美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-

【コラム】ちょっとした工夫で身体の芯から温まる「大人の温活ライフ」

今年は暖冬と言われていますが、これから2月にかけては1年で最も気温が低下するシーズン。手足の冷えに悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。今回はちょっとした工夫で身体を上手に温める、「大人の温活」についてご紹介します。

   

温活

     

「冷え」が侮れない理由。体温が低下すると免疫も低下する?

年代に関係なく、「冷え」に悩む女性は少なくありません。特に今の季節は、ちょっと水仕事をすると手が冷たくなったり、外出先から帰るとつま先がキンキンに冷えてしまったりします。

女性は男性に比べて筋肉量が少ないため、もともと体内で熱を生み出す力が低いとされています。またホルモンのリズムによって生理前後で体温が変化したり、体内に水分を溜めやすくなり、冷えを助長するケースも。

ある研究報告によると、体温が1度低下すると、免疫力が約3割下がるというデータがあります。身体が冷えると風邪やウィルスに罹患しやすくなるというのは、昔から言われていること。実際に体温が低下すると、血流が滞って生理痛や頭痛が悪化しやすいそうです。慢性的な冷えが婦人科疾患に繋がることもあり、まさに風邪は万病のもとならぬ「冷えは万不調のもと」といえるでしょう。

    

冷えの画像

       

冷えが加速するライフスタイルに注意しよう

女性はもともと冷えやすいうえに、年齢とともに冷えが加速しやすくなります。筋肉量の低下に加え、代謝が衰えて身体のすみずみまで血流が届きにくくなるためです。 さらに、毎日何気なく繰り返している習慣が、知らず知らずのうちに冷えの原因になっているかもしれません。下記のような事柄が思い当たらないか、早速チェックしてみましょう。

□ フローリングのフローリングの部屋で過ごしている
□ デスクワークなど、日中は座りっぱなしのことが多い
□ 入浴はバスタブにつからず、シャワーで済ませている
□ 健康のために、生野菜や果物を摂取することが多い
□ ウォーキングやストレッチなど、定期的に運動する習慣がない

野菜の摂取は、一見健康のために良さそうですが、生の野菜は身体を冷やしてしまいがち。またデジタルツールの進化によって、仕事や日常生活が便利になったことも、筋肉量の低下に繋がるといわれています。

スマホ画像

本来は運動すべき。難しい場合は日常生活で「ちょこちょこ」動いてみよう

体温を上げるためには、本来であれば「筋肉量を増やすこと」が欠かせません。つまり、運動が必要といわれています。しかし、運動を習慣にするのはなかなか難しく、「運動」と聞いただけで腰が引けてしまう方も、きっと多いのではないでしょうか。

でも、ご安心を。ここでお話する「運動」は、筋トレのような本格的な運動でなくても大丈夫です。大切なのは日常生活の中で「活動量を上げる」こと。たとえばエスカレーターではなく階段を使う、拭き掃除をして身体を動かすなどですね。ある医師は「お掃除ロボットは封印して、自分で床を拭くだけで、意外に身体が温まるんですよ」と話されていました。この方法なら部屋が片付くことで、達成感も感じられそうですよね。

ポイントは、毎日の生活の中に「身体を温める習慣」を散りばめること。前述のちょこちょこ動くこと以外にも、無理なく続けられそうな「温活習慣」をご紹介しましょう。

毎日の生活で無理なく続けられる、大人の温活習慣

1:料理や飲みものにスパイスを加える
シナモンやジンジャーは血流促進効果を持つスパイスです。紅茶にすり下ろした生姜を加える、カフェオレにシナモンパウダーをパパッとひと振りするなど、飲みものにプラスするのが最も簡単。味わいに深みが出るうえに、身体も温まって一石二鳥です。
刻みネギ、すり下ろしニンニク、七味など、「薬味」をストックするのもおすすめ。お鍋や味噌汁、お蕎麦を頂くときにトッピングすると、血流をサポートしてくれます。

2:暖房やファッションで「下半身」を温めるひと工夫を
足先は心臓から最も遠いため、血流が届きにくく冷えやすいエリアです。現代の住環境に多く採用されているフローリングも、畳に比べると足もとの冷えを助長する傾向が。
足もとを温めると、血流が効率良く促されて、温かさを実感しやすくなります。足もとにヒーターを置いたり、裏起毛のソックスや室内履き、レッグウォーマーなどを活用すると、暖房の温度を1℃上げるより、全身ポカポカ感を実感しやすいはずです。

   

あたたかい飲み物画像

 

おわりに

しんしんと冷える1〜2月は、体調も崩しやすい季節。生活の中にちょっとした工夫を取り入れて、身体を温めてあげましょう。皆さん寒い冬を、健康で快適に過ごせますように。

2024.1.11

 

<執筆者>
宇野ナミコ / 美容ライター

ライター歴28年。女性誌の美容班アシスタントを経て独立し、現在は女性誌やweb、広告分野で美容の記事を執筆。担当分野はスキンケア、メイクアップ、ヘアケア、美容医療やフェムケアなど幅広く、丹念な取材をもとにした、分かりやすい記事に定評がある。
主な担当媒体は、FIGARO.jp、WWD JAPAN.com、CREAweb、NetViViなど。

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