美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-
厳しい残暑が続く今、肌や体調に対するケアがますます重要になってきます。高温多湿な環境は、肌に負担をかけるだけでなく、熱中症のリスクも高めるので注意が必要です。今回の記事では暑さによる肌ダメージの対策や、夏の素肌ケア、熱中症予防のポイントについて、具体的なTIPSを交えながらご紹介。来たる秋冬に向けて美肌を保ちながら、健やかで快適な残暑を過ごしましょう。
【ポイント1】汗をかくことによる肌ダメージに注意
暑さによって汗をかくのは自然な反応ですが、これが肌にダメージを与えることもあります。汗は皮脂や汚れを含んでおり、毛穴に詰まることでニキビや吹き出物を引き起こします。また、汗が蒸発する際に肌の水分も一緒に奪われるため、肌のバリア機能が低下し、敏感肌や乾燥を招きます。 そのためにも日中携帯したいのがミスト状の化粧水。外出先でも手軽に使えるミストタイプの化粧水を持ち歩き、肌の乾燥を防ぎましょう。汗をかいた後、あるいは夕立などの蒸した状態のときにミストを吹きかけると、気分もリフレッシュしつつ、保湿効果を高めることができます。また、吸湿性の高い素材の服を選ぶことで、汗による肌トラブルを軽減できます。特に肌に直接触れるインナーは、通気性と吸湿性の良いものを選ぶと良いでしょう。 洗顔は、もし可能であれば帰宅後すぐに行いましょう。汗をかいた肌はとてもデリケートなのでぬるま湯で優しく洗顔し、余分な皮脂や汚れをしっかり落としてみてください。刺激の少ないクレンジングを選び、肌に負担をかけないことがポイント。もし、日中の洗顔が叶う場合は、リフレッシュを兼ねて行うのも良いですね。
【ポイント2】残暑のシーズンも日焼け対策はマスト
日差しが少しずつ和らぐ残暑。しかし、強烈な紫外線はまだまだ降り注いでいるので、しっかりとしたケアが欠かせません。日中の外出時はもちろん、室内でも紫外線対策を怠らないことが重要です。そのために必要なのは、日焼け止めの塗布を徹底すること。日焼け止めは外出の30分前に塗ると、効果的に紫外線をブロックできます。また、汗や皮脂で落ちやすいため、2〜3時間ごとに塗り直すことが推奨されます。SPFやPA値は、自分の肌タイプや活動内容に合わせて選びたいところですが、SPF30以上だと安心です。 また、夏は汗をかくため、どうしてもこっくりとしたスキンケアは敬遠してしまいがち。夏の肌は皮脂分泌が活発になるため、ベタつかない軽めの保湿剤が適しています。ジェルタイプのオールインワンやローションタイプのモイスチャライザーを活用し、肌の水分をしっかりキープしましょう。 そして、今や夜も欠かせなくなったエアコン。エアコンによる乾燥を防ぐため、夜は特に保湿を念入りに行いましょう。スキンケアアイテムの重ねづけや栄養がたっぷり入った美容液を使って、寝ている間に肌を集中ケアすることが大切です。
【ポイント3】日中&夜の熱中症に注意
暑さが和らいできたとはいえ、熱中症の対策はまだまだしっかり行いたいところ。日中だけでなく夜間も注意が必要です。特に、屋外での活動が多い人や、エアコンを使わずに寝る習慣がある人は、こまめな対策が求められます。 まずは、喉が渇く前に水分を補給することが重要です。スポーツドリンクなど、塩分やミネラルを含む飲み物を適度に摂取すると、体内の水分バランスを保つのに役立ちます。特に運動後や外出から戻った後は、意識的に水分補給を行いましょう。体に熱がこもってきたと感じたら、首元や脇の下を冷やすことで、効率よく体温を下げることができます。冷却シートや携帯用の扇風機などを活用して、体をクールダウンしましょう。
【ポイント4】鉄&ミネラル不足を解消しよう
汗をかくことで失われがちな鉄分やミネラルは、体の健康を維持するために不可欠です。これらの不足は、疲労感やだるさの原因となるため、日常の食事からしっかりと補う必要があります。 まず、鉄分を豊富に食材としてレバーや赤身の肉、ほうれん草、あさりなどが挙げられます。特に女性は、月経などで鉄分が不足しやすいため、積極的に摂取することが推奨されます。ミネラルは、ナッツ類や海藻類、豆類などが手軽に摂取できるのでおすすめです。特にナッツは、おやつやサラダに手軽に取り入れることができるので、簡単に栄養バランスを整えることができます。 なお、食事だけで必要な栄養素を摂るのが難しい場合は、サプリメントを活用するのも一つの方法です。特にミネラルは体内で生成することが難しいので、意識して摂る必要があります。ただし、サプリメントは過剰摂取してしまうと、腎臓に負担がかかってしまうことも。適切な量を守ることが重要です。まとめ
今年は残暑が厳しいと予想されていますが、日々の健康を意識した生活と丁寧なスキンケアを続けることで、現在の肌だけでなく、これから迎える秋冬の肌や全身の健康状態にも良い影響を与えることができます。自分の肌と向き合い、大切にケアを続けることで、健やかな肌を手に入れましょう。 2024.9.6
<執筆者>
小西俐舞ナタリー / 一般社団法人日仏ビヤンネートル協会代表
パリで生まれ育ち東京で暮らしながら、美容媒体編集者として培った知識と経験を元に同協会を設立。FMラジオパーソナリティやエルオンライン、マリ・クレールなどを通じてフランスと日本の最新トレンドやオリジナルのビューティメソッド、「ビヤンネートル」にまつわる情報発信を行う。
https://institut-du-bienetre.com
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