美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-

【コラム】健康で美しい髪をキープするための正しいシャンプーの選びかた

二十四節気の大暑を過ぎ、一年で最も暑い時期が到来です。真夏日や熱帯夜が増えてくる頃でもあるので、夏を肌で感じている方も多いのではないでしょうか。梅雨の合間に雲の切れ間からのぞく日差しも、ますます強くなりつつあります。 前回は、この時季特に気を付けたい紫外線から、頭皮や髪を守るアイディアについてお伝えしましたが、今回は健康かつ美髪をキープするためのシャンプーの選び方や日々のお手入れのコツをご紹介します。

髪が長い女性の画像

     

成分表をチェックして髪にやさしいシャンプーと出合おう

店頭には「シャンプー」と名のつくものだけでも相当な数が並んでいます。ネットやリアルでの口コミ情報が溢れているなか、「いったいどれを買ったらいいの?」と迷うことはありませんか。健康な髪を育む頭皮には、刺激が少ないシャンプーを選ぶことが大事です。ここでは一般的に多く販売されているシャンプーについて、成分をもとに紐解いていきましょう。

■アミノ酸シャンプー

まず、シャンプーの成分表をじっくりと見てみましょう。さまざまな成分の名前が書かれているその中に、「グルタミン酸」「グリシン」「アラニン」などという名前が、成分表の上から3~10番目あたりに記載されていえば、アミノ酸系シャンプーだと考えてOKです。頭皮に与える刺激が少ないため、髪にトラブルを抱えている方の中でも、特に敏感肌の方や髪の乾燥やダメージヘアーの方におすすめのシャンプーです。 成分表に書かれている各成分は、その商品に多く含まれている順に表記されているので、成分名をすべて覚えなくても、キーワードとなるものや名前を覚えておくだけで、選ぶ際に役立つでしょう。

■石けん系シャンプー、他

石けんと聞くと肌にやさしいイメージがありますが、実は、洗浄力がとても高く、刺激もやや強め。洗浄力が高いということは、皮脂をとりすぎてしまう傾向があるため、頭皮や髪の乾燥が気になる方は避けた方が無難です。

また、石けんで髪を洗った時に髪がきしむのは、シャンプー後はキューティクルが開き、一時的に「アルカリ性」に傾くから。時間が経てば、皮脂が分泌されて弱酸性に戻りますが、開いてしまったキューティクルを閉じて指通りをよくするために中和する必要があります。したがって、石けんシャンプー専用リンスか、髪が長い方でしたら毛先にリンスやコンディショナーを併用するのがおすすめです。

この他にも、薬効成分が期待できる「薬用シャンプー」(医薬部外品と表記されているもの)や、一般的な市販タイプの「高級アルコール系シャンプー」(比較的買い求めやすい価格)などがありますが、いずれも洗浄力は強め。頭皮への刺激を第一に考慮すると、多くの方に向いているのはアミノ酸系のシャンプーといえそうです。

   

頭皮マッサージの画像

   

天然の「香料」を使ったシャンプーを選ぼう

今ではさまざまな化粧品の香りづけに「香料」が使われています。香料は、成分表に表記する際にはまとめてOKとされていますが、合成も天然も「香料」とひとまとめに記載されている商品もあるため、消費者にとっては分かりにくいのも事実です。成分表の中に「○○花油」「○○○果実油」というような記載がある場合は天然香料、つまり「精油」を香りづけに使用しているということを指します。

精油を香料として使う際、一般的によく使われているものはラベンダーやカモミール、ローズマリーやミント系など、リラックス効果やリフレッシュ効果が期待できるもの。オレンジやベルガモットなどの柑橘系や、ローズ、ネロリなどの花系の香りは華やかかつフルーティーな香りは女性にとても人気です。
現在は、アロマテラピーの普及により、精油の香りを身近に楽しむ機会が増えました。「好きな精油」の香りを嗅ぐと、リラックスする他に、脳疲労やストレスにも有用性があり、その結果、免疫を強くし、働きをサポートするという見解もあります。シャンプーしながら美容と健康を両立できるのは、忙しい女性にとって嬉しいことですよね。

   

シャンプー時に心がけたい3つのポイント

シャンプーはヘアケアの基本です。下準備として「ブラッシングと予洗い」「髪よりも頭皮を洗う」「ゴシゴシこすらない」この3点がとても大切です。シャンプーは髪についたほこりや整髪料、頭皮にある余分な皮脂などを落とすためのものですが、刺激が少ないものであっても洗いすぎは禁物です。朝、汗だくで目を覚まし、シャワーを浴びるついでにシャンプーを……という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、そのあとに浴びる紫外線の影響を考えると、朝シャンよりもできれば夜寝る前に1日の汚れを落とす方がベター。髪はもちろん、頭皮のうるおいを守るうえで、ぜひ心がけてみてくださいね。

2020.7.29

おわりに

傷みやすい毛髪のケアは栄養を与えるだけでなく、「守るケア」も大事です。特に今の時季は紫外線からの影響を受けやすいため、日傘や帽子などを取り入れて髪や頭皮を守りながら、日々の丁寧なケアを心がけ、健康&美しい髪をキープしましょう!

      

女性の画像

<執筆者>
齊藤美幸 / ビューティーセラピスト&アドバイザー

千葉船橋のプライベートサロン「リフレクソロジー&アロマ シリウス」にてリフレクソロジーをはじめとするボディトリートメントやフェイシャルや耳つぼのセオリーを応用したオリジナルの施術を提供。カラダの内外双方からアプローチするメソッドで美容と健康の両立を目指すビューティケアを得意としている。

【所有資格】リフレクソロジスト、アロマセラピスト、耳つぼストーンセラピスト、薬膳・漢方検定、美肌検定
https://www.sirius-miyuki.com


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