美容コラム -キレイな素肌になるためのヒント-
いよいよ本格的な冬が到来!皆さんは寒さ対策、冬支度は万全ですか。目元やほうれい線、そして手元などにも乾燥のサインが見え始める頃。ケアも同様に、冬の乾燥に合わせて毎日丁寧にお手入れをしたいものですね。早速、冬ならではのケア法についておさらい&ワンポイントテクニックをご紹介します。
保湿は全ての悩み解決に通ずる!?
冬の乾燥対策として挙げられるのが保湿ケア。美容のプロが必ずと言っていいほど口にする「保湿は欠かせない」という提言。その理由は、保湿が肌悩みの多くを解決へと向かわせるから。水分が足りていない状態の肌は、乾燥によるシワはもちろん、毛穴のゆるみやくすみ、シミ、そしてたるみなど、あらゆるトラブルを引き起こす可能性があります。仮に脂性肌であったとしても、それは水分を補おうと、肌が自ら油分を出しすぎてしまっている場合があります。肌の水分・油分バランスを正しく保つためにも、冬は入念に保湿ケアを行うようにしましょう。
朝の保湿は夏以上に心がけて
日中乾燥にさらされた肌を丁寧に労わるのが夜のケア。化粧水や美容液、そしてジェルなどでしっかり保湿しましょう。同様に、冬こそ注目してほしいのは朝のケア。就寝中、冷たい空気やエアコンによる乾燥に触れた肌もまた、水分を失いがちです。朝の肌を触ってみて、いつもより乾燥しているなと感じたら、化粧水やオールインワンジェルを塗り、朝食を食べたあとにもう一度重ね塗りをするといったように、集中的に保湿をしましょう。 なお、ジェルなどのクリームを塗るときは、たるみケアも兼ねてアゴから頬、頬からおでこにかけてクルクルと円を描き、マッサージしながらなじませるのがおすすめ。日中乾燥しにくくなるのはもちろんのこと、血行がよくなるのでメイクアップのノリや持ちもよくなります。朝の保湿を見直して晴れやかな気持ちで過ごしましょう!
休日保湿のススメ
年末の忙しい時期にかけて自宅でほっと一息つく時間を見つけたら保湿ケアのチャンス! 乾燥肌の方は「保湿ケア=朝晩だけ」と考えず、もしのんびり素肌で過ごす機会があったらぜひ“休日保湿”に挑戦してみてください。 方法はとても簡単で、肌に水分が浸透したと感じたら、再び保湿を繰り返すというもの。年末の断捨離の合間や一つの家事が終わったタイミングで、化粧水を首元〜おでこにかけてしっかりとハンドプレスしながら保湿したり、スプレー状の化粧水を手軽に纏わせたりするのも良いでしょう。油分が足りていないと感じる箇所には、ジェルや美容液などを厚めに重ね塗りしてもOKです。ただし、敏感肌、あるいはニキビなどの肌トラブルがある場合は、スキンケアアイテムがかえって刺激となってしまうことも。あくまでも“肌にうるおいが足りていない”と感じた場合のみ、挑戦してみてくださいね。
お風呂での乾燥に注意!?
温かいお風呂が恋しくなる冬。血行促進や発汗によるデトックスなど美容効果抜群のお風呂ですが、気になるのが乾燥。バスルーム内の水蒸気によって乾燥は感じにくいかもしれませんが、実は発汗によって肌自体の脱水は進んでしまいがち。また、お風呂後の濡れた肌は、本来持つ水分も共に蒸発してしまいます。 そこでおすすめなのが、入浴中の保湿&スペシャルケア。メイクアップを落としたクリーンな肌に、お気に入りのジェルやクリームなどをなじませるだけです。お風呂の温浴効果も手伝い、乾燥を防ぐことはもちろん、成分の浸透も高まるのでいつも以上にうるおいやハリ感溢れる肌が期待できます。
乾燥の季節、特に注力すべきは目元
ライフスタイルによって乾燥が表れやすいパーツは人それぞれ。ですが、乾燥が過酷になるこれからの季節で特に注力したいのが目元です。目元の皮膚は0.2mmと顔のなかで最も薄く、とてもデリケート。寒さによる血行不良が茶グマや青グマとして表れたり、ドライアイによる目の疲労から目元に負担がかかったりといつも以上にマッサージや保湿をする必要があります。なお、ケアするときは桃の薄皮をイメージしながら優しく、そしてこすらないようにしながら化粧水やジェルをのせることが大切です。マッサージを行うときは指で引っ張ったり持ち上げたりするようなことはせず、指先、あるいは丸みのある目元専用のカッサなどでツボを押すなどに留めましょう。
顔色がパッとしないときはメイクアップの力を
寒い季節は血流が滞りがちに。朝の保湿が完了したら、顔色をパッと明るくするためにもメイクアップの力をかりましょう。おすすめしたいのが、チークとリップの色みをかえること。 チークは温かみのあるローズ系や柔らかなピンク系を普段よりもひと刷毛多く纏わせることで血色を即演出できます。リップも同様に、ピンクや明るめのローズ系、そしてツヤ感のあるものを選ぶのが最適。光を集めることができるので、印象も華やかになります。また、オレンジ系のリップも元気を出したいときにはおすすめです。 一方でブラウン系やマットな質感のリップは、顔色を落ち着かせてしまう効果が。いつもより顔立ちが疲れていると感じる場合は避けるのがベターです。 なお、顔色を明るくしたい場合、ファンデーションやルースパウダーをワントーン明るくするといった方法もおすすめはしません。乾燥しがちな冬はともすれば、ベースメイクが浮きすぎてしまい、厚塗りといった印象になってしまうことも。スキントーンに合った、いつも通りのベースメイクを使用しましょう。
インナーケアで乾燥対策を
乾燥対策は外側のみならず、内側からも行うと心強いでしょう。意識して取り入れたいのがコラーゲンとセラミド、ビタミンB群。鶏肉やレバー、卵、オレンジの食材(人参、かぼちゃ、さつまいもなど)を意識してとりましょう。とくに冬は鍋などでたくさんのタンパク質や野菜をとることができます。また、食事による油分をカットしてしまうと、髪や肌などがカサついてしまいがち。魚を意識してとる、または亜麻仁油、MCTオイル、ココナッツオイルなどをスプーン1杯とるなどを習慣としてみてください。内側から溢れるようなうるおいを感じられると同時に、健康的な体を手に入れられることでしょう。 寒くてどんよりしてしまいがちな冬ですが、乾燥に負けない艶やかな肌を手に入れて健やかに乗り切りましょう!
Text : Nathalie Lima KONISHI 2019.11.27