調を感じたり、肌荒れ、吹き出物など肌にも影響が出たりします。ストレスは活性酸素を体内に発生させ、肌荒れのひとつの要因となることもあるので、注意したいところです。

サビさせない物質、ビタミンC

抗酸化物質の一種「ビタミンC」には、体内に発生した活性酸素を消去する役割があり、紫外線をたくさん浴びた時やストレスを感じた時は、体内にあるビタミンCが大量に使われます。ビタミンCが不足するとエイジングが進んでしまうという事にも繋がってしまいます。だから、日頃のビタミンCの摂取も大事ですが、まずはストレスをためすぎないように、自分自身を満たすことから始めてみましょう。

      

ビタミンCたっぷりのオレンジ・みかんの画像

近頃メディアでもよくとりあげられている「オキシトシン」は、別名「幸せホルモン」とも呼ばれているもので、「タッチング」などの触れあいによって分泌されることが分かっています。ただし、今は新型コロナウイルスの感染拡大による影響もあり、以前のように家族や友人たちとも気軽にスキンシップできないのが現実。「人と触れ合えない」もどかしさやストレスが、かえって心身の調子を崩すことになりかねません。

ところが近年では、人と触れ合わなくても、セルフケアによってオキシトシンが分泌されるということが判明したとのこと。つまり、セルフケアで肌に触れて五感を刺激し、心地よく感じたら、タッチングの時と同じようなことが起こっているようです。

自分の身体とじっくり向き合うセルフケア

では早速、セルフケアの方法についてご紹介します。タイミングとしては入浴後がおすすめ。一日の疲れが取れて心も体もリフレッシュし、肌も清潔になった入浴後は、脳も休まりリラックスしています。入浴後のボディケアのひとつにぜひ取り入れてみてください。クリームを使うので、汗がひいたタイミングで行いましょう。

クリームやオイルを使うと肌への摩擦も抑えられますし、入浴後の保湿につながります。特に今の時季ですと、ひんやりしたテクスチャーのものの方が、気持ちよさや心地よさを感じやすいでしょう。例えばゲル状のクリームですと、手にとった時のぷるんとした感覚も五感を刺激し、心地よくさせてくれるはずです。クリームなどを手に取ったら、疲れを感じやすい足裏やふくらはぎ、腕などに塗ります。ポイントは「密着感」。手のひらをしっかりと肌にくっつけて動かすことがカギです!

例えば、腕にクリームを塗る時は、手首から上腕(肩の付け根周辺)に手を密着させ、手をそのまま沿わせながら圧をかけてしっかりと行います。肩のつけ根あたりにたどり着いたら今度はその手を再び手首の方に戻しましょう。手を密着させたまま、今度は圧を抜きながら動かすのがおすすめ。つまり、心臓に向かう時は圧をかけながら、心臓から遠ざかる時は圧を抜く、というイメージです。

自分自身で肌に触れて、気持ちいいと感じることが目的なので、その方法は問いません。上記の方法を試しつつ、セルフケアに慣れてきたら気持ちがいいと感じるような方法で、自身を満たすセルフケアを行ってみてくださいね。

おわりに

今年の夏はいつもとは違う夏。気象庁発表の長期予報によると、暑さはまだしばらく続くという予報が出ているようです。新型コロナウイルスの感染予防と熱中症対策を両立させる初めての夏は、それだけでもストレスを感じる場面もあるでしょう。今回ご紹介した方法でストレスを少しずつ手放しながら残暑を乗り切り、季節の変わり目を心地よく過ごしていきましょう。

2020.8.21

      

アプリコットとハーブの画像

<執筆者>
齊藤美幸 / ビューティーセラピスト&アドバイザー

千葉船橋のプライベートサロン「リフレクソロジー&アロマ シリウス」にてリフレクソロジーをはじめとするボディトリートメントやフェイシャルや耳つぼのセオリーを応用したオリジナルの施術を提供。カラダの内外双方からアプローチするメソッドで美容と健康の両立を目指すビューティケアを得意としている。

【所有資格】リフレクソロジスト、アロマセラピスト、耳つぼストーンセラピスト、薬膳・漢方検定、美肌検定
https://www.sirius-miyuki.com


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