美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-

【コラム】夏の寝苦しい夜をより快適に!自分に合った睡眠スタイルで冷房疲れを解消しよう

朝起きたときに体が冷えている、または日中ぐったりとした疲労感を感じてしまう場合、それは睡眠環境が体に合っていないサインかもしれません。気候が急激に変化する中で、個々の状況に合わせた「自分だけの睡眠スタイル」を見つけることが求められています。今回は夏に起こりがちな冷房疲れを軽減し、心地よく眠りにつくための方法をステップごとにご紹介します。

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「夏の冷え性」が起きていないかまずチェック!

忙しい一日が終わり、帰宅してから着替えたりお風呂に入る前に、まず下腹部を触って体温をチェックしてみましょう。体全体が火照り、暑さを感じているのに、下腹部だけがひんやりと冷えている場合は要注意。その状態は、冬におなじみの「冷え性」が、夏の暑い時季に起こっている可能性があります。また、体を触って冷たいと感じたときには、試しに白湯などの温かい飲み物を飲んでみましょう。白湯が温かく、心地よいと感じた場合もまた、体の芯が冷えているサインといえます。

「夏の冷え性」は主に血行が悪いことにより起こります。体温調節機能は血液の流れによって行われ、血液は体の各部位に栄養や酸素を運び、体温を一定に保つために重要な役割を果たしています。しかし、血行が悪いと、血液の流れが滞り、体の各部位への熱の供給が十分に行われないため、体の表面、あるいは深部が十分に温められないことがあります。特に、女性はホルモンの影響で血行が滞りやすく、この現象が起きやすいとされています。

   

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【ステップ1】まずは睡眠環境を見直そう

夏の寝苦しい夜を少しでも快適に過ごすために、まずは、寝室の周辺環境を見直してみましょう。酷暑が続く今、冷房は必要な電化製品ですが、長時間使用すると乾燥や体温調整によるエネルギー消費が増え、疲れをより感じやすくなります。したがって、エアコンの設定温度は28〜27℃程度に保ちましょう。また、直接肌に風が当たらないようにする、隣の部屋の冷房をつける、あるいはサーキューレーターを活用して下方に溜まった冷気を上手に循環させ、部屋全体が適切な温度に保つなど、家の構造に合わせた工夫が重要です。

次に、寝具は吸湿性や通気性の良い素材の寝具を選ぶと、汗を効率的に吸収・発散し、快適な眠りをサポートします。なかでも麻(リネン)や絹(シルク)は少しひんやりとした質感を持った天然素材でおすすめ。また、近年では冷感タイプの寝具も増えてきました。体が冷えすぎないよう、体温の調整がしやすい薄掛ふとんから取り入れてみるのも良いですね。ぜひ活用してみましょう。

   

ベッドの画像

 

【ステップ2】お風呂後はより血流を高めるマッサージを

「夏の冷え性」を引き起こす原因として挙げられる血流の低下。夏であってもバスタブによる入浴を心がけ、お風呂からあがったあとは、スキンケアやボディケアによるマッサージで血流の促進を心がけましょう。早速、肌に摩擦をかけないためにゲルクリームをたっぷり指先に取って行ってみましょう。

1. スキンケア終了後、耳全体を軽く揉んだり回したり引っ張ったりする

2. そのまま耳の後ろから首筋を通り、鎖骨に沿って軽く指圧を行う

3. ひじの付け根から、手元の親指と人差し指の付け根までもみほぐす

4. 骨盤付近の骨にそってくぼみを指圧する

5. ひざの裏から足首の骨の付け根まで、両手の親指を重ねて指圧する

6. 足の指先を1本ずつしっかり回す

どのステップもとても簡単なものですが、これらのマッサージのポイントは末端と血流の要を刺激しているということ。なかでも、3番の親指と人差し指の付け根は胃腸の疲れにも良いとされているので、夏バテで食欲が減っている方にもおすすめです。

【ステップ3】緊張を解き放つ呼吸法を取り入れよう

一度暑さが気になり始めるとイライラしたり寝れないことへの不安で、睡眠が妨げられることも。そんなときは心を鎮めるための呼吸法を取り入れてみましょう。方法はとても簡単です。

「4秒間鼻から息を吸う、4秒間息を止める、そして8秒程度をかけて息を吐き出す」という手順を繰り返します。

この呼吸法が他のものと大きく異なる点は、4秒間呼吸を停止することです。息を止めることで体は一時的に緊張状態になり、その後息を吐き出すことで深いリラクゼーションをもたらします。この呼吸法を数回繰り返すことで、副交感神経が優位になり、心を落ち着かせてより良い睡眠へと導くことができます。

【ステップ4】太陽を浴びて睡眠の振り返りを

朝に自然光を浴びることは体内時計をリセットし、一日のリズムを整える上で非常に効果的です。窓を開けて自然光を室内に取り入れるか、朝食を摂る際にできるだけ太陽の光を浴びるようにしてみてください。

また、夏であっても、朝は白湯を試してみましょう。体温を上げ、血行を促進することができます。もし、白湯が苦手な方でもレモングラスのハーブティーなら飲みやすいはず。レモングラスのハーブティーは、冷房などによって起こるのどの痛みや腫れ、慢性的な咳を和らげる効果があります。暑い夏には体を温める飲み物を選ぶことが少ないですが、体内が冷えている場合は、逆にこれが心地良く感じられ、予想以上にリラックスできるはずです。

おわりに

良質な睡眠は健康と美容にとって不可欠です。気候変動に伴い、夏の過ごし方が変化する今、睡眠のとり方も見直す必要があります。今年の夏は自分自身のために、より良い睡眠を追求する一歩を踏み出してみましょう。それにより肌も体も心も、良い変化が訪れることでしょう。

2023.7.27

   

ベッドで過ごす画像

 

<執筆者>
齊藤美幸 / ビューティーセラピスト&アドバイザー

千葉船橋のプライベートサロン「リフレクソロジー&アロマ シリウス」にてリフレクソロジーをはじめとするボディトリートメントやフェイシャルや耳つぼのセオリーを応用したオリジナルの施術を提供。カラダの内外双方からアプローチするメソッドで美容と健康の両立を目指すビューティケアを得意としている。

【所有資格】リフレクソロジスト、アロマセラピスト、耳つぼストーンセラピスト、薬膳・漢方検定、美肌検定
https://www.sirius-miyuki.com


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